歯周病、リウマチ

歯周病とリウマチ

歯周病と関節リウマチの関係は以前から研究されていましたが、「Science Translational Medicine」オンライン版に12月14日にあら種研究結果が掲載されました。 "この発見により関節リウマチの原因も明らかにできる可能性があるといいます。
近年、関節リウマチ患者では歯の数が少ないほど重症度が高い傾向が認められており、歯周病患者は関節リウマチになる確率が2倍であることも報告されていますがが、その理由は不明のままでした。

 

リウマチ体験談

4年程前にリュウマチを発症し2年程で断薬、寛解しておりました。 1年半程症状も無く普通に生活しておりましたが去年6月に関節リウマチが再発してしまい痛みがひどく辛い毎日です。 痛みを少しでも和らげたいとの思いでいろいろ模索しておりました時に ...
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今回の研究では、関節リウマチ患者の歯肉より採取した約200の検体について、アクチノバシラスアクチノミセテムコミタンス(A. actinomycetemcomitans)と呼ばれる歯周病関連菌の有無を調べました。
関節リウマチ患者のほぼ半数に感染の徴候がみられたのに対し、歯周病も関節リウマチもない集団では11%でした。

 

この結果から、歯周病と関節リウマチがいずれもこの細菌に起因している可能性が示されています。細菌が歯周病を引き起こした後に一種の副作用として関節の腫れをもたらすか、あるいは逆に歯周病が関節リウマチの副作用であるとも考えられます。
今回の知見でさらにリウマチと歯周病の関係性が明確になりましたね。そこで歯周病の予防する歯磨きの仕方を紹介したいと思います。

 

歯周病の大きな原因の一つは、歯垢です。歯周病を予防するためには、日々の歯みがきなどが大切です。
さらに、歯医者で年に2,3回定期健診を受けるなどして予防しましょう。

歯周病を予防する歯みがきの3つのポイント

①毛先を45度に

ハブラシの毛先を、歯と歯ぐきの境目に45度の角度にあて、軽い力で小刻みに動かします。

②軽い力で

重さにすると、150~200g程度の力でみがきましょう。ハブラシの毛先が広がらないくらいの軽い力です。

③小刻みにみがく

5~10㎜の幅を目安にして、ハブラシを小刻みに動かします。1~2本の歯をみがくくらいに、丁寧にみがきます。

リウマチ症状

リウマチの症状をチェック

関節の腫れや痛みは、多くの場合、比較的小さな関節(手指の第二関節、第三関節、手首の関節など)から始まりますが、なかには大きな関節から始まることもあります。 最初はわずかな異変で、痛みより腫れやこわばりを感じることが多くあります。 また、片側ではなく、左右対称に起こることが特徴の一つです。 痛みに関しては、初めのうちは腫れている関節を押したり動かしたりしたとき痛みますが、進行すると、何もしなくも痛むようになります。 特に手に現れる症状は気付きやすく、病気の発見のきっかけになりやすいので、逃さないようにしましょう。

 

リウマチ体験談

関節リウマチを発症したのは2年ほど前です。管理職になって仕事が多忙な時期でした。 朝、両手がこわばり、朝の身支度がつらい、仕事でのパソコンの操作がつらいという症状に始まり、それに痛みが加わるようになりました ...
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関節リウマチの早期発見の重要性

関節リウマチによる関節の破壊は、発症して2年以内の進行が早いことがわかっています。そのため、できるだけ早く病気を発見し、治療を開始して、関節の破壊の進行を食い止めることが大切です。 関節リウマチの診断は、2012年に導入された新しい診断基準に基づいて行われています。 この診断基準は、従来の診断基準より早期の診断に適しており、[腫れ、痛みのある関節の場所と数][免疫の異常〔リウマトイド因子、抗CCP抗体〕」「滑貘炎〔滑貘の炎症〕の持続期間」[炎症反応(CRP、赤沈)」の4項目を点数化し、6点以上の場合を関節リウマチと診断します。 このうち、免疫の異常と炎症反応は、血液検査で調ぺることができます。 関節の異変に何か思い当たることがあったら、内科や整形外科などを受診し、調べてもらいましょう。

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リウマチ

リウマチについて

関節リウマチは、免疫の異常〔自己免疫〕によって関節に炎症が起こり、腫れや痛みなどが生じる病気です。 炎症が続くと、関節の軟骨や骨の破壊が進み、関節の変形が起こって、動きが不自由になってしまいます。 膠原病のなかで、最も患者数が多い病気です。

 

かつて関節リウマチは、治らない病気と位置づけられ、痛みを減らすなど、ほどほどの効果を期待する治療や、リハビリの重視が一般に行われていました。 しかし、近年、関節リウマチの診断・治療は、膠原病のなかで最も大きく進歩しています。現在は、炎症を最小限に抑え込む治療が標準化され、炎症を治めて症状を抑えるほか、関節の破壊の進行を止めて、寛解を目指せるようになっています。

 

リウマチ体験談

母が関節リウマチで苦しんでいる姿を見ていましたから、ついに私もかと、検査結果をきいたときはずいぶん悲観したのを覚えています。 病院ではメトトレキサートという薬を処方され、痛みは抑えられていたのですが、レントゲンで骨がかなり溶けていることがわかりました。 これには本当にがっかりしてしまい、精神的にかなり苦しい状態になって ...
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適切な薬物治療を受けることによって、多くの患者さんが寛解に至っており、関節リウマチは[治ったような状態を縦持できる病気と考えられるようになってきています。 また、最近は、破壊された手の指の軟骨が再生した例もあるなど、病気の概念が変わりつつあります。
 

リウマチの主な治療方法

関節リウマチの治療に主に使われるのは、抗リウマチ薬です。抗リウマチ薬は炎症を起こす免疫の働きを抑える薬で、合成抗リウマチ薬と生物学的製剤に大別されます。 合成抗リウマチ薬には、メトトレキサート〔代表的な製品名、リウマトレックス、メトレート〕など従来型の抗リウマチ薬と、2013年から使われるようになった分子標的薬のトフアシチニブ(代表的な製品名、ゼルヤンツ)があります。生物学的製剤は、2003年から使われ始めた新しいタイプの薬です。
 

標準薬はメトトレキサート

関節リウマチの薬物治療では、メトトレキサートが第1選択薬として使われます。メトトレキサートは、以前から関節リウマチの治療薬として使われていましたが、[ほかの薬で効果が得られないときに使う]「最大使用量が十分ではなかった」などの使い方だったため、十分な効果が得られませんでした。

 

最近では治療の最初から使う方法が普及して、最大使用量も引きあげられたため、より高い効果が発揮されるようになりました。 メトトレキサートは、免疫細胞や炎症を起こしている滑殷細胞の中の葉酸の働きを抑えることで、絨胞の増殖を抑える薬です。直接炎症や痛みを抑える作用はありません。 薬の服用を始めると、早くて3~4週間で効果が現れます。この薬は、1週間の間隔を空けて服用するので、のみ忘れないよう注意が必要です。 この薬は葉酸の働きを阻害するため、口内炎、吐き気、下痢、肝障害などが起こることがあります。 また、肝障害、腎障害、活動性の結核のある人、妊娠中や、その可能性がある女性には使えません。
 

生物学的製剤なども

メトトレキサートの効果が不十分な場合や使えない場合には、ほかの抗リウマチ薬を併用したり変更したりします。 生物学的製剤は、必ずメトトレキサートと併用するものと、単独で使えるものがあります。点滴か皮下注射(自己注射)の選択もできます。 感染症にかかりやすくなることには注意が必要ですが、生物学的製剤の副作用は比較的少ないといえます。

 

関節リウマチに使われる生物学的製剤は、いずれも健康保険が適用されます。それでも自己負担が年間30万円以上かかります(自己負担3割の場合)。しかし、高額療養費制度などを利用すれば、医療豐の一部の払い戻しを受けることができます。

リウマチについて