異様に美味しかった珍味 | 断酒てへ日常

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断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 昨日は鮒ずしのことを書きました。鮒ずしも珍味として尊重されていますが、大体珍味と言うのは酒の肴の類ですね。それで思い出したエピソードがあります。

 

 大体今ごろの時期の事だったと思います。母が正月用に悔恨であった「珍味」の類を、余ったから食べたらとくれました。「数の子の松前漬け」だったと思います。それで一口食べてみたのです。そうしたら異様に美味く感じたのです。

 美味いと言っても色々な美味さがあります。素材が良いものを使っているとか、食材の組み合わせがとてもいいハーモニーを織りなしているとか、味付けが良いとか、、そしてそんな要素がすべてそろっていて「とっても・ほんとに・すごく 美味しい」となるのですが、その一口はそんなこととは全く別の物でした。なんだか脳の味覚中枢を直接刺激されたような、別の次元で美味いと感じてしまったのです。

 

 それで、美味い美味いとがつがつ食べたという訳ではなくて、何かこれは異常だなと思ったのです。はたと思いついたことがあって、パッケージの内容表示を見てみると、数の子、昆布などと並んで酒(アルコールとか酒精だったかもしれません)がありました。それで慌てて、口の中の物を吐き出し、ぱっけじもそのまま廃棄しました。

 

 しかし、本当にものすごく美味しく感じたのですね。その時点で数年酒を口にしていなかったわけですが、きっと体は酒に飢えていたのでしょう。それで酒に行き当たったので体はようやく求めるのもを得たという事で美味しく感じたという事だったのではないかと、推定しています。

 その時点でもすでに酒を見ても特に飲みたいという気にはならない状態であったにもかかわらず、体は酒を欲していたのです。

 

 偶々気がついたからよかったものの、うかつにも気がつかないままにアルコールを含んだ食べ物を美味い美味いと食べているうちに酔いがまわってきて、元のノーコントロール状態にもどってしまう可能性があったわけです。

 今思い出しても怖いことがあるものだと思います。

 

 松前漬けに限らず珍味の類は酒を使ったものが多いように思います。酒の肴としての相性も良いのでしょう。珍味は二重に危険だと思い知ってそれからはとにかく口に来る前に内容表示をまず見るようにしています。

 


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