自分一人の力では酒は止められない | 断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 断酒の誓いの一条目が

「私達は酒に対して無力であり 自分一人の力だけでは、どうにもならなかったことを認めます。」
一人では、断酒はできないと言うことです。
 
 ただの酒飲みでも、ある朝ひどい二日酔で、もう二度と酒は飲むまい。そんな事を考えても夕方になって気分が良くなってくると結局酒を飲んでいます。仕事や人間関係などで面白くないことがあって、嫌な気分になったときに一時それを忘れたいと酒を飲むのが日常になってしまうのです。
 いわゆる連続飲酒状態になって、酒を一日中手放せなくなって、さすがにこれは異常だと思って酒を止めよう、少なくとも午前中は飲むまい。そう思ってもやがて気もうつろになって、気が付いたら酒を飲んでいる状態になります。無理に止めていると、離脱症状が出て、気分も体調も最悪になります。そして酒を飲むと治まります。そうでなければアルコール性癲癇で昏倒したりします。
 こんな風になってしまうと、もはやアルコール依存症ですから入院することになってしまいます。
 入院してしまうとさすがに酒は飲めないので、とりあえず酒を切ることができます。酒を切れば体調は回復するので退院すればまた酒を飲んでしまって元の木阿弥となってしまいます。
 この入院がアルコール専門病院なら、3ヶ月かけて心身ともに安定な状態まで回復させ、かつアルコール依存症に着いての教育もしてくれます。それで本人もアルコール依存症であることを認め止める気になったとします。
 それで一人で止める決意をして、なるほど1ヶ月や3ヶ月くらいは止まるでしょう。しかしそこらへんで少しくらいはと、飲んでしまうと初めは少量でもやがて飲む量が増えて行き、連続飲酒へ逆戻りです。
 意志強固にいくら頑張っても、この酒の誘惑は際限ありません。いつかは手を出すことになります。アルコール依存症は後戻りできない病気ですので、何年断酒してもひとたび酒を飲めば病状は進行するだけです。そのことを何年も常に自分に知らしめることが出来るのは、自助会につながり続けることだけなのです。

 結局ひとたびアルコール依存症になってしまうと、連続飲酒から逃れるために行ったん酒を切るためにも入院するという他人の手を借りることでしか酒を切ることはできません。
 
 そして、ひとたび酒を切ってもすぐに酒を飲みたくなりますが、それを飲まずに断酒し続ける意思を、持ち続けるためには自助グループと言う他人の力を借りるしかないのです。

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