カミーノ・ポルトガル人の道13日目〜大雨の最終日〜 | ケンブリッジ生活・サンディエゴ生活

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2019年からのイギリス・ケンブリッジ生活を機にブログを始めました。2023年春からは、アメリカのサンディエゴに暮らしています。

Padrón ~ Santiago de Compostela 27km

 

夜明けのパドロンは、シトシト降る小雨。

 

宿を出て、橋を渡って街を出て行った。

 

 

このまま、小雨でもってくれればいいと思ったものの、そうもいかないかった。

途中、バタバタと大きな音をさせて雨がひどくなり、私はカフェへ逃げ込んだものの

目の前の道路は雨の飛沫で真っ白になるくらいだった。

雨が強くて、沢山降ると視界が白くなるんだなあと、当たり前のことを、まるで発見したかのように思った。

 

1日中、雨かもしれないのだから、ずっとカフェで雨が止むのを待っているわけにもいかない。

少し、落ち着いてきたかなという時に、店を出て、雨がひどくなれば木の下で雨を凌ぎ、歩いた。

私が着ていたジャケットは、スイスのマムートというアウトドアブランドのゴアテックスジャケット。ゴアテックスって、防水のはずなのに、、、私は全身ずぶ濡れになった。

ゴアテックスでも、防水スプレーって必要なのだろうか?

汗もかいて、ずぶ濡れになって、靴も防水だけれど、ずぶ濡れになって、ビッチョビチョのまま

歩いた27キロは、きつかった!

 

 

でも、サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着するころには青空がのぞきはじめた。

 

 

ほんの半年前くらいに来たばかりなので、また来たよ〜という感じ。

どこの角を曲がれば、何があるかわかっている。

大聖堂のすぐ近くの宿をとった。

 

すぐにシャワーを浴びて、街へ出た。

まずは、巡礼者オフィスへ行って、今回の巡礼の証明書を発行してもらおう。

そして、ゴールである大聖堂に行こう。

 

まだ、雨が降ったり止んだりしていたので、折り畳みの傘を購入した。

出会った人が、カミーノを歩く時にハイキング用の傘を持ってきて正解だったと言っていたけれど、私も、次に歩くときがあったら、軽量の傘を持参したい。

厳しい日差しにも、土砂降りの雨にも、活躍してくれるに違いない。

 

 

今回は、ミサには参加しなかったけれど、1人でゆっくりと大聖堂の中で過ごした。

カミーノは、もちろんゴールに向かっての旅なのだけれど、ゴールするためというより、ゴール前に与えられた時間をじっくりと楽しみ、感じ、考えるのが醍醐味のような気がする。

だから、サンティアゴ・デ・コンポステーラに着いて、嬉しいのだけれど、なんとなく戸惑いを感じる。

だからか、そのまま旅を続ける人は多い。

 

サンティアゴは、観光地だし、お店も沢山あるし、賑わっているのだけれど、私は前回も今回もなんとなく、ソワソワして、落ち着かない。

それが、どうしてなのかは、わからない。

 

宿に戻って、調べた日本料理の店に行ってみると、なんと、またドイツ人の母娘と再会した。

そして、もちろん一緒に食事をすることにした。

きっと、何かの縁があるに違いない。

連絡先も交換した。

 

彼らは、まだ後数日、帰途に着くまで時間があるというので、数日前に行った村が良かったので

そこに行ってみようと思うと言っていた。

私は、サンティアゴの北の海辺の街に行ってみようかと思っていると話した。

 

夜、部屋は蒸し暑くて、窓が開け放されていて、蚊に刺されて寝苦しい夜を過ごした。

外からは、夜明け近くまで、飲んで盛り上がる人々の歌声や大きな話し声が響いていた。