昨日、仕事場でイギリスから来た人が「明日は皆既日食が見られるよね!楽しみだね!」と言ったので
今日、皆既日食があることを知った。
でもあまり興味もないので忘れていた。
今朝ヨガのスタジオに行ったらオーナーがとてもワクワクした様子でコンピューターで、これから起こる日食の予想映像を見せてくれた。
誰かが、色セロハンのついたようなメガネを持ってきて、みんなでかわるがわる太陽を見上げた。
青空に高く輝く太陽は、意外に小さく見えた。
ヨガのクラスは90分。9時から始まって10時半に終わる。
月曜日のこのクラスは、サイレントヨガといって、音楽の流れる中みんなで呼吸を合わせて28のポーズをゆっくりと行なってゆく。大勢で瞑想をしながらヨガをするような感じ。ホットヨガなので、まるで大粒の雨に降られたかのように汗でびしょびしょになる。
心も体も浄化されてゆくような特別な時間。
ヨガを終えてシャワーを浴びて、またメガネをかけて太陽を見上げると太陽が3分の1ほど欠けていた。
一緒にいた友達は最後に皆既日食を見たのはハワイで1991年のことだったという。
大勢がビーチに出て空を見上げていたのだという。オーナーは子供の時に見たことがあるという。
次の皆既日食は20年後なのだそうだ。
その時、私たちはどうしているのだろうか?
こうして、静かに一緒にヨガをした仲間たち。このスタジオはまだあるだろうか?
もし、ここで皆んなと一緒に空を見上げることがなければ、ああ、日食の日だったのね。と特に何も思わず
過ごした1日だったのだけれど、なんだか切なくなってしまった。
帰って日食の話をした息子は今19歳で、午後、運転免許のための運転の練習を2人でしたのだけれど、次の皆既日食の時はもう40近くて、今日のことを覚えているだろうか?
ヨガの仲間や仕事の仲間や、家族や、今、日々顔を合わせて話したり笑ったりしている人々。
そんな人たちとの今という時間がとても愛おしく思えた。
興味のなかった日食だけれど、そのおかげでなんだか揺すぶられたような、感謝を呼び覚まされたような1日になった。