何故、自分は異世界ものが苦手なのかふと考えた。 | TOMTOM日誌

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シンガーソングライター♪本庄冬武のオープン日誌( ゚∀゚)

実際そうであるし、今から綴ることは夢物語ととってくれて構わない。



そこは、全くの無と表現するのが一番妥当かと思われる空間だった。

そして目の前にいたのは、「人」、であることは間違いないのだけど、こんな近距離というのに男なのか女なのか、子供なのか、大人なのかも分からない存在が、見下ろしているような、見上げているような、等距離のような、そこら辺も曖昧にしてこちらを見つめていた。と、「人」は言ったのだ。

「……今から、君が望む世界に連れていってあげるよ」

(…………!!)

言葉で交わしながら、「人」は、おれの視覚の感覚のなかに、高台の向こうには城が立ち、草原には風車が回り、空には竜らしき影が飛ぶビジョンを、まるで、超能力のように送ってきた。



こんな現象を前に、おれが飛びつかないわけがないだろう。

「ほんと?!」

「うん。ついておいで」

「人」は背を向けた。だとしたら、そのあとをついていかないわけがない。


だが、おれは、そこで急に胸が苦しくなる感覚をおぼえたんだ。


「人」にはついていきたい。だけど、苦しみがより強くなるにつれ、夢の世界はおぼろげとなっていく。

ふと、「人」は、こちらを振り向いた気がする。その時、その表情がどんなだったかはわからない。


ただ、「人」がじっとこちらを見つめるなか、おれは苦しみに引っ張られるようにして、とうとう目が覚めてしまった。


そこは朝方の、いつものカビだらけの三、四畳ほどの部屋の光景が広がっているだけで、そして、何故か息はヒューヒューと音をさせながら、あと少しで、其処に辿り着けた、となんだか絶望的な気持ちとなっていた、当時、小学生だった自分が、布団に転がってるだけだったのさ。





当時、「ドラゴンクエスト」だとか、そういう潮流で、おれは、西洋風ファンタジーにどハマりしてったのは記憶している。気づいたらトールキンの「ホビットの冒険」や「指輪物語」等、分からない漢字は国語辞典で調べながら、夢中になって読んでた。


祖父や祖母に買ってもらった「ドラクエシリーズ」なんかは、アスペ絶好調だったクソ母に占拠されて、BGMは、朝から晩までテレビの画面の前にいるクソ母の背中越しにしか聞けない感じだったけど(´^ω^`)ブフォwww、友達から借りパクした小説版だとか、なんか、ゲームノベル?だとかいうのは夢中になったなー。



いま思えば、クソ両親と、それを取り巻くクソ大人どもの制約は既に其処に有り、とっくに思いっきり謳歌できない不自由な時代は幼少期からはじまってた。だから、本の向こう側にある世界を夢見、「ネバーエンディングストーリー」のバスチアンなみに、


――どこか、此処とは違う、おれが夢見た異世界にいきたい。


いつしかのおれは、そんなことをいつも想うようになってた。


転生なんて言葉は、当時なかったと記憶してるけど、其処にいけば、たとえば、夜の九時以降、寝室でちょっと物音をさせたってだけで、部屋にのり込んできて、問答無用で怒鳴ったり、殴りかかってくる両親ともおさらばできる、なんてことを夢想してたってわけ。


理不尽な暴力を前に、いつか逆襲してやると思いながらも、おれもまだ小学生だもん。心のどこかは疲弊してたんだと思うよ。


ただ、上記の夢の話に戻るけど。それってストーリー風にいえば、要は「転生失敗」ってケースなのかもしれんけど(´^ω^`)ブフォwww、「異世界なんて、ない」って、それで、それは、絶望的なほど、少年だったおれはそこに結論付けたんだよね。



これって、神奈川きてからの家族たちの介護なんかを一手に引き受けてた頃、ギリギリの板挟みのなか、おれはアニメに逃げ込むわけだけど、いくら、画面上の惣流・アスカ・ラングレーや、音無響子やブルマやらを「助けてくれーw」と見つめても、なにも現実は変わらず、とうとう、二次元は裏切らないかもしれないが、助けてもくれないという結論が導きだされたこととパターンは似てる感じする🤔  


だからさ。何点か、チェックはしてみようと覗いたことあるし、ページは開いてみたけど、おれにとっちゃ、そもそもがガキの頃に打ちのめされた記憶が疼いて、ダメなんだ。



あとは、よくある設定の、主人公の、学校いかなくてもひきこもれる家、部屋あって、お前はいいよな(´^ω^`)ブフォwwwとか思っちゃうと、もうダメねー。当方、もはやどこにも「逃げ場」ないから、この現実の世界のなかで、より遠くに旅立つくらいしかなかったっすよ、みたいな。



ひと、それぞれに傷があり、分かり合えないにしろ、お互いにその傷を認識しあえることは大事と思う。ただ、例えば、おれみたいな経験の人は、決しておれだけじゃないと思うんだよね。そして、書き続けてきて改めて思ったのは、小説とは、「人」を描くものだと思う。そして人とは千差満別だろ。

その点においても、異世界ものは、あまりに、キャラや設定やらのテンプレが跋扈しすぎじゃねーかなー。例えば、ゲームもアニメもそこまで好きじゃなくて転生しちゃった主人公なんてのもいたっていいと思うんだよね。なんで陽キャかっていったら、家に居場所ない分、外に作るほかなくて、無理矢理にでも陽キャぶっこいてたら、それが板についちゃいました、みたいな内面だったり。それはそれで、引き込まれそうじゃない?



結局、物語の登場人物の誰かにシンクロするから、読者は読み進めたくなるわけでさ。新しい切り口が、また新たなファンを増やすってとこ、あると思うんだよね。まあ、お呼びでないですと言うんならそれまでだけど。そんなわけで、もう読まなくはなったけど、今でも、たまに気になったりする作品は、「リゼロ」だったりはします(´^ω^`)ブフォwww



今日は、


そんな感じ!