CDプレーヤーのベルト交換 | キャバリア マリーとララ ララとルル ルルとリラ

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             と
とうちゃんのロードバイク走行記録を中心にしたブログです。

30年以上前のオーディオコンポを再稼働させるべく部屋の奥から引っ張りだした
とうちゃんでありますが、CDプレーヤーだけが使える状態ではありませんでした。

10年前にCDトレーが出てこない不具合を見つけたもののそのまま放置したまま。
電源を入れて開閉スイッチをオンしても当然動かず。

よし、ここは修理してやろうと、天板、底板、前面パネル、側板を外して
CDドライブをじっくり観察。
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開閉スイッチをオンするとモーターは回るもののトレーはピクッと動くだけ。
手でトレーを押してやると動き出して外に出てきました。
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原因はプーリーに掛かっているゴムベルトでした。
ゴムベルトは底面のほうがよく見えます(矢印のところ)。
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硬化してすっかり伸びきりスリップしまくりです。
これではモーターからの力を伝えられずトレーが動くはずもありません。
目を近づけると更にもう1本あります。
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う~ん、ここからはゴムベルトの交換だけど ・・・
ゴムベルトなんて消耗品だから交換作業のことを考えて作られているはず ・・・

上面からはモーターのプーリーにほんのわずか掛かっているのが見えるだけで
こちらからは無理。

やっぱり底面からだな。
束ねられたケーブルの下の金属カバーがあやしい。

結束バンドを切って金属カバーを取り外すと2本のゴムベルトが姿を現しました。
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ゴムベルトは簡単に外れ、引っ張ってもほどんど伸びません。
でも30年以上経過してもひび割れがないのには驚きです。

さて、ベルトを外したのはいいけれど ・・・
予備のベルトなんて持ってないし ・・・

輪ゴムで代用してみるか。
と、家にある輪ゴムを片っ端からチェック。
スーパーで買ったアスパラを束ねていた太めの緑の輪ゴム代用してみることに。
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上の黒いのが30年以上経過したベルトで、下が何の変哲も無い輪ゴムです。
輪ゴムは伸びが良いので張力を考慮して小さめのものにしました。

輪ゴムはピンセットを使えば簡単に装着できました。
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伝達力が弱ければ2本掛けにするつもりで、まずは1本掛けでチェック。
開閉スイッチをオンしてみると ・・・
動き出しは鈍かったものの一旦動き出すとスルスルと最後まで動きました。
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閉じる動作も問題なし。

輪ゴムなんてすぐに劣化してしまうのでプーリー用のゴムベルトを手に入れなければ
なりません。
アマゾンで探してみると数種類の直径のものを取り混ぜて40本前後入ったものが
600円から出ています。

しかし、どれも太さが1ミリほどで、コメントを読むとただの輪ゴムの意見がチラホラ。
交換したいベルトの太さは1.5ミリと1.9ミリ。
更に検索するとソニーのCDプレーヤー CDPー333、CDPー337、
CDPー555、CDPー557用の2本セットを発見(1080円)。

ネットでCDPー333やCDPー555を調べてみると、とうちゃんの
CDPー502とは同時期に発売された機種のようで写真を見ると
CDドライブは同じものに見えます。

更にネットで検索すると同じCDPー502ESのベルト交換の記事もあって、
それにはソニーから1本100円で取り寄せたとのこと。
その写真も出ていてしっかりとソニーのラベルがついています。
ただ、記事には交換時期が書かれておらず今でも在庫があるかは怪しい。

そこで、ソニーの修理サポートセンターに電話しました。
電話に出たお姉さんにこう告げました。
「30年以上前の機種ですが保守部品を売ってもらえますか?」
「部品だけを売ることはしていません」
「ネットには部品を取り寄せた記事があるのですがねえ。それでは、
 CDPー333、CDPー555とCDPー502のベルトに
 互換性があるか教えてもらえますか」
「係りの者にたずねてみます。係から折り返し電話します」
電話を切って10分もたたないうちに技術の人から電話が掛かってきました。
「もうベルトの在庫はありません。CDPー502はCDPー333と同じ
 ベルトです」
ベルトの在庫があれば文句なしだったのですが、互換性の確認がとれたのに満足
しました。
わずか200円の部品の問い合わせに迅速に対応してもらえ感謝です。

その後、CDPー502ESのベルト交換記事のリンク元を見つけ時期が判明。
15年前でした。

もう、アマゾンで取り寄せるしかありません。
数は多いけれど怪しげな1ミリのベルトは除外、CDPー333用の2本組の
ベルトを注文。

届いたベルトはCDPー502に付いていたベルトと同じものでした。
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左が元々着いていたベルトで中央が新品のベルト、右が動作確認に使った輪ゴムです。

新品のベルトを装着。
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カバーを取り付けケーブルを束ね、可動部を清掃、注油して修理完了。
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CDトレーの動きは新品当時と同じになりました。

蓋を閉じる前にプリント基板をしげしげと見ました。
CDプレーヤーの肝であるD/Aコンバーターはソニー製のCX20152。
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プリント基板は片面パターンでIC352の位置にCX20152が実装されています。
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30年以上のICでもデータシートが見られるのはネット時代ならではのこと。
10ピンがデジタル入力、17ピンが右チャンネル出力で18ピンが左チャンネル。
部品の間隔が空いていてパターンもはっきりわかるので回路図を起こすのも
簡単ですね。

CDトレーが軽快に動くようになったCDPー502ESの操作ボタンの配列。
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10キーならぬ20キーの選曲ボタンは使い勝手が抜群です。
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同様に表示も20まであり、再生中の曲番、残り何曲かが一目で分かります。
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リモコンもパネルのボタンと同じものとなっています。
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CDをセットしてしまえば後はリモコンで自由自在になるのに感激したものです。

20年前は近視だけだったとうちゃん。
現在は近視で老眼。
耳のほうも劣化が進行していると思われますが、レコードやCDを聴いてみても
20年前と変わらず良い音を出していると感じます。
ミニコンポと比べると低音の響き、高音の伸びはまるで違います。
いまだにええ音を出してくれる復活コンポ、あらためて惚れなおしました。

ところでマリララ。
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ステレオのサウンドはただの騒音でしかないようです。

コンポの他に復活したものがあります。
それは音楽を聴くために33年前に購入した折りたたみ式のロッキングチェアです。
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マリララ、これに座るのは初めてだけど、すわり心地は悪いみたい。
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動くとゆらゆら揺れるのが嫌なようです。
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でも、とうちゃんは快適です。