自分の世界を広げて断酒する | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 7年くらい前の事です。ある例会で「断酒し始めた頃、とにかく酒が飲みたくて仕方なかった」と言った話をすると、家族さんがある先生の説を教えてくれました。それは「 酒への欲求は、その人の世界における酒の比率による」ということです。

 

 その人のご主人も本来趣味の広い人だったけれど、酒に囚われるにしたがって、酒以外への興味がどんどん失われていった。そして断酒してから、またいろいろなことに目を向けるようになると、酒への欲求が減っていったようだ。というのです。
 
 これはとても納得できる話でした。確かに酒におぼれるにしたがって、仕事にも家族にも興味を失ってただ酒だけが自分の興味になっていったように思います。
 
 そんな状況を図示してみたらこんな風になるのではないでしょうか。
 なんとなくのイメージですよ。タイムスケールもかなりいい加減になってしまいました。
 大学入学から就職まで7年それから結婚まで7年それから別居までが23年くらいです。勉強から趣味に、趣味から仕事にと主な興味が移ってゆきます。結婚し子供もできて家族の占める部分も増えたりしますが、やがて、酒以外への興味がどんどんなくなって、酒だけが自分の世界になっていくというイメージです。
 
 そしてどうしようもなくなって断酒するのですが、その後を書き足してみると

 別居以降頭の中は酒ばっかり、そして酒だけの世界も無気力でだんだん狭い世界になりつつありました。それが断酒してまず、断酒会:例会に通うという事が大きく意識を占めそれから趣味的なことを始め、断酒会の運営にもかかわり、シルバーで仕事も始めた、そんな流れです。そして酒への興味はだんだん減るうえ、それ以外の興味が増えていって、自分の意識の中での酒の占める比率がどんどん減っていくことが解ります。

 

 おかげさまで今は、酒のことを考えることもなくいろいろなことをに興味を持って豊かな心象生活が送れています。まさに自分の世界を広げて断酒ができているのです。

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