―免許の更新―
先の日曜日、近所の運転免許センターへ、更新に出かけた。
5年ぶりの手続き。かつての煩雑さは影を潜め、自動化が進んでいる。
人は多かったが、流れは滑らかで、拍子抜けするほど短時間で更新が完了した。
安全教室では、最前列に陣取った。
音ばかりがうるさくて効きの悪いクーラーの部屋で、SDカードの利点や、安全運転の心得やらを、真面目に聞いた。
ようやく、ゴールド免許に返り咲いたわけだ。歳を重ねたぶん、少しは落ち着きも出てきたか。
隣の試験場コースが、やけに賑やかだった。
雑草が伸び放題の敷地に、今日は白バイ隊がずらりと集まっている。
何かが始まる気配。技能審査か、訓練か、それとも競技か。
立ち止まり、しばらく様子を眺める。
白バイにまたがる彼らは、きっとすごいライディング・テクニックを備えているのだろう。
そんなことを考えながら、試験場をあとにした。
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