雨の土曜日。
近所のベトナム系のスーパーに買い物に行きました。
旧正月のための買い物に訪れている人が多いようで、とても活気があり、お店の中は赤やピンクの派手な飾りで彩られて、なんだかおめでたい感じの音楽が流れていました。
ここに買いにきた目的は、牛の胃袋。ハチノスです。
先日、友人から白インゲン豆をもらいました。そうしたら、ポルトで食べたモツ煮が食べたくなって作ることにしたのです。
1パウンド(450g)のハチノスと中国のソーセージを買いました。
ハチノスは臭みを取るために、お湯で3度煮こぼしました。
ベトナムのお店やメキシカンのお店では、鶏の足や、牛豚の内臓などが売られています。
豚の皮とか、耳とか、カエルの肉なんかも買えます。
ハチノスは、にんじん、玉ねぎ、月桂樹、黒胡椒と共にチキンスープで煮ます。
中国の腸詰の独特の甘味と香辛料が少し余分な感じがしましたが、美味しくできました。
なんともいえず、優しい味。
私はこれをポルトで食べた時、ひと匙ひと匙、感激しながら食べました。
添えられていたのは、お米で、とてもお米とも合うと思いました。
ポルトガルの料理は調味料はとてもシンプルなのに、滋味深いのです。
今回、使った調味料は塩とクミンとローレルの葉のみです。
大航海時代に船乗りたちは牛肉を食べ、ポルトの街の人たちは牛肉の代わりに牛の臓物を食べたのが
この料理の始まりだそうです。
牛の胃袋といえば、イタリアのトリッパも同じような料理です。
私はフィレンツェで食べた、牛の胃袋料理のランプレドットが最高でした。B級グルメというか、庶民の食べ物なのでしょう。
日本にいた時には、ホルモン焼きやもつ煮込みなどはほとんど食べたことがなかったので、それをここで再現することができないのが残念ではありますが、ポルトガルのモツ煮込み。とっても美味しいです。
もし、見かける機会があったら、ぜひお試しください。