化学物質過敏症に罹ってしまわれたご高齢者が困っておられます。
これから余生を楽しもうとされていた矢先
外出も出来ず足腰が弱り、知人とも会えず趣味も堪能できなくなってしまいました。
化学物質過敏症の人々は病院へ行くことができません
病院は患者や看護師の柔軟剤の臭いでむせ返っているので
受診したいと思っていても、躊躇してしまいます。
自分の足で病院へ行く事ができる私でも、通院は過酷なことですので
化学物質過敏症のご高齢者にとっては
さらに大きなストレスを抱えることになり、本当にお気の毒に思います。
入院時には看護師に、在宅介護では介護士に
「柔軟剤や合成洗剤を使って洗濯した服を着ないでください」と依頼する必要があります。
けれども、ただでさえ「お世話になって申し訳ない」という気持ちがあるのですから
辛くても我慢して言わない方もいらっしゃるでしょう。
私は介護ヘルパーの資格を取りに学校へ行ったことがあるのですが
実習は抱きかかえたり腕を持ったりと触れることが多く
講習生の方々の柔軟剤の臭いがとても辛くて、気持ち悪くなったことがあります。
でも「臭いです」なんて言えないのです。
その時は私はまだ化学物質過敏症を発症していませんでしたが
それでも相当抵抗がありましたので
化学物質過敏症のご高齢者はなおさらだと思います。
ひと昔は病院内で香水を付けた患者や面会人に、看護師がきちんと注意をしておられましたが今では看護師や医師や事務職の方も、合成香料の臭いをぷんぷんさせています。
病気や加齢、排泄物などに伴った臭いは、生きているのですからするのが当たり前です。
臭うことは恥じることではありません。恥じてはいけないのです。
柔軟剤のテレビコマーシャルは、いい香りをさせることは人としてのマナーで
能力のある人間であるかのように謳っています。
そのようなことを誰も思っていなかったはずです。
「臭いがすることは恥じること」と、刷り込んでいるのです。
看護師や介護士の苦悩
お世話していると、排泄物などの臭いが自分にも付きます。
その臭いを柔軟剤の香りで消してしまおうと、気を遣われているのですが
臭いは柔軟剤や消臭剤では取れず、かえって逆効果で悪臭となって残ってしまいます。
最近の病院は窓が開かず、空調設備で管理しているところが多くなりました。
換気ができない病室、これにも問題があると思います。
病院や介護施設などで、血液や汚物が付着した衣類やシーツは消毒が必要で
業者がクリーニングすることが多いと思います。
けれども職員が通常の洗濯を行う場合は、無香料の石けんを使い
それが無理なのなら、せめて無香料の合成洗濯洗剤を使い
柔軟剤は使わないようにして頂きたいです。
もちろん医師、看護師、介護士、事務職員などの医療従事者は
ご自分の衣類を柔軟剤を使わないで洗濯をすることを基本として頂き
化学物質過敏症の人でもなんとか受診できること
そしてご高齢者も少しでも安心して医療や介護を受けることができるように願います。
今朝の舞子浜ウォーキング 169/365。
朝日は雲に隠れています。ちょっと蒸し暑い舞子浜です。
自宅のクチナシの花の香りがお玄関まで漂っています。
それではみなさま、素敵な午後をお過ごしくださいね。。。!