オートバイをもう一度(9) | cb650r-eのブログ

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私の CB650R e-clutch は、納車遅延中です。

 

試用社員諸君!

 

 今日から4月末までは、国際業務部での研修期間だ。主に座学が中心だが、伊丹空港や大阪港の荷捌き場の見学も含まれている。さらに、元住銀行での研修や、部長が以前勤めていた中堅商社、カネミツ商事での1週間の研修、主要取引先の工場見学など、さまざまな経験を積むことができた。次第に、学生気分も抜けてきたように感じる。

 

 

 毎朝8時から会議が始まる。参加者はほぼ全員が日経新聞を持参している。若手社員を中心に、外国為替や日米金利のほか、経済のトピックスが発表される。特に月曜日には、前週末までの個人成績が公表される。本部社員の年間目標は、年収の3倍が基本だ。ここで言う目標は貿易取扱高ではなく、外国為替の収益である。

 

 具体的に言うと、顧客からは1米ドルにつき1円の手数料をいただく。当社が元住銀行に支払う手数料は1米ドルあたり20銭だ。たとえば、100,000米ドル(約1,500万円)の取引では、8万円+α(基本手数料など)が当社の収益となる。円建取引の場合はさらに複雑で、取引額の0.1%を顧客から受け取り、取引額の0.025%を元住銀行に支払うことになる。結果、当社の収益は取引額の0.075%+αだ。たとえば、1,500万円の取引なら、11,250円の収益になる。

 

 本部実務社員には、それぞれ固定の取引先があるので、目標の6割くらいまでは自然に達成されることが多い。年間目標はおおよそ年収の3倍に設定されており、具体的には私の場合、(初任給15万円×12か月+賞与:15万円×2か月分×年2回)×3=720万円だ。ただ、これを達成するには、少なくとも年間で10億円程度の取引をこなさなければならない計算だ。

 

 会議室の移動式ホワイトボードには、マグネットで貼られた模造紙に手書きの赤い棒グラフが描かれ、各個人の「達成率」が一目でわかるようになっている。同期の吉富と私も、試用社員ながら、グラフの右端に名前が追加されている。少しだけ焦る自分がいた。

 

このブログの内容はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。