エリアマネジメントとは?
成瀬:「続いて、“エリアマネジメント”の考え方についても教えていただけますか?」
小野:「はい。エリアマネジメントとは、住民や企業が主体となって地域を管理・運営していく取り組みのことです。
昔は行政が街づくりを主導していましたが、今は人口減少や財政難の影響で、それが難しくなってきました」
小野:「ただ、取り組む上で大きな課題がひとつあります」
成瀬:「それが“フリーライダー問題”ですね」
小野:「その通りです。自分は何も負担せず、他人の努力の成果だけ享受する人のことです」
【フリーライダーの実例】
「たとえば、ある商店街で店舗のオーナーたちが協力して清掃活動をしていたとします。ところが、すぐ隣の店は何もせず、でもきれいな通りの恩恵だけを受けてお客さんが増える。これが典型的な“タダ乗り”です」
山本:「なるほど……ちょっとモヤモヤしますね」
小野:「だからこそ、“日本版BID制度”のような、公平な負担と協力を前提とした枠組みが必要なんです。これは任意参加ではあるけれど、地域全体で『みんなでやろう』という合意形成を促すことで、フリーライダー問題の抑制につなげています」
小野:「百聞は一見に如かず、ですね。今回は時間の関係もありますので、これから『グランフロント大阪』をご案内します」
このブログの内容はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
