てるさんのしあわせイノベーション -921ページ目

中国の印刷会社のビジネスデザイン

おはようございます。てるさんです。
月曜の朝、今週も、楽しく熱心に、いい仕事をしましょうね。


今週、ぼくは来期計画をいろいろと策定しなければならないのですが、ビジネスの成長デザインについてちょっといい話をご紹介します。


それは中国の北京の印刷会社です。一応、匿名でA社としておきます。


印刷品質が悪く価格競争が強い中国の印刷業界にあって、A社は、技術力も高く、政府官僚とのネットワークも強いので、国立美術館での展示図録やIOC委員会への北京五輪招致のプレゼン資料、果ては胡錦濤主席をはじめとする高級官僚の年賀状など、単価も付加価値もばつぐんに高い仕事を受託して安定成長しておりました。


ふつうなら、ここで満足してしまいそうですが、A社は自社の未来の成長デザインを描くにあたって、自社の事業領域を「印刷業」ではなく、「画像データベースのマネジメント事業」と策定しました。


印刷はあくまで画像を出力する手段であって、自分たちはその川上の画像データベース全般を事業化しようと考えたのです。


そして以下の3事業を立ち上げます。


(1)画家のマネジメントを行なうコンサルティング事業
(2)美術品のネットオークション事業
(3)名画の複製画の販売事業


(1)ですが、画家は作品を売ると自分の手元には残りません。それを売却前に自社のスタジオで撮影して画家の作品記録を残すとともに、作品展の開催や各種の受賞などの略歴の管理や作品の価格なども一元管理することで画家とマネジメント契約しています。


(2)は画家の作品相場の情報収集や画家のマネジメント契約から派生しています。(1)とのシナジーにより、中国最大のアートオークションサイトとなっています。


(3)は印刷技術と複製技術が同一のものであるために、応用化しやすいのです。(2)の顧客とのシナジーが図れます。


これらの事業で情報を独占すことで、付加価値の高いアート関係の印刷事業の仕事も増えるようになっています。



どうですか?


なかなか、事業センスがありますよね。

学ぶところが多く見習いたいと思っています。


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