VINナンバーについて
VINナンバーについて述べてみようと思います。
輸入車の車台番号はよくVINナンバーと言われますが、
アメリカ、カナダ、中国で使われているものをVINナンバーと呼び
ヨーロッパで使われているものをFINナンバーと呼びます。
ディーラー車のベンツはヨーロッパで使われているのと同じ打刻で
アメリカ並行のベンツは、打刻形式が違います。
この打刻形式の違いが、アメリカ並行の場合、指定自動車と類似
という形での登録となり、検査法人への提出書類が多くなる
原因となっています。
実際どのように違うのかを検証してみましょう。
ディーラー車 S500L WDD2211711A******
アメリカ並行 S500L WDDNG7BB3AA******
検査法人へ行き新型車届出書を閲覧するとディーラー車の
221171の6桁部分はモデルシリーズ、1Aはハンドル位置と
製造工場を示すと書かれていました。*部分は製造シリアルです。
アメリカ並行のNG7Bの4桁部分で、4ドアセダン5.5LV8エンジンを
8桁目のBでレストレイントシステム(エアバッグなどの安全装備)を
9桁目の3でチェックデジットを、10桁目のAでモデル年式を、
11桁目のAで製造工場を示しています。。*部分は製造シリアルです。
並行輸入審査規定にはこのシリアルの打刻形式の違いの説明と
シリアルの説明根拠となる客観的資料の添付を求めると
書かれています。この客観的資料というのがクセモノで
入手に苦労しました。
当時この提出書類を作っている頃から、登録近しと感じたのを覚えています。
次回は通関前譲渡について書いていきます。