スリップしてしまった人 | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 今日は昼例会と夜の連荘で例会がある日です。そこで、ある会員が「3日前とその翌日酒を飲んでしまった」という告白そしていました。彼は1年ほど前に当会に入会しました。それからもなかなか酒が止まらなかったのですが、最近は熱心に当会以外朋友の例会にも出て熱心に断酒会活動をしするようになっていました。そして4か月の断酒継続ができていたのですが、ここに及んで、その酒に手を出してしまったのです。

 スリップしてしまう人は、だんだん酒に近づいていくというのか、例会からだんだん遠ざかっていってそのうちに酒を飲みだす、というケースが多いのですが、今回の会員さんについて言えば、そういうことも無く、突然飲んでしまったのです。怪しげな気配があれば、あらかじめ声をかけるとかして、断酒意欲を呼び戻させるというのも可能ですが、このように、熱心に活動していながらいきなりと言うこともあるのですね。

 

 「なぜスリップをするか?」という問いに対して「アルコール依存症だからだ」と言うのが答えだというぐらいで、スリップするのは当然だと言えばそれまでで、「こんなスリップもありうる」という知見とするだけに終わるのでしょうか。

 

 まだ若い彼は、就職して間もないうちに仕事が思うように進まないままに酒に逃れ、それで本当に仕事ができなくなり、断酒すしようと努力していました。そして苦労ぢながらも酒が止まり、それで仕事もできるようになって、うれしかったのだと言います。しかし彼は心が落ち着かずイライラした状態が続いていたそうです。そんな状況での飲酒だったそうです。

 推測でしかないのですが、何とか苦労して酒が止めることができていたけど、止め続けなければいけないということと、飲んでしまう危険など、心が落地つかない状態が続いていて、それが飲酒に走らせたのではと思えてなりません。

 そういえば、何か落ち着かずイライラするときに最も効き目があるのが酒でしたね。酒を飲んではいけないということのイライラが 酒を招く、でもそんなものかもしれません。

 

 落ち着かない、いらいらする それを酒以外で鶏ぜず紛らわす例えば激しく体を動かすとか、大声を出すとか、タバコを吸うとか、何かの代替行為があればよかったのかななんて思います。

 

 まあしかし、スリップしてもその経験を足場にして今度はスリップしないことに進んでほしいものです。

 

 先輩たちによれば「どんなことがあっても断酒会から離れなければ何とかなる」そうです。


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