お花見日和 | 断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 ここしばらくの陽気で、桜の花も満開になりました。

 桜の花と言うと、すぐに「花見で一杯」を思い出してしまうのが、酒のみの性根と言うものではありますが・・・・

 

 断酒を始めてから半年と言うところのちょうど今頃の事です。健康診断で引っかかった前立腺がんの検査の結果が出ました。結果はステージ2の前立腺がんです。午前中に病院に行ってその結果を聞きました。さすがに堪えるものがあってこのまま家に戻って悶々としたら酒を飲みそうな気がしました。

 

 それでちょうどその日昼2時から病院の院内例会が開催されていたので、それに参加しました。そして毎日例会をしていた頃なので夕方の例会に病院の近所の例会に参加しようと思ったのです。ただ、院内例会は3時半ごろには終わるし、例会場に早めに行くにしても6時ごろですから結構時間が余ります。それで病院と例会場の間にある桜の名所に花見に行くことにしました。

 まあそう決めて「摂津峡」と言うところに行ったのですが、花見=酒宴 なんて感覚が身についているので、これは早まったかなと急に心配になりました。きっとそこらじゅうで酒を飲んで騒いでいる、そんなのを見たら、酒を飲みたくなるに違いない・・・そう思って焦りました。それでも来てしまったからには仕方がないと、怖いもの見たさという感じで、そこいら辺で敷物を敷いたりして、くつろいでいる人たちを眺めました。ところが思っていたのとは違って、酒を飲んでいる人なんていません。たまにはちょっそれらしいものを飲んでいる人も見かけますが、酒を飲んで騒いでいるといった人など皆無です。

 

 まあ確かにその日は平日だったので、そんなに酒を飲んで騒ぐ人がいないのは当然だったのでしょうが、花見=酒宴 と言う感覚がそもそも酒飲みの偏向だったということをつくづく感じて、恥じ入った次第です。

 

 まあそんなことを思いながら花を楽しんで、夜の例会にも出て、癌と宣告された衝撃もだいぶ和らいで、無事その日を過ごせたのでした。

 

 前立腺がんはそれから放射線治療を受けることとなり、毎日大阪市内に通いそのおかげで大阪市内の例会場巡りもできたということになりました。そして12年たった今も癌は再発することなく無事に過ごしています。


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