グレープシザーズ | ケンブリッジ生活・サンディエゴ生活

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2019年からのイギリス・ケンブリッジ生活を機にブログを始めました。2023年春からは、アメリカのサンディエゴに暮らしています。

この間、アンティークフェアで、とても美しい鋏を見かけた。

でも、ハサミの部分に厚みがあって、何をカットするものなのだろうと不思議に思った。

 

 

それで、聞いてみたら、グレープシザーズというのだそうだ。

ああ!木から房をとるときに使うのですね。というと、そうではないという。

テーブルで、房から葡萄の粒をとって食べるときに使ったのだそうだ。

 

「ビクトリア時代は、なんでも必要のないものにも、そんな道具がいちいちあるのよ」という。

調べてみたら、本当で、当時の上流社会のテーブルマナーで、こういうものの使い方を知っていないことは恥ずかしいことだったらしい。

 

子供の時に、母と、あるホテルのテーブルマナー教室に行った。

コースの最後の方で、フルーツのカゴが回ってきて、その中のフルーツをナイフとフォークで食べる方法を教わった。それは、バナナだったり、りんごだったりしたのだけれど、いかに手を使わずに食事をするかが重要だった時代があるのだなあと思って、面白かった。

その時に、私にあたったのはバナナだったので、今でも、バナナはナイフとフォークで皮を剥いて食べることが出来る(しないけど、、、)

 

アンティークショップに行くと、これは何に使うのでしょう?というものがよくあるのだけれど、これを機会にどんどん質問しようと思った。

 

私が興味を持って、面白がると、話をしてくれる人も楽しそうだし。

イギリスのアンティークをもっともっと、知りたいなあと思った。