韓国社会は本当に厳しい
小里:それに、韓国社会は本当に厳しいです。名門大学に入っても、将来が保証されているわけではない。
男子は、大学2年の途中で徴兵に行くのが一般的で、戻ってからは就職のために大学院や博士課程に進む人も多い。結果的に就職する頃には年齢も高くなります。
中小企業は即戦力を求めており、モンゴルや中央アジア、東南アジアからの外国人労働者とも競合する。
定年まで働ける保証もなく、40〜50歳でクビになることもあります。
日本のように新卒に研修や教育をしてくれる企業は少ないようですね。
さらに、財閥か財閥系企業に入れるかどうかで人生が決まると言われています。労働組合がある財閥系は給料も高い。入れなければ、家も買えない。
山本:韓国からのインバウンドに話を戻したいと思います。
前田:これは私の意見ですが、韓国の人って意外と“飽きっぽい”かもしれません。だから、日本側は訪日客を飽きさせない工夫や仕掛けが必要だと思いますね。
山本:日本の魅力って、何でしょうか?
前田:やはりコンテンツですね。漫画、アニメ、ゲーム、映画、キャラクター、音楽。
若い世代の訪日は、日本のコンテンツの影響が大きいと思います。最近だと「孤独のグルメ」が人気らしいですよ。
インバウンド関連だけで長時間に及び、その後、産業や政治についてもレクチャーを受けていたら、気づけば夕方6時近くになっていた。
「すっかり遅くなってしまいましたね。」と前田所長が言った。
ソウル中心部のマンション群の様子(ロッテタワーより撮影)
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