Cambridge Blue | ケンブリッジ生活・サンディエゴ生活

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2019年からのイギリス・ケンブリッジ生活を機にブログを始めました。2023年春からは、アメリカのサンディエゴに暮らしています。

Cambridge Blueというパブが、ミルロードという個人営業の雰囲気のいいカフェやレストランの並ぶ通りから少し離れた住宅街の中にある。

 

家から、ミルロードへの通り道なので、その前は自転車や徒歩でよく通り過ぎていたのだけれど

ある夕方の散歩中に、ふと、立ち寄ってみることにした。

 

この辺りは、ズラリとビクトリアンのテラスハウスが並んでいる。

玄関のドアがあり、その隣にはベイウィンドウがあり、そして、すぐに隣の玄関。というくらい

家と家の間隔が狭い。

 

そんな建物の並びにあるパブは、それほど目立たない。

この辺りは、1ブロックごとにローカルパブがあるので、その一つくらいと思っていた。

 

ただ、ガイドブックにこのパブがおススメとして載っていたので少し、気にはなっていた。

 

何が特別なのかわからないけど、喉も渇いたし、ちょっと寄ってみようとドアを開けた。

 

イギリスでは、よくあることだけれど、入ってみたら、中が広い! 外観からは予想もつかない。

この辺りの家も、鰻の寝床というのだろうか。中に入ると意外と広く、奥には庭もあるのだろう。

 

ところで、パブの前に自転車が駐車されているのは、ケンブリッジっぽい光景。

 

フリーハウスなので、入ると、冷蔵庫にビールやサイダーがズラリと並んでいる!

フリーハウスとは、例えば、Green King などのビール会社と提携していないパブなので、いろんなブリュワリーのビールや、地ビールが楽しめるのだ❣️

 

生ビールやサイダーも種類がいろいろ!

 

座った席から入口の方を見たところ。この左手にもスペースがあり、座った席の先には、屋外の席が伸びていて、広い。そして、どんどん、人が入ってきた。

喫煙者がまだ多いイギリスでは、タバコの吸える屋外の席の方が人気がある。

 

 

壁には、ビール会社のメタルのお盆、古い看板が飾られている。

天井を見上げると、ウイスキーの箱がずらり。

 

人のいない場所と瞬間に写真を撮っているので、雰囲気が伝わりづらいと思うけれど

私たちが入ってから、どんどん人が入ってきて、お店は結構混んでいた。

 

店にいる人たちは、人種も年齢も、幅が広い。

小さな子供を連れた家族もいれば、60代の女性グループもいる。仕事仲間や、学生もいる。

いろんな国籍の人がいる。みんな、イキイキして楽しそう。

 

ふと、昔1人暮らしをしていた吉祥寺を思い出した。

私が吉祥寺が好きだった理由は、街の中に、子供からお年寄りまでいて、大学が多いので学生さんが多く、インターナショナルで、個性的な人が多いところだった。

そして、このパブにいて、あ、ケンブリッジって、吉祥寺によく似ているかも!と気がついた。

 

注文した食べ物は、フライドポテトにパルメザンチーズがたっぷり振りかけられていて、豚肉が入っていて、薄切りのピクルスが混ざっていた。

ピクルスは、別に食べた方がいいかな、、、。熱々のポテトの間で、すごくシンナリしちゃってるし、パルメザンチーズにまみれているし。

 

 

フライドチキンは、甘くて、それはファーメンテッド(発酵させた)ガーリックハニーというので味付けされているからのようだった。

ここにも、超薄切りのピクルス。

 

すごく、工夫しているのだなと思うのだけど、もっと普通のカリッとしたチキンがいいです。不思議な味付けよりも、油の温度をも少しあげて下さいと思った。

でも、キッチンの人は、数回出てきて、話しかけてくれて、とても親切だったし、お店の人も、そしてお客さんたちも、みんな、この場所にいることが楽しいという感じで、いい雰囲気だった。

 

ここは、少し中心地からは離れたところにあるけれど、行く価値のある、いいパブだと思う。

 

さて、ここからは、今日行ったSt. Bury Edmunds という街のSakuraというお店の話。

サフォーク州のアンティークフェアに行った帰り、この街に寄ってランチをすることにした。

私はとても米が食べたい気分だったので、検索した。

でも、店の前に置かれたサインがなんだか変。

 

 

 

どうしよう、、、。やめた方がいい?

 

でも、米が食べたい。誰か自分以外の人が作った和食が食べたい、、、。

魚も食べたい。自分以外の人の作った唐揚げや天ぷらが食べたいという気持ちに押された。

 

とりあえず、アサヒの生。

 

ふと、テーブルに置かれたものに目をやると

おお、OK。ランチメニューはお手頃価格か。

あれ、でも、御弁当とあるけれど、この絵は、おせち?とお雑煮?

そして、何気なくお茶のようなカップが下にあるけれど、そこには酒の文字が、、、。

 

さらに、肉眼ではよく見えなかったのだけれど、写真に撮って拡大してみると!

まるで、呪文のように、信じられないほど、信じられないほど美味しいです

信じられないほど美味しいです

 

と繰り返されているのが、軽く怖い。

他の文法の間違いも、意味のない言葉の羅列も、この繰り返され、だんだん大きくなるフォントの軽い気味の悪さに比べれば、なんでもない。

 

不安だったけれど、結果として、私の頼んだニギリ弁当も、夫の頼んだマキ弁当も、美味しかったし、唐揚げも美味しかった。

ただ、焼き鳥と餃子は、冷凍をチンした感じで、焼き鳥はもしかしたら、焼き鳥の缶詰かもしれない。

 

隣にイギリス人の4人家族が座った。

8歳くらいの女の子は、アニメ柄のシャツを着ていて、そこにはひらがなで「すいか」と書いてあった。

5歳くらいの次女は、お箸の使い方をお父さんから教わっていた。

でも、キッズメニューのヌードルを手でつまんで食べていた。

なんだか、みんなワクワクして、目を丸くして、食事をしていた。

 

日常生活なのだけれど、ふっと、変な気持ちになることの多い数日だった。