猫がたくさんいる隔離されたエリアでの餌やりルールについて | ねこ遊び備忘録

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猫がたくさんいる隔離されたエリアでの餌やりについて

このような場所ではボランティアさんが管理されている場合が多く、餌やりボランティアさんにより十分なご飯をもらっている場合がほとんどです。


ルーティーンの餌やりに関わっていない一般の方や観光客が勝手に餌を与えると、猫たちの体調を崩す場合があります。

地域猫となってる猫の中には以前にひどい飢餓を経験している猫も多く、お腹がすいていなくても差し出された餌を無理して食べてしまいます。

可哀想なのは、人懐っこい猫ほどたくさんの人からルーティーン以外の餌をもらい肥満になって行くことです。猫が肥満になると人間と同じように糖尿病や呼吸器不全、関節炎などの病気になり、他の様々な病気の引き金にもなり猫の寿命を著しく縮めてしまいます。
 

また、餌のやり方にも問題があることがあります。

特に餌皿等を使用せず直接地面に餌をばら撒く様な食べ残しを片付けないやり方での餌やりは多くの問題を引き起こします。

この方法が問題なのは寄生虫に感染する確率を著しく上げてしまうことです。
寄生虫症にかかっている猫たちも多く生活する中、高密度で猫たちが生活しているので、多くの土壌は猫たちの排泄物で汚染されています。そこに直接餌をばらまくと寄生虫の卵や耐久態の寄生虫を餌と一緒に猫の体内に取り込ませることになり、寄生虫症に苦しめられることになります。


また違う問題も発生します。

ばら撒かれた餌を求めてカラスが集まるようになります。
猫の餌は栄養価が高いのでカラスが繁殖し個体数を増やします。
カラスは頭が良いので餌をばら撒く場所を正確に覚えていて集団で巡回するようになります。

そのような場所に運悪く子猫が現れるとターゲットになります。
カラスの狩りは残酷で、まず眼球を潰し視力を奪い動けなくなった所を生きたまま集団でついばみます。

途中で気づいて助けても、視力は失ったままでひどい場合は死んでしまうことになります。

そもそも公園に餌をばら撒く行為そのものが、美観を損ねるし非常識であるとは思います。

このような場所では餌やり自体が禁止されているのが通常で、許可されている場所でも特定の限定された餌やり場でのみしか与えることが出来ないようになっています。

猫がたくさん暮らす場所での餌やりルールは猫たちの健康・生存を守るためにはとても必要なもので、ルールのない場所ではルール作りが必要だと思います。

 

追記

 餌やりが禁止されていない現状では餌をやろうとする人たちとトラブルになることがあります。「禁止されていないから自由だろ」「あなたに餌やりを禁止する権利はあるの」と言われることが多いです。一人一人の餌やりの量は少なくてもあまりに多くの人が与えるために問題が起こっています。このことが原因で猫たちが病気になった場合、責任を持って病院に連れて行くのも治療費を払うのも猫ボラさん達です。無責任な自由を振りかざし、自己満足のために猫たちを病気に導く餌やりはやめてもらえませんか。

 

追記2

 2023年11月15日、道路に直まきされたフードに釣られて路面に出てきてしまった子猫ユイ♂(2023年10月03日に遺棄された子猫たちの記録(毎日更新))が車にはねられて死んでしまいました。