ギターの話である。当然のことながら。 -2ページ目

ギターの話である。当然のことながら。

とっても解りやすい、エレクトリックギターに関することを書き綴ったブログです。
趣味であるヨーロッパやフェラーリのことにも触れたり触れなかったり。

こんばんは、nobuです。

辛いことは重なるもので、
3月に父が他界したと思ったら、
今度は祖母が永眠しました。
そして、葬式から帰ってきたら、
仕事が山積みでした(泣)
働き方改革って、
組織全体では進めていけても、
個人個人で見ていると、なかなか難しいですね。
そして、残業しなくなった人も、
みんながそれで幸せになっているわけでもないのが、
もやもやするところ。
一体誰のための改革なのか・・・

さて、そんなことは置いておいて、
先日、柾目と板目について取り上げましたが、
そういえば、柾目のギターを見せてなかった、
ということに気づきました。
このままではイタメン呼ばわりされそうなので、
今日は柾目のギターも紹介します。






どうだ!
みんなの憧れ、柾目様だぞ!(笑)






・・・よくわかりませんよね。










これでどうだ!




・・・写真の撮り方のせいで、
いまいち見づらいですが、柾目のネックです。

それにしても、このネック、
クラックだらけなんです。
画像だとこれまた伝わりづらいですが、
縦方向に無数に入っています。

いったいどれだけ塗装が厚かったら、
こんなことになるのか・・・

それでも、さすがに20年近く弾いているので、
部分的に塗装が退いてきています。






指板もいい感じのボルドーに変色しました。
購入したときはココアか?ってくらい明るかったのですが、
今は深い色を湛えています。











手垢の色かと思うと、ゾッとしますがね。









ボディもいい色に焼けてくれました。
この色にならないギターも多いんですよね。
元はオリンピックホワイトですから、
ある意味品質的にどうなんだ?って思いますが、
これはこれで悪くないと思っているのですが、
皆さんはどうでしょう・・・?

ちなみに金属部分はゴールドパーツに交換しています。
何故なら、きらきらぴかぴかが好きだからです。
(ムスメにも遺伝しました)

なお、この頃のフェンダーUSAのゴールドパーツは、
本当に素晴らしかったんですよ。
ネジもブリッジも。

何が素晴らしいって、
金メッキが極厚なんです。
木部の塗装は薄いほうが好みなんですが、
金属パーツは厚塗りが好きです。
どのくらい厚かったって、
トレモロアームがメッキが邪魔して穴に入らない(笑)
そのくらい塗装が厚いと、いい感じでゴールド部分が退いていくのですが、
薄いとすぐ下地になって、
風情もなにもないのです。
残念ながら、現在のフェンダーUSA製は、
ゴ○ーに外注か?ってくらい、
塗装が薄くなっていますので、
フェンダーロゴの刻印にこだわらないかぎり、
フェンダー製にするメリットはあまりないように
感じています。



・・・え、音の違い?







そんな細かいこと気にしてたらエレキギターは弾けませんよ?







・・・と言いつつ、
細かいクラックの入り方で一喜一憂するのが、
ギター好きの矜持であります。

塗装は剥がしたら一キロくらいあるんじゃないか?
というくらいの極厚です。

・・・おっと、塗装の厚さだなんて、
また細かいことを気にしてしまいました(笑)


ちなみにこのギター、
ピックアップを死ぬほど交換していまして、
毎日一回は交換しないと気がすまない、
というくらい交換していました。
(ここ10年は落ち着いています)
もちろん、配線材やキャパシタもころころ変えていて、
あーでもないこーでもないと悩みまくった想い出があります。

結局のところ、気に入らなかったのは生音の鳴りの部分であり、
表面的な音色を変化させてもどうしようもない、
と言うことに気づくまで、
随分回り道をしたと思います。
もちろん、その経験が後日活きたとは思うので、
もしこのギターにコンセプトをつけるなら、
「青春の想い出」くらいでしょうか?
現在の音がどうかというよりも、
その個人的なストーリーによって、
大切なギターになっています。









ちっとも鳴らないけどね。




おわり




こんばんは、nobuです。

突然ですが、皆さん、
自分のギターを弾いた後って、
何か感想が思い浮かぶことってありませんか?

私は、毎日弾くたびに、
あ~いい音だなあ、素晴らしいな・・・と感動する、
なかなかおめでたい性癖を持っているのですが、
ついでにその感動をむりやり妻に伝え、
死んだ魚のような目を向けられるという日常を過ごしています。

でもね、ほんと、いい音がするんですよ。





最近は、やっぱり新しいこのギターを弾くことが多いように思います。





ネックの接写
実は自然なグラデーションになっているのですが、
写真で伝わるでしょうか・・・




ボデーの接写。
この色味は、手間のかかる塗装をしてくれたお蔭ですね。





ピックアップの接写。

とくに意味はありません(笑)



実際には完成して少ししか経っていないにも関わらず、
既に時を経た古さからくる深い響きのようなものを、
何故か感じさせてくれます。

いわゆるストラトの音はせず、
ゆったりとした音の立ち上がりを見せるのですが、
ぼやけたところはなく、柔らかさを持った光線のような音が、
まっすぐに降り注いでくるようなイメージです。
音を伸ばすと、甘さと透明感をあわせ持つ、
蜂蜜を思わせる官能的な響きを感じ、
余韻は最後まで自然なものです。
素直に反応するレスポンスを持っているので、
人前で弾くときにはあまり使いたくないものの(笑)、
制約から解き放たれたような自由さは、
ギターを弾く楽しさを改めて感じさせてくれます。

元々このギターの音のコンセプトは、
古いヨーロッパの教会から発見された中世の聖遺物、という、
まあ殆ど共感を得られそうにないものを考えていました。
(実際には埼玉の山奥の音ですが)
歴史の光と影を湛えた、時の重みを感じさせながら、
微かなカビと、フランキンセンスの香りが立ち上ってくるような・・・
それを音で表現されている。
そんなコンセプトです。


私は、ギターを作ってもらうとき、
この『音のコンセプト』をとても大切に感じています。
太い音が欲しいから、とか、
アーティストと同じ音が欲しいから、とか、
そういう目的でギターを誕生させてしまうと、
そのギターはあくまで手段の一つとして産まれたギター、
言い換えれば、道具として実証できる価値しかもたないギターになってしまうと思うのです。
ギターは道具ですから、
それの何が悪いのか?と言われるかもしれません。
勿論、実証できる価値のないギター(オールドギターにありがちですよね)は問題だと思います。
しかし、突き詰めた道具は使用者や環境が変われば、その存在意義が無くなって(または薄まって)しまうと思うのです。

そうではなくて、
あるコンセプトを表現するために産み出されたギターであれば、
それはもう完結した作品であって、
道具という側面以外の価値をも持つことができます。
つまり、情緒的な価値です。
情緒的な価値ですから、実証することはできません。
更に、その価値が評価されるかどうかもまた別の問題です。
ですが、道具としての価値の虚ろいやすさを考えれば、
それよりもはるかに持続性の高い価値をギターに与えることも可能だと思います。
この情緒的な価値がいかに人を永く惹き付けるかということは、
例えばフェンダーというブランドを見れば、
よくわかると思います。
(フェンダーは世界で最も優れた道具としてのギターを提供するから世界一のギターブランドになったわけではありませんよね?)
せっかくギターをオーダーメイドで作ってもらうのであれば、
道具としての価値だけに注目するのではなく、
そういった情緒的な価値を併せもったギターにしたい・・・
なんて思っています。


ただし。
こういった価値を踏まえて
ギターをオーダーで作ってもらうとき、
個人的には、やってはいけないことが一つあると考えています。
(ようやく今回の主題です)

それは、パーツの交換!
消耗部分とか、故障とかは別として、
音色を積極的に変える為のパーツ交換は、
極力避けるべき行為じゃないか?と思います。
勿論、既製のギターを自分好みにカスタマイズするためのパーツ交換はアリだと思いますが、
自分の自由にオーダーして産まれたギターにおいても同じように扱ってしまっては、
そもそもどういったコンセプトだったのか、曖昧になってしまいます。
そんな、後で修正すればいいや的な考えでオーダーしてしまったギターで、
一体どんなストーリーを描けるでしょうか?

特に私が個人的に行うべきではないと感じるのは、
ピックアップの交換です。
何故なら、音色への影響度が非常に大きく、
ギターの心臓とも呼べる部分だから。

ネックを交換したらもはや別のギターだと思いますが、
音色への影響度はピックアップのほうが大きいのですから、
気軽に換えていいようなものではないと思うのです。
(ちゃんとしたネック同士の交換ですよ)
エンジンをメルセデスに換えられたフェラーリに、
アナタは魅力を感じますか?
そこに語られるべきストーリーはありますか?
ストーリーがなければ、
コンセプトなど産まれません。
気に入ったところも気に入らないところも、
自分が描いた作品です。
産みの親が受け入れてあげないで、
誰が受け入れることができるのか?
そのときどきの都合で、
非常に大切な部分まで換えてしまうのは・・・








エゴだよ、それは!


(しまった、オーダーはランバ・ラルだった)

ピックアップのような重要なパーツまで交換されてしまえば、
結果的に道具としての価値のみを求められたギターが産まれてしまい、
そこに待っているのは、
更なるパーツや仕様の変更です。
ようは、ピックアップの交換は、
ダメ、ゼッタイ!なわけです。



つまり、今回この長文で私が何を言いたいかというと・・・













ちょっと前から試したいピックアップがあるんだけど、載せるギターをどうしよう?

ということです。






おわり








こんばんは、nobuです。
心を入れ換えすぎて、
また更新してみました。
そして、今回もnicoさんのブログからのネタです(笑)
思いきってブログジャンルを、
コレクションからnicoさんブログに変えたほうがいいかもしれません。


・・・で、これまた少し前の話題になるのですが、
ネックの木材が柾目か板目か?についてです。

恥ずかしながら、ギターを始めてからしばらくの間、
木材に柾目と板目がある、
ましてそれが音に影響するだなんて、
全く知りませんでした。
まあ、知らないほうが精神衛生上よかったような気もしますが、
残念ながらある日知らされてしまったんですよね・・・




ギターのネック材は、柾目がベストだ



とね。

誰に聞いたか忘れましたが、
いらんことを吹き込まれたものです。
ちょうどそのとき使ってたギターが板目のネックだったので、
もう内心涙目なわけですよ。
たぶん今なら同じようなことがあっても動揺しないでしょうが、
20代前半の頃でしたので、
なんだか自分のすべてを否定されたような気になってしまったのを覚えています。




あ、なに君、板目のネックで満足しちゃってんの?
ふーん(ニヤニヤ)


とか


あ、板目でいいんだ?
いいね、鈍感って。安上がりで。


とか


あー、板目が好きなんだ?
じゃあおまえ、明日からイタメンね。



とか、すっごいバカにされてるような気がするわけですよ。
柾目にあらずんばギターにあらず、みたいな。


この世をば
柾目と思う望月の
欠けたることもなしと思えば


ですよ。
しかもその事に気付かずに惰眠を貪って板だなんて、







あえて言おう、カスであると!




・・・となったわけです。

でもね、
一応カスでも(というかカスだからこそ)負け惜しみは考えるもので、

柾目柾目って言うけど、
結局柾目の何がそんなに偉いんだ?
柾目と板目じゃ音にどんな違いがあるんだ?
そんなに違うなら、説明してくれよ!
べべべべべつに悔しくていってんじゃないぞ!?
根拠もなく信じるほうが、
問題だと思うんだよ!

と、顔真っ赤で噛みついたりするわけですが・・・




・・・え?




説明しないと解らないような駄耳には、説明するだけ無駄
だって?






・・・



・・・・・・・



・・・・・・・・・・・




うわーん、ドラえもーーーーん(TДT)






という生き恥が待っていたものでした。


ま、ちょっと話を盛っていますが、
柾目のネック=優れているという可能性は、
考慮しないといけないなとは感じていました。
しかし、制作家が柾目の材を重用するのはわかるのですが、
完成品を弾くだけのギタリストにとってのメリットってなんでしょうか?
音にいい影響が?
しかし、音色が変わるのだとしても、
欲しい音色は人によって違うわけで、
柾目=優れている、とはならないはず。
ということは、柾目のほうが楽器として優れたものになるってこと?
うーん、なんか怪しい・・・

おまけに、ふとしたときに、
この柾目至上主義に対していよいよ疑問が出てきてしまいました。
というのが、当時本当にストレスを感じていた鳴りきらないフェンダーCS製のストラトのネックが、
うっかり柾目の材を使っていたのです(笑)


え、なになに、これがみんなが恋い焦がれる
柾目のネックのギターなの?と。


ということは、柾目の材は何らかの影響があるのかもしれないが、
ギターの楽器としてのレベルに決定的なほどの影響は与えていない、
ということではないか?



そしてなにより、









柾目のギターを持っているが、あえて板目のギターを使っているオレカッコイイ!!
ではないか!!?(笑)



・・・ま、しょうもないことで
一喜一憂していたものです。
ただ、このときのことで得られた教訓は、
ギターには柾目がベストだ!
なんて無条件に言っているようなやつの言うことは
ギタリストにしても制作家にしても、
疑ってみたほうがいい、ということでした。

それから10年以上が経ち、
柾目の木材を使った優れたギターにも出会いましたし、
そのうちのいくつかは所有することになりました。

ですが、私の目指しているところという部分では、
究極的にはむしろ板目のネック材のほうが、
エレキギターには合っている、と思っています。
勿論、板目のほうが優れている、
とか言っているわけではないですよ!


ちなみに、参考までに我が家のギターの
ネックの画像をあげときます。






PGM製。
塗装でわかるのですが解りづらいですが、
完全に板目ですね。
素晴らしいネックです。






フェンダー、マーク=ケンドリック製。
本家も板目。
しかし、さすがというか、
惚れてしまいそうなネック材ですね。




デパーゴ製。
やっぱり板目。
しかしこの材は、もはや存在が驚異と言っても過言ではないほどです。
勿論美しさも別格。






ディティンプル。
写真の取り方がわるく、
少し柾目に見えますが、板目。
とっても軽いギターなのですが、
深い低音が出ます。
不思議。





オマケ。
キューバンマホガニー。
まっすぐに見えますが、完全に板目です。
この向きからは判断つきにくいという、
いい例です。



以上!

おわり

こんばんわ、nobuです。
年一回ペースから改心して、
月一ペースで更新してみます。

と言っても、ブログジャンルがコレクションなんで、
シンプルでなるべくスリムな生活を目指している自分としては、
あまりコレクションと呼べるものはないのですが、
ふと部屋を見渡すと・・・







本です。








本です。







本です。
(一部CDです)







本です。

きりがないのでこの辺りにしますが、
比較的蔵書は多いほうかもしれません。
(レアなものはありませんけどね)

私は、片寄りなくバランスの良いことがモットーですから、
ついつい幅広いジャンルの本が増えてしまい、
冊数も増え気味のようです。
将来、ムスメが読んでくれることを願っています。
(今のところ可能性は低そうです)


ところで、先日、といってもしばらく前ですが、
nicoさんのブログでなんだか面白そうな書籍が紹介されていました。






これ、『羊と鋼の森』です。

nicoさんのブログでの薦め方がうまく、
その日のうちにAmazonで購入していました。

・・・が、ちょっと他に読んでいる途中の本が
何冊かあったので、ようやく昨日から読み出したのですが・・・

いやー、とっても面白かったです。
どんどんページが進んで、
通勤電車で読みおえてしまいました。



しかしこの内容は・・・

完全に・・・・







機材樹海で道に迷い、葛藤し、機材欲無くなったんだよねといいながらデジマを徘徊してしまう、つまり一般的なギタリストの回顧録、と捉えて差し支えないと思います。





・・・ですよね、nicoさん?(笑)



まあ、実際には調律師の話なんですが、
音作りの捉え方、というか苦悩ポイントが、
まんま同じというか・・・

個人的には、学生時代にPAをかじったとき、
上手くいかなくて悩んだことと、
作中の主人公の悩むポイントが似ていて、
あの頃の想い出が色々フィードバックしました。

正直なところ、私はもう音色で悩むことはあまり無くなってしまったのですが、
一音一音に悶々としながらさ迷っていた頃に
この本を読んでいたら、
と思うと・・・










もっと樹海に入り込んでいたかもしれません。





ギター好きの皆さん、
私からもお薦めします。


おわり



こんばんは、nobuです。
年に一回の更新予定が、
最近ちょこちょこアメブロ見るようになったので、
もう少し更新頻度を上げてみることにしました。
(続けられるかどうかはわかりません)

ところで、普段から更新している方には、
今更!?
と言われてしまうのかもしれませんが、
なんか、公式ジャンルランキング何て言うものが設定されているんですね。
先日久しぶりに更新したときに、
ようやく気づきました。

なんでも、今までのブログ内容から、
自動で設定されている、とのこと。


ふーん・・・

何に設定されていたんだろう?


確認してみると・・・













ジャニーズファンでした(笑)



・・・そういうわけで、
前回のマニアックなギターネタは、
当然ジャニーズファンブログとして更新され、
多くのジャニーズファンに愛読されたことと思います。
恐らく、コメントして頂いた方々も、
きっと生粋のジャニーズファンしか
いらっしゃらなかったことでしょう。
キューバンマホとか、
ジャニーズでしか使わない単語ですもんね。








・・・せめて、更新する前に気づけばよかった・・・


それで、あわててジャンル更新したのですが、
あんまりコレっていうのがないんですよね。

とりあえず、

「コレクション」

にしてみました。



しかし、質素で倹約を旨とする私ですから、
正直、コレクションと呼べるものはなんもないのですが、
まあ、このブログを読まれている、
生粋のジャニーズファンの方々が
多少は関心を持ってくれそうな範囲で、
何か書けたらなあと思っています。



・・・そんな、第一回は、こちら。






香水のコレクション。

・・・まあ、コレクションというほど、
大したことはないのですが、
好みのものを少しずつ増やしていっています。


ところで、ギター好きには、
何となく趣味が似てくる傾向があると思うのですが、
あまりギター好きで香水好きの方には
出会ったことがありません。

しかし!

結構ギターと香水って、
似通っているところもあるのです。

まず、ギター(の音)も香水も、
ある瞬間瞬間を楽しむものであること。
知覚したときにはもうそれは消えていて、
次の瞬間、また新たな音もしくは香りを知覚する。
我々は変化し続けるその刹那に、一喜一憂してしまう。

ただの振動のはずなのに、
そこに色や艶、喜びや憂いを感じてしまう。
その背後にある物語を感じ取ったり(もしくは作り上げたり)する。

ある植物だったり動物だったり、
うっかりすると人工的に作られたり化合物でしかないはずなのに、
目の前に色や風景、感情の起伏、
そしてやはりその背後にある物語を感じ取ってしまう。

なんだか似ているところがあると思いませんか?


その時の気分や曲に合わせてギターを選ぶように、
その時の気分や状況に合わせて香水も選ぶ楽しみがあります。


反対に、
弾きたいギターが手元になくてイライラする
慢性的な運命の出会いがあり、本数が増える

という構図も、

楽しみたい香りが手元になくてイライラする
恣意的な運命の出会いがあり、本数が増える

という似たような構図があり、
だいたい同じ思考回路をたどります。
(このブログは趣味に走る既婚男性を応援しています)




えー、そんなこと言うけど、
正直香水なんか興味ないんだよな~


・・・何て言うそこのアナタ、
先程の画像を、
じっくり眺めてみてください。
集中して、一心不乱に、
そう、デジマを見るときの要領です。







・・・なにか、見えてきませんか?








・・・え、見えない?



仕方ありません、少し拡大してみましょう。







じゃん!

・・・見えますか?

皆さんが好きで好きで仕方なくて、
コレを見ながらご飯が三杯食べられるという、
アレの愛称が・・・!?
(真ん中のヤツです)




そう、
ハカランダ
です!


勿論偶然の一致ではなく、
皆さんが大好きな、
ブラジリアンローズウッドが名前の由来です。

これは、フエギア1833という
アルゼンチンのメゾンが作っているパルファンです。
南米の植物由来の成分を中心に調香された香水を製造していて、
天然由来ならではの深みと自然さがありながら、
独特の世界観があり、
他では味わえない個性を楽しめます。

この『ハカランダ』のコンセプトは、
古いギターのサウンドホールの中の香り、
というマニアックなもので、
香料も、
「ローズウッド」「マホガニー」「スプルース」とのこと。

もはやそのまんまギターのスペックシートにしか見えませんが、
確かにローズウッドを削った時の香りがします。
(ギターを弾かない方には、
最初はシダー、ざらっとしたウッディの余韻が強いベルガモットに、
最後にパチュリを感じる、といったところで伝わるでしょうか)

調香師はギターも弾く方とのことで、
指板にこの香水をかけると、
成分が同じなので、
ギターが喜んでいるのがわかる、
とのこと。










いい感じに変態の香りがしますよね







類は友を呼ぶってヤツかもしれません。




ちなみに、これを勧めてくれた店員さんに、
香料として使われているローズウッドは、
ブラジル産ですか?と聞いてしまったのは、
ナイショです。




おわり