前回、世界は狭いという話に少し触れたのだけれど、続きがある。
この間ホットヨガのインストラクターの人と話していたら、LA出身だという。
彼女がなぜ、ケンブリッジにいるのかという話から始まり、お父さんが、私の娘の暮らす街でスポーツカー関連の仕事をしているという話を聞いた。
その夜。
私はLAにいる娘と電話で話していて、その話になった。
すると、娘が「もしかしたら、私、その人のお父さんに会ったかも!」という。
どういうことかというと、、、。私のスポーツカーを娘に貸したことがあり、それが調子が悪くてLAの娘の住む街のメカニックに持っていったのだ。
その時に娘はケンブリッジワインマーチャント。と大きいロゴのあるトートバッグを持っていて、メカニックの人が、ケンブリッジのことにすごく詳しかったというのだ。
いやあ、スポーツカーの仕事って聞いたけど、販売かもしれないし、まさかね。と笑って聞いていたのだけれど、今日、そのインストラクターにその話をしたら、彼女の父親はメカニックだという。
もしかして、、、、。
でも、そんなことってあるだろうか。
そんな思いを抱えながら、今日の午後は、街の真ん中のライオンヤードという百貨店などの入ったモールの中にある図書館に行った。
探していた、バスケットの作り方の本は探せなかった。(家の前の柳の木の枝からバスケットを作りたい)でも、いつくかの興味のある本を借りることが出来た。
まずは、イギリスのシーフードの料理本。なんと、先週末に訪れてオイスターを食べた店が載っていた。
そして、イギリスの野生動物の本。これは、リスやヘッジホッグの生態を知りたかったので。
3冊目は、ヨーロッパのパンの作り方の本。
これは、夫のため。
彼は、最近、パン作りに興味があるらしい。
私は、イギリスで食べるパンがとても美味しいと思う。ベルギーやオランダで食べるドイツ風のパンもすごく美味しかったので、そんなパンを夫が焼いてくれたら、すごく嬉しい。
図書館からの帰り道にスーパーマーケットに寄って、夕飯の買い物をした。
少し前から気になっていた、冷凍のランゴスティーニという海老を買った。
日本でいう手長海老。イタリアのスカンピである。
夫はディナーの後、遠い目をして『もう、終わっちゃんたんだね」と言った。
ハサミも関節も割って、甘い身を楽しみ、脚と胴体の間のミソと肉を残さず吸い取り、ダシの効いた汁をパスタに絡めて食べた。とても美味しかった。
私は、イギリスのシーフードは、知られていないだけで、実は素晴らしいのではないかと思っている。ドーバーのヒラメや、スコットランドのあたりの鮭や鯖の美味しさはよく知られている。
ニシンやムール貝も、美味しいけれど、もっともっとあるはずだ。
イギリスって食べ物、不味いんでしょう。と言われるたびに、私は、そんなことない!と悔しい思いでいっぱいになる。
美味しい食材はたっぷりあるし、良い料理人もいる。ただ、味が全くわからない人がいっぱいいることも事実かもしれないとは思う。
明日の朝が、ちょっと楽しみなことがある。
ヨガの後、自転車を引っ張って歩いていたら、コーヒーの甘くて芳しい香りがしてきた。
この香りは、下北沢の自家焙煎のコーヒーのお店の前を通り過ぎた時以来のいい香り!
香りを辿っていったら、ここに来た。
中に入ると、誰もいない。
ウロウロと中を見ていると、お店の人が奥から出てきた。
一般に売ってもらえると確認した後、おすすめを聞いてエチオピアブレンドをお願いした。
店の奥で、グラインドしてくれたコーヒー豆が芳しい香りを立てている。
私はイギリスでは紅茶派なので、これは夫へのプレゼントだ。
明日の朝、美味しいコーヒーが飲めるといいなと期待している。