どん底のみじめな日々 | 断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 今日の例会で何人かの人が、落ちるところまで堕ちて、とことんみじめなことをしていた話をしていました。酒を飲まずにはいられないのに、その酒を買う金もないという状態です。借金を散々して、家を逃げ出し、浮浪者生活に落ち医る人もいます。それでもなんとしても酒が飲みたいということで、墓場のお供え物の酒を飲んだり、自動販売機のつり銭出口や機械の下を探って、小銭を探したり、百貨店などの試飲コーナーで何とか取り繕って飲んで回ったり、と言った話が色々出てきました。今日は出ませんでしたが、万引きなどもよく聞く話です。

 

 本当に極限状態と言うかどうしようもない状態なのです。そしてそんなことを指定するようなときは、ただその時酒を何とか口にしたい、それ以外のことは何も考えていないのですその人たちが今、断酒会の体験談としてその話をしているということは、何らかのいきさつがあって、医療につながり断酒するに至っているのですが、このレベルになると、当人の意思だけで、断酒するに至ったはずはありません。

 

 何らかの第3者の尽力があってのことと思われます。おそらく福祉の扶助の過程で、アルコール病棟への入院があって、そこから断酒会への道筋も得て、現在の断酒に至っているものと思われます。第3者の介入とか、当人の思いとかが美味くかみ合って断酒に至ったものでしょう。

 

 断酒できるのは運次第と言う言葉がありますが尤もなことだと思います。

 

 私はたまたま、最期まで、酒を買う金がないという事態にまでは至りませんでしたが、それでも、断酒できたのはやはり運がよかったからだと思わざるを得ません。

 今断酒で来ていることが、いかにあるガタイことかつくづく感じるものです。


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