K3。面白いじゃないか。
ゴールデンウィーク真っ盛りの晴天の日、俺は初めての峠、K3にやってきた。
「こんな峠道、本当に存在したんだな……」
思わず、俺は心の底から感嘆する。
常識では到底考えられないような、峠ライダー垂涎のコースだ。
よくまあ、平成も令和もまたいだこの時代に、こんな道路を造ったもんだ――心底、驚かされる。
そんなことを思っていると、遠くからKawasaki Ninja ZX-25Rの、あの滑らかな4気筒サウンドが聞こえてきた。
「お、森君だな。」
視線の先、森君が、相変わらず見事なライディングで、ヘアピンカーブを軽やかにこなしながら、こちらに向かってくる。
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