周りの人が口を揃えて言うのは「クリスマスマーケットならエスリンゲン!」
エスリンゲンは、シュトゥットガルトの中心の駅から電車で25分ほどの場所。
地図を見ながら、午後訪れてみました。
駅からクリスマスマーケットのエリアまで商店街を通って歩いてゆくと、だんだん建物が古くなってきて面白くなってきました。
川が流れていて、橋を渡ります。先に教会の尖塔が見えてきました。
古いドイツの街が現れました。ここのクリスマスマーケットは中世の時代の再現をしているらしく
屋台のテントも、売り子のファッションもみんな古い時代のものです。
テーブルも木と枝で出来たようなものだし、ゴミ箱は籠でした。
大道芸人が火のついたトーチをジャグリングしていたり、小さな子供の乗る観覧車も大きな男性が2人かがりで手で回しています。
屋台にともる灯りは蝋燭の灯り。
不思議な音楽と共に練り歩く人々は中世から出現した妖精たちのようでした。
私は食べてみたかったケーゼシュペッツェレを売っているお店を見つけたので注文してみました。
食感はすいとん!小さなモチモチのすいとんにチーズが絡んで上にカリカリのフライドオニオンがかかっていて
とっても美味しかったです。色が黄色がかったものも混じっていたのですが、それは少しもそっとしていて、多分それはポテトが混ざっていたのだと思います。
夫はジャガイモ団子、クヌーデルを買ってきました。
ひき肉のようなものが混じっていて、もっちりとして、ソースと一緒に食べるとすべっとして、もっちりして
肉の味もして、それは美味しいものでした。
これもフライドオニオンとチャイブが、良いアクセントでした。
他にも娘と夫はソーセージだとか、パンと肉が棒に突き刺さったものだとかを次々と食べていました。
私は甘いものが食べたくなって、ピンポン玉の大きさのドーナツのようなものに粉砂糖がかかったものを買ってみました。
これは、ドーナツよりもずっとキメが細かくてふわっともちもちっとしていて美味しかったです。
頬が冷たい風でとても冷たくなって、寒いので、熱々のグリューワインのカップを持って手と体を温めながら
マーケットをそぞろ歩きます。
日が暮れて、人がどんどん増えてきました。
夜になるにつれて現実感が薄れてきて、もう何百年も続いてきたマーケットはすっかり中世の時代に同化してしまったかのようです。
確かに、みんなが薦める通り、ここのクリスマスマーケットは他では経験できないような
不思議な中世の魔術的な雰囲気があって、行ってみて本当に良かったです。
ここのところ、毎日どんどんドイツに魅せられて、もっとドイツのことを知りたいと思うようになってきました。
最初は全然わからなかった言葉やルールや電車の路線なども少しずつわかるようになってきて、ちょっとだけ
ここでの生活も前進してきているようで面白いです。