私の友人が学ぶグロスモントカレッジのキュリナリーアートコース。
春のダイニングの第二弾に行ってきました。
これは、生徒さんが料理もサービングもしてくれるディナーです。
生徒さんたちの授業の一環でもあるので、素晴らしいコース料理をとても安くいただくことが出来るという
人気のイベント。
春のダイニングの第一弾は2月に行ってきたのですが、今回はメニューが変わった第二弾となります。
今回は息子と2人で行ってきました。
友人は前回はサーブをしてくれましたが、今回はキッチンでサラダを作るそう。
ディナーの前に外からキッチンを覗いたら、緊迫感のある表情で一生懸命作業をしていました。
前回も、とってもいいなと思ったのですが、テーブルに飾られている花が野の花のような風情で可愛らしい。
真っ白いテーブルクロスに、カトラリーが整然と並び、白いナプキンの上に今回のメニューが置いてありました。
さてさて。
前菜。
-Amuse-
House-Made Ricaotta Crostini With Strawberry Compote, Balsamic Riduction,
Crispy Prochute With Basil
のっけから、わからない言葉だらけ。
クロスティーニというのはイタリアの薄切りバゲットに色々と盛り付けた前菜のことだそう。
リコッタチーズ、いちごのコンポートがのっていて、そしてパリッとしたプロシュート(生ハム)がそこに刺さり、細切りのバジルが散らしてあります。バルサミックリダクションというのはバルサミコ酢を15分から20分ほど煮て香りや味を際立たせた物なのだそうです。
とても軽くて指でつまんで、サクッと食べてしまいました。
冷えた白ワインが欲しくなります。
リコッタチーズに、バルサミコ酢のコク、春の味覚である苺のほんのりとした甘み、プロシュートの塩味、バジルの爽やかさをバランスよくまとめたもの。一口で食べてしまうには勿体無いようでしたが、歯触りが軽くてパクリといってしまいました。
次はサラダ。
~Salad~
Bibb Lettuce, Radishes, Sugar Snap Peas, Pickled Asparagas And Red Onion, Almond Crusted Herbed Goat Cheese, Lemon Dill Vinaigrette
スナップピーズがプリッ、パリッとしていて美味しかったです。スナップピーズの葉とツルのクルンとしたのがのっていて
それも食べられるの?とちょっと驚きながらいただきました。
酢漬けのアスパラガス、レッドオニオンは春の味覚ということなのでしょう。
ラディッシュの薄切り、丸っとしたレタスもビネガーが効いています。
そして白いねっとりとした山羊のチーズにナッツがまぶしてありました。
チーズには他にもチャイブ、チャービル、ディル、パセリ、タラゴン、シャロットも刻んで入れてあったのだそうです。
サラダは食べ応えがありました。
この時点で、バゲットとバター。それから飲み物のアイスティーもサーブされました。
このあとは温かいスープ。
〜Soup〜
Roasted Carrot Coriander Soup, Crème Fraiche
Pickled Fresno Chili, Cashews, Cilantro and Spring Onion Flatbread
これは、なんだかインドカレーを彷彿とさせました。
人参の甘みのあるクリーム状のスープにはコリアンダーのスパイスやピリッと辛いチリが潜んでいるのがカレーっぽい。
カシューのナッティーさはクリーミーなスープに合っていました。
ふわっとした香菜とネギ入りのフラットブレッドがさらに、インド料理のチャパティのようでした。
ただチャパティと違うのは、バターや塩味が効いていないところとモチっとしていないところで、ふわっとしていました。
またスープも薄味だったので、やはりメインではない、スープという位置付けなのだなあという感じです。
スープの真ん中にはふわっとしたサワークリームのようなものが浮かんでいました。
これは、ニンジンが春。ということなのでしょうか?
それにしても、ここまででもすでに、ものすごく手がこんでいます。
一つのお皿に使われている食材とその情報量が家庭料理とは全然違います。
サーブをしてくれる生徒さんたちは、食事をしている人たちの質問にも答えられるように勉強しておかなければいけないと思うので例えば、この白いクリームみたいなのは何?何が入っているの?とかそういう質問にも答えてくれるはずです。
今回、私は自分で携帯で知らないワードを調べてしまいましたが、次には色々と質問をしてみようと思いました。
もう、結構お腹が膨れてきましたが、メインはこれからです。
とっても美味しく複雑な料理がここからも続いたので、アントレからデザートまでは続きにすることにします。
たまに、こうして好奇心を大にして繊細かつ複雑なお料理をいただくのは楽しいものです。
友人や家族たちとこういう経験を共にするというのもいいなと思います。
こんな機会をくれた友人Sさんに感謝する夜でした。