断酒を阻む罠 | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 断酒は、一杯・一口でも酒を口にしてはいけません。何年断酒継続していても、一杯の酒で元の木阿弥になってしまうからです。そして、この日本では、酒の誘惑はあらゆるところにわなを仕掛けているのです。

 

 日常生活でしばしば遭遇するのが、テレビの酒のCMです。大手アルコール飲料メーカーが巨額の費用を使って、消費者の飲酒を欲求を掻き立てようとして、あの手この手を繰り出してくるわけですから、飲みたくなるのも当然です。

 

 年末年始は、非常に危険な時期です。年末は忘年会やクリスマスなど、宴会が頻繁にある時期です。そして、その宴会と年末の繁忙期を乗り越えると、正月の朝から酒を飲んでも許される日々が続くのです。

 

 年末年始もそうですが、四季の変化が明確な日本の気候ではそれぞれの季節ごとに酒を伴った行事があります。曰く花見、花火大会、お月見、秋祭り、紅葉狩り、雪見の宴、と言った四季折々の行事ごとに酒が付きまとうのです。

 職場には何かと宴会が付きまといます。年度替わりの頃の歓送迎会、夏の納涼会、年末の忘年会、その他随時発生する移動に伴う歓送迎会などがあります。職場での親睦を図るためには宴会で、無礼講塗装して酒を飲むのがいいという古い価値観が何かと宴会が開催される理由でしょう。

 しばしば行われる職場の宴会はなんとか躱せたとしても、なかなか外しずらいのが、同窓会です。何年かぶりに昔の同級生と出会う機会は外しがたいもので、そして大人の同窓会は当然酒の伴う宴会なのです。まれにしか会えない人との会合であることを思えば、なかなか外しずらいのが同窓会ですがそれだけに危険は大きいのです。

 

 同窓会のような避けがたい宴会の危険はその宴会の最中ばかりではありません。危険は意識していて、宴会の間は気を張って、飲まないように我慢していたとしても会が終わって気が緩んだ時に、酒への警戒も緩んでしまって飲んでしまったという体験談を聞くことがあります。

 

 日本の社会では日常では酒を飲まなくても、何かのイベント(いわゆるハレの日)には酒がふるまわれるという流れがあって、何かあれば酒を飲むというのが社会の常識となっているだけに、何かあると酒が出てきます。それだけに何かにつけて酒を飲む機会に出会ってしまいます。

 

 また日本は治安がいいからか公共の場で酒を飲むことも禁じられていません。だから酒の販売も記載が無く酒の自動販売機が街中に平然とあったり、あらゆるところにあって24時間営業をしているコンビニエンスストアでも普通に酒が買えるのです。世界的に見ても日本は断酒しにくい環境なのだそうです。

  この社会に住んでいる限り、あらゆるところに酒を飲んでしまう罠がそこいら中にあります。その中で断酒を貫徹するのは大変な精神力を必要とするのです。


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