バルボアパークの日本庭園で、今日もヨガをしてきた。
鯉の泳ぐ池の脇で水の音を聞きながらするヨガはとても心が落ち着く。
ところで、この鯉たちの1匹に、Mauriという名前がついているはずだ。
私の友達Joannが、Mauriという人の誕生日に、ここにいる鯉の1匹に彼の名前をつけるというプレゼントをした。
Mauriさんと奥さんは、鯉が好きで自分達で育てていたのだけれど、鯉が大きくなりすぎて、そして彼が病気になったこともあり、その鯉を手放したそうだ。
それで、闘病中だった友人のために、Joannは日本庭園の鯉につける名前を購入してプレゼントしたのだ。
昨年、彼は心臓の手術中に亡くなってしまった。
命の危険のあるような手術ではなかったので、家族や友人たちはショックを受け
奥さんは、いまだに深い悲しみの中にいるという。
それじゃあ、彼女はこの日本庭園に来たら、少し慰めになるかもしれないね。
と私は言った。
この穏やかで美しい庭園の中に、愛した夫の名前のついた鯉がいるのだから、
ここを散歩することは癒しになるのではないかな。
Joannは、少しハッとした様子で、そんなこと考えなかったけれど、確かにそうね。と言った。
そういうハッキリと形として見えないプレゼントでも、心のこもった優しさに満ちたプレゼントは、そんなふうに時間が経っても人の心を慰めたりしてくれるものなのだなあと私は思った。