Le Mystere des Voix Bulgares(The Mystery Of The Bulgarian Voices)はプロジェクト名で、Bulgarian State Television Female Vocal Choirという合唱団がブルガリアの伝統的なフォークソングを歌っている。

この曲は年取った独身の赤顔のおっさんがこんなふうに農民の帽子を斜めにかぶってこんなふうに村に行って娘っ子たちの隣で踊ったら彼女たちはみんな逃げちまったけど一番若いアンジェリーナだけがこんなふうに残ったよ、という感じの歌詞のブルガリア民謡のようで、素朴な歌詞の割にメロディーに緩急があってドンタクタクという感じが面白くて気に入っている。ちなみに菅野よう子の『Song to fly』というアルバムのAtomic Birdという曲はCosmic Voicesというブルガリアの合唱団を使っていて、似た感じの曲である。

 


Abagar Quartet(アバガルカルテット)はブルガリア出身のカリナ、ステフカ、ソフィア、ヒリスティナノ四人のカルテットで、民俗音楽や現代のアカペラ曲を歌っている。

この曲はおおカヴァラの海よ、頂点と底で波打つよ、鳩よ、ポピーの牧草地で私を呼べ、という感じの詩的な歌詞のようで、アカペラだと情緒的な雰囲気があってよい。ブルガリアに海があったっけと思って調べてみたら、カヴァラというのはギリシャの東マケドニア地方に紀元前6世紀からある港湾都市のようで、ブルガリアはカヴァラから50kmくらい北のほうにあってけっこう近いようである。

Andeluciousはイスラエルのグループで、9-15世紀のムスリム時代のイベリアのアル=アンダルスを起源にしているアンダルシアの古典音楽を演奏している。

この曲はアルジェリアの歌手のDahmane El Harrachi(ダフマヌ・エル・ハラチ)という人の曲をAndeluciousがカヴァーしたようで、アラブの伝統主義者には嫌われている西洋楽器を積極的に取り入れているところに特徴がある。Google翻訳だと歌詞がいまいちわからないけれど、おらはかつてはあんたを愛していたんだよ、おらはもうあんたとは関係ないよ、という感じの失恋ソングのようである。失恋ソングでも文化によって特徴が出るもので、あまり失恋ソングっぽくないエキゾチックな感じが面白い。バイオリンを肩に乗せずに膝の上に置いて演奏するのは何か意味があるのかよくわからない。

Percivalはポーランドのフォークメタルバンドで、伝統的な楽器を使ってスラブ地方の音楽をメタル風に歌っている。

この曲はおらたちはMarzaneckaを村から連れ出したよ、おらたちは夏の葉を持ってきたよ、若木や草は哀しみのために、少女は喜びのために、というようなフレーズを繰り返しているようである。民謡はたいてい農作業や結婚式で歌われたりするのでのんびりした曲がおおいけれど、これは迫力ある感じで私の好みに合う。ジャイアンのボエーという歌い方も下手なのでなくてメタルに向いていると思う。

Tears For Fearsはイギリスの2人組のバンドで、1980年代にいろいろヒット曲を作ったそうな。

Head Over Heelsは直訳すると真っ逆さまというスケキヨのような感じで、そこからくびったけとかぞっこんという恋愛的な意味になったようである。この曲はイントロのシンセサイザーのテンテレテンテテーというシンプルなメロディーがレトロで気に入っていて、天気のいい朝とかに聞きたい曲である。『ドニー・ダーコ』というSF映画でもこの曲が使われていて、なかなかよい感じだった。