きょうだい児の心のケアについて
広く知ってもらえたらと思い
私のきょうだい児の経験を
数回に分けて綴っていきます。



私の兄は43年前
第1子として新潟で産まれた。
これは私のお宮参りの写真。
まだこの時は兄(右)に障害があるなんて、分からなかった時。



初孫の男の子。


当時の両家の喜びは
相当なものだったと思う。



兄の成長が
周りと比べて遅いと気づいたのは
3歳くらいのとき。



その時
兄が知的障害者だと
診断された。


生前の母から1度だけ
そう聞いたことがある。



父の父(私のおじいちゃん)は
母を相当なじったらしい。


「こんな子が産まれたのはお前のせいだ!!」
「責任を取れ!!」



同じ母親として改めて思う。


ただでさえ自分の子どもに
障害があると分かって動揺している所に
親戚からそんな心無い声で
なじられた時の母の心痛は
どれだけのものだっただろう。


その時の母の気持ちを思うだけで
今でも胸がギュッと傷む。


そして
私が小学校低学年の頃。



母と布団で寝ていた時
おじいちゃんが
夜中に怒鳴り込んできたことがあった。


「お前!オレの悪口を言いふらしてるだろう!!」


母は

「子どもが寝ていますから静かにしてください!!」

と静かに声を荒らげていた。



小さな私は
とっても怖かった。


布団にくるまって
おじいちゃんの怒鳴り声が
聞こえないように
必死で耳を塞いだ。


寝ているフリをしていたけど
本当は怖くてたまらなくて
大声で泣きたかった。



でもおじいちゃんが
玄関のドアをバンと閉めて出ていった後、
お母さんが
震えて泣いているのが分かった。



この時思った。


私やお兄ちゃんが
お母さんには絶対言っちゃダメだ。


そんなこと
お母さんが知ったら
もっと悲しませてしまう。



お母さんが
これ以上辛い目に合うのを
見たくない。



お母さんが
つぶれちゃったら
どうしよう。



怖い
怖い。
怖い。
怖いよーーー!!!



お母さんが
いっぱいいっぱいになって
崩れてしまうのが怖い。



ねぇ、どうして誰も
お母さんを守ってくれないの?


お父さんはどこで何してるの?

お母さんをいじめる
おじいちゃんも大っ嫌い。



そうだ。
私がお母さんを守らないと!!



私はどんなに自分が
辛い目に合っても
母には絶対知られないように
家では何事もなかった素振りをしていた。



ひとりぼっちの学校にも
行きたくなかったけれど
兄をいじめから守るためだけに
毎日学校に通っていた。



そして
小学校3年生のとき
衝撃の事件が起きた。






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