「大阪版BIDってなんですか?」
〜エリアマネジメントの現場に潜入!~
成瀬:すみません、小野主任調査役。副部長の山本は、当部に着任したばかりですので、制度の基本からご教示いただけますか。

四菱総合研究所 小野(この)主任調査役
小野:承知しました。
まず、BID制度とは「Business Improvement District」、つまり「ビジネス改善地区」の略称です。
ただし、日本では法制度上、アメリカやイギリスのように直接的な導入が難しいため、大阪市は独自にアレンジした「大阪版BID制度」を構築しました。
【大阪版BID制度の特徴】
地元の合意形成を重視
・地域の事業者や不動産オーナーが主体となって課題を共有し、議論を重ねます。
・そのうえで、エリアマネジメントの具体的な計画を策定します。
協力金は任意(=強制ではない)
・海外では法的に負担を義務化できる国もありますが、日本ではそれができません。
・したがって、大阪版では「共感による自発的出資」が前提となっています。
行政との連携
・大阪市が制度設計や手続き支援を行い、地域活動をサポートします。
【主な取り組み例】
公共空間(歩道・公園・駅前など)の清掃・美化
街灯や防犯カメラの設置
地域イベントの企画・運営
外国人観光客向けの案内体制強化
空きビル・空き店舗の利活用 などですね。
このブログの内容はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。