T.O.K.はTOUCH OF K(C)LASSの略で、ジャマイカのダンスホールレゲエグループで、1996-2015年に活動していた。

この曲は戦争や貧困や暴力の悲しみを表現していて、あんたが泣くときはおら一緒に泣くだよ、あんたが笑うときはおら一緒に笑うだよ、と歌っている。ジャマイカは貧しい国で犯罪が多くて、T.O.K.のメンバーの兄弟も犯罪の被害者になって亡くなったそうな。これはダンスホールスタイルのレクイエムとでもいうような曲で、レゲエは明るい曲だけでなくこういう繊細な表現もできるのがよい。

Taliskはスコットランドの3人組のバンドでスコティッシュ・フォークを演奏している。

この曲はコンサーティーナという六角形の手風琴が特徴的で、いかにもケルトな感じのメロディーの繰り返しがエコーのようで面白い。産業革命期の1829年にイギリスの物理学者のチャールズ・ホイートストンに発明されたシンフォニウムがコンサーティーナの原型だそうで、これが改良されてバンドネオンになったそうな。コンサーティーナは世界各地の民俗音楽に取り入れらたそうだけれど、日本には幕末か明治に伝来したのに根付かなかったのはなんでじゃろうと考えてみたら、たぶん日本人はクラシック志向が強いのでフォーク音楽向けの楽器はあまり使わなかったのかもしれない。似た原理の鍵盤ハーモニカは小学校で使われているけれど、これは安いとか音階を教えやすいとかの教育的な理由で普及したのかもしれない。

Rahze(ラーズ)は別名DJ Deckstreamで、ハウスやヒップホップをおしゃれにリミックスしている日本人DJなのだけれど、2015年に交通事故で早死にしてしまった。

この曲は音楽が世界を変えるよと明るく歌っていて、ポジティブな気分になるので作業用BGMにしてもよい。嫌な作業をするときは気分くらいはポジティブでいたいものである。

Hiatus Kaiyote(ハイエイタス・カイヨーテ)はオーストラリアでフューチャー・ソウルの曲を作っているバンドである。

この曲はあたい愛してるんだわさと連呼するストレートなラブソングである。I love youをサビに持ってくると似たようなメロディーになりがちだけれど、この曲はアイを変則的にしてラッビューを強調して風変わりでオシャンティーな感じに仕上がっているのがよい。

 

Sade(シャーデー)はイギリスのバンドで、ジャズっぽい曲を作っている。

Smooth Operatorというのは口がうまい人、女たらしという意味で、あの人は尋ねるまでもなく女たらしだわさ、天使みたいな目なのに心は冷たいんだわさと歌っている。しっぽり系のラブソングとムーディーなサックスがよく合っていて、大人っぽい雰囲気がよい。昔の大人は石原軍団みたいなダンディが多かったのに、なんで世間からダンディがいなくなったのか不思議である。ちょい悪オヤジはダンディに比べたらあまりかっこよくないと思う。ゲッツ。