上海蟹が旬
さて、夕方5時半になり、俺は大西洋ホテルのロビーに華さんと林社長夫妻を迎えに行った。そして、ホテル入口そばに停めてある謝さん運転の車に3人を乗せた。そして、謝さんに「王宝和酒家(ワン・バオ・フー・ジウジア)へヨロシク」と言った。「この店は、上海蟹の料理で有名な店なんです。皆さん、蟹アレルギーは大丈夫ですよね。」
全員問題なしということで、若干渋滞気味ではあったが、予約の6時に店に到着した。小姐(女性店員)がテーブルに来た。そこで俺は、上海蟹のメス二匹、オス二匹をそれぞれ頼んだ。そして、暖かい紹興酒を頼んだ。あと、小籠包など、上海名物の料理をいくつか頼んだ。
この店に限らず、上海蟹は一般的に雌の方が人気で、暗黙の了解で、雌の数が雄を上回ることは許されないそうだ。
さて、上海蟹が運ばれてきた。俺は、奥様と華さんに雌を勧めた。「実際には、どちらが美味しいというわけではないんですが、雄のカニミソ、雌の卵が美味しいらしいんです。この料理には、やはり紹興酒が合うんです。それも、ホットで刻みショウガの入ったやつが。」
「うん、確かに食べる部分は少ないが、味は美味しいなあ。」と林社長が唸る。奥様と華さんも「美味しい」と絶賛してくれた。
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