職人では生き残れない時代
ぼくは会社にいるときは昼休み外に出るのが面倒なので弁当が多い。
もちろん、妻は作ってくれるわけもない。
通勤時に弁当を買うか、会社で申し込むかである。
いずれも300円と安い。
今日は通勤時の弁当屋が臨時休業のため、外食することにした。
昨日、会社帰りに地元の行きつけのバーで飲んだので、胃はやさしい味のメンを求めている。
で、元町商店街の老舗中華料理屋「丸萬」に行った。
この丸萬は最近のラーメンがコテコテギトゴトが加速化していく中、ずっと変わらず鶏ガラベースのあっさりで限りなく薄味のやさしいラーメンを提供している。
今日は焼きソバ+ライスのA定食を食べた。
これまではラーメン+炒飯のB定食が多かったのだが、前回、他人が食べていた焼きソバが旨そうだったので初挑戦したのだ。
ここの焼きソバは素焼きした中華ソバに皿うどんのアンがのっかっている。
まあラーメン同様にやさしいあっさり味で旨かった。
しかし、ここは今時めずらしくお店の人が無愛想なのである。
でも、以前はこんなお店が多かったよなあ。
そんなことを考えると食べ物屋はどんどん食べ物を提供する物販的要素以上に、サービス的要素の比重が高まり、今はサービスだけでなく事業システム競争になっているなあと考えた。
仕入れてうまいものを作って売るのが「物販的要素」であり、どこに行っても同じ品質とサービスを提供するようになったのが「サービス的要素」ということになる。
先日行った鳥貴族のようなところだと、280円で提供するという事業コンセプトが先ず前提にあって、そのために収益性がある立地、店舗設計、人件費、メニュー、サプライチェーンと組み立てなければならない。これは「事業システム要素」となる。
したがって、今飲食産業で伸びているのは、旨いものを作る職人ではなくて、経営者である。
マチの小さな飲食店でも職人から経営者にならないと生き残れない時代になっている。
もしかしたら人間界でも生物多様性の危機が訪れているのかもしれない。
多様な価値観から単一な価値観へと世の中が変わっている、こんな世の中を何とか変えたいものだ。