今日はソウル市内を観光です。
会計を済ませて店を出ると、小里さんが声をかけてきた。
「山本さん、すっかりごちそうになってしまいました。」
続けて前田さんも、「スタッフまでごちそうになり恐縮です」と頭を下げた。
「山本さん、お泊まりはどちらですか?」と小里さん。
「サンセット パレス ソウルです」
「あそこは、いいホテルですよ。明日のご予定は?」
「特に決めていないので、市内をぶらぶら観光でもしようかと」
焼肉のお礼にと、小里さんが言った。
「それなら、明日は私がソウルをご案内しますよ」
「本当ですか!韓国は初めてなので、すごく助かります」
「じゃあ、朝9時にホテルのロビーでお会いしましょう」
ホテルまでは歩いて帰れる距離だ。
(本当についてるなぁ、俺)
翌朝9時、小里さんがロビーまで迎えに来てくれた。
二人でドライバー付きのヒュンダイのセダンに乗り込む。
「山本さん、ビビンバはもう召し上がりましたか?」
「いえ、まだ食べていません」
「じゃあ、お昼はビビンバで決まりですね。とびっきり旨い店にお連れします」
「うわ、今から楽しみすぎます!」
まずは、朝イチでソウルの“ダウンタウン的なところ”へ向かうことになった。
ソウル市内にも日本の昭和的な雰囲気が残っているのか…。
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