扉鑑賞という趣味 | ケンブリッジ生活・サンディエゴ生活

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2019年からのイギリス・ケンブリッジ生活を機にブログを始めました。2023年春からは、アメリカのサンディエゴに暮らしています。

片道30分くらいの道のりを歩いて日本食材を買いに行った。

住宅街をてくてく歩いてゆくのだけれど、いつか私は不審者として通報されてしまうかもしれない。

というのも、やたら人の家の玄関の写真を撮っているから、、、。

人通りの少ない道で、ささっと携帯で撮るのだけれど、ちょっと怪しいと思う。

 

でも、素敵なドアや珍しいドアノッカーを見ると、おお!これは!と写真に収めたくなってしまうのだ。

 

 

白い壁に、扉も窓枠も、窓枠のプランターも白。そこに緑や赤い花が、ハッとするような清潔感。

 

 

この緑の木枠にガラスのドアもいいなあ、、、。

お、この扉にはドアノブがない。

 

 

この家の扉なんて、ドアノブが真ん中についてる。さらには郵便を入れるところが縦になって、すごく上についてる。

この市松模様のタイルが玄関前を飾っているのは、たまに見かける。とても可愛いと思う。

 

今日も、いろんなドアノッカーを見つけた。

 

バグパイプ奏者。

 

 

リス。

 

 

これは、上にコウモリが羽を広げているのがわかるだろうか。

他にも、ドルフィンとか白鳥の頭とかもあった。

 

そんなふうに、あっちへフラフラ、こっちへフラフラと、ああ、この扉も素敵。こっちの扉も渋いっ。と、歩いていると30分なんてあっという間なのだ。

 

目当てのお店はしまっていたので、他の店で買い物をして帰ることにした。

ミルロードの商店街なのだけれど、この商店街のすぐ近くにちょっと変わった建物がある。

 

赤煉瓦で作られていて、大きい煙突が立っている。

ここは、今でもThe Bath Houseという表示が付いている通り、昔、銭湯だった場所だ。

といっても、日本の銭湯とは違い、個室にバスタブが備えてあって、外から熱いお湯が送られてくるというシステムだったらしい。

1927年に始まり、70年代にもまだ人気があったらしい。

 

ここの壁には、銭湯に入るために列を作る人が待っている間に暇潰しにコインであけた穴の跡が残っている。

 

 

帰り道。うちに近くになってくると、私が大好きな扉が並ぶ建物がある。

昼なので、よくわからないかもしれないけれど、このステンドグラス。真ん中のあたりの円や四角いところに、手描きのとても繊細な絵が描いてある。

夜になって、家の中に灯りがつくと、内側から光を受けたステンドグラスが夜の中に浮かび上がって、それはノスタルジックな美しさなのだ。

 

あ、ここも市松模様の床。まるの中の絵は鳥。

 

 

見えにくいけれど、青い菖蒲のような絵が描いてある。

 

 

黒い扉にステンドグラスも、クラシックでいい。

 

冬になったら、また写真をこっそり撮らせてもらおう。

というのは、夏はなかなか暗くならないのだ。最近は日没が9時くらいになったけれど

日が長い時は夜9時半過ぎても電気をつけずに本が読めるくらい明るい。

その時間はまだ夕方が始まったくらいの明るさなので、あの幻想的な扉は冬の夕方とか夜でないと見られないのだ。

 

と、すっかり、街歩きに加えて、扉鑑賞?観察?が趣味になっているこのごろである。