半年前に、CB650R e-clutch を注文。した。
エヴァンティにて祝杯!
EVANTIの雰囲気BGM(音量注意!)
「まずは乾杯!」と小川次長が音頭を取った。 「最初に、仕事の話をさせてもらう。手短にな。」 「佐仲課長からは、『大阪貿易に決定しました』と連絡をいただいた。ただし、今回の取引のみで、次回輸出については、初回の実績等を勘案した上で決定するとのことだ。」
北山が呼応した。「では、私からも手短に。ここだけの話にしてください。他社、他行から提示された条件は、 四菱グループ:為替優遇95銭。 元住グループ:為替優遇90銭(もし円高に振れた場合は、米ドル外貨預金を一旦作成して相場動向を注視する)。以上です。
なぜ、うちに決まったんだろうか、と俺は言った。
北山が答える。「 それが意外とあっさりしたもので…。 マーケティング部長の高塚部長は、外為取引に詳しいんですけど、3者の3つの取引をまとめたA4サイズの1枚の資料を見て言ったんです。『佐仲さんはどう思う?』て。すると、佐仲さんは、『「個人的には、大阪貿易の案が良いかと思います。』言って、 高塚部長も『俺も同じ意見だ。にしても、こんな条件提示、これまで一度も見たことがないなぁ。』てつぶやいたんです。」
「北山さん、それで十分。仕事の話はここまで。」と小川次長が言って、さらに続けた。 「サムちゃん、バイクはどうするつもりだい?」 「維持費も考えて、中古のGB250あたりを探してみようかと。」 「クラブマンか。いいねぇ。」 「買ったらツーリングに連れてってくださいね。小川さん。」 「もちろん!」 「ジェイクさん!ワインを一本お願いします。今日は3番目に高いやつで。」と小川次長。 「クラブマン・サンドウィッチ」「ペンネアラビアータ」「田舎風パテもお願いします。」と俺が続ける。 「カシコ、マリマシタ。」 今宵も3人で楽しく、バイク談義などで盛り上がった。 ところで、北山の言っていた隣の机の有名プロ野球選手の娘さんていったい誰のことだろう?
後日談であるが、初芝電産の初回PC輸出は思いがけない結果となった。 米国ハツシバ・エレクトロニクスからの輸出決済代金の被仕向け送金到着時の外国為替直物相場は93円まで円高が進み、結果として、1億3千万円の為替リスクヘッジに成功することとなった。大阪貿易の提案は結果として成功し、当社にとっては大きくないかもしれないがメリットを生んだ。 この結果を踏まえ、北山が液晶テレビ部門に異動になるまで、初芝電産PCの海外輸出は大阪貿易が取り扱い続けることになった。
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