地域戦略部には戦略が無い(19) | cb650r-eのブログ

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蔘鶏湯のお味は?

 

店の中には、すでに日本商工連合会ソウル事務所長の小里さんが待っていた。
挨拶と視察の目的などを一通り話しているうちに、料理が運ばれてきた。


 

「うわ、このスープ最高ですね!」

確かに、うまい。
韓国料理は辛いものばかりと思い込んでいたが、これはほんとうにおいしい。
もちろん、付け合わせのキムチも辛くてうまい。

…で、夢中で料理を堪能していたら、肝心のランチセッションが全然進んでいなかった。

小里さんが「うちの事務所の応接室で、セッションの続きをやりましょうか」と言ってくれたので、
俺は「ぜひよろしくお願いします」と即答した。

<応接室にて>

山本:今年発表された日本人のパスポート所有率は17%。韓国はどうでしょう?
前田:約4割ですね。
山本:それは、大きな差ですね。
小里:先進国の中でも、日本は特に低いです。

前田:韓国の“ヤンエグ”(若いエグゼクティブ)は、かなり頻繁に日本にゴルフに行っていますよ。リピーターが多いのも特徴ですね。

小里:2019年7月、日本政府が韓国に対して輸出管理を強化したことで、韓国で日本製品の不買運動(ボイコット・ジャパン)が起きました。前年比で26%減少しましたが、それでも2019年には558万人が訪日しています。政府が反日を煽っても、観光への影響は意外と小さいのかもしれません。
山本:コロナ禍は別として、円安の影響もあってか、2024年には韓国からの訪日客が880万人に回復。国別訪問者数では第1位。ただ最近では、東京や大阪などの大都市よりも、九州の温泉地など地方が人気のようですね。

小里:「これは私見ですが、韓国人も“競争”に疲れているのではないでしょうか。だから日本に行ったときぐらい、ゆっくりしたい、と。人混みも避けたいんでしょうね。」
前田:確かに「勝負にこだわる」気質もあります。たとえば、株式投資をするために親や友人に借金してでも挑む、なんて話も聞きますし。

 

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