【社会】 歴史の6つの柱〜時代の変化を対比構造で捉える | 2025 中学受験に向けて

2025 中学受験に向けて

2024年1月現在・小学5年生の娘の中学受験までの学習、活動などを綴っていきたいと思います。SAPIX には新2年生から通塾中。


9月から1月にかけて1周した歴史の授業ですが、その後は政治史文化史などの切り口であっという間に2周目、3周目が終わりそう。


いい加減に書いている漢字はポロポロ間違いが目立ち始め・・

出来事の時系列や名称も危うい感じではありますが・・・、

ただの詰め込みをすればするほど覚えられないのは目に見えています。


そこで、保護者会でも言われた方法でアウトプットしながら考える勉強法を取り入れていきます。


    1. 歴史の6つの柱
      1. いつ?
      2. 誰が?
      3. 何をした?
      4. どこで?
      5. 目的
      6. 結果どうなった?影響



記述問題で難しそうなこと聞かれても、

穴埋め問題で解答が思い浮かばなくても、

まずはこのフレームワーク、「型」に沿って考えてみる


テーマ史など、入試レベルの問題に対応するにはこれが大事になってくると思います。

 (我が子が受ける学校で、どの程度必要かわかりませんが・・)


また、歴史でピックアップされている人物や出来事って、

それを起点に Before/After があるわけです。

ただ名称を覚えるだけだとそこに気づくことができません。


つまり、

「それ(ある出来事)以前」と「それ以後」の対比関係(前後比較)で捉えるものが歴史。



「大化の改新」以前とそれ以降。

「元寇」以前とそれ以降。

「鎖国」以前とそれ以降。

「宗教改革」以前とそれ以降。

「産業革命」以前とそれ以降。

「開国」以前とそれ以降。

・・

歴史はこの積み重ねに過ぎません。




対比構造といえば・・・


そう、国語です。



歴史は、時代の前後関係をひたすら対比構造で捉える、「国語の勉強そのもの」だと思っています。

そう考えて取り組むと、社会の勉強が国語の勉強になります。


奈良時代、平安時代、鎌倉時代・・・、明治時代・・・

細かく覚えるのも大事だけど、端的に抽象化することでわかりやすく

「幕末以前、開国以降」

とか。(ローランド以前か、ローランド以降か。)




抽象化」したら、

具体的には〜」と考えるのをセットにする癖をつける。

固有名詞や年号なども覚えやすいと思います。



対比!

抽象化(要約)!


テーマ史で扱うテキストの良いところは、1ページの中に古代から近代まで一気に時代を俯瞰できるところです。

つまり、その1ページの中に込められている時代の変遷は、連続した対比構造で表現されているはず。

それを、「重要単語の暗記」と思っている限り、暗記学習の域を越えることはないと思いますし、時代の転換点となるドライバーとして捉えることができない。

(それができる=抽象化思考ができているということ。)


対比の論説文の勉強にもなると思ってテキストを読んでいくと、そのまま国語の勉強になります。





というわけで、

専用ノートを作りました。




まずは人物軸で書き出す練習をします。


聖徳太子について、

「いつ、誰が、どこで、何をしたー。目的は?結果どうなった?」

呪文のように唱えながら知っていることをとりあえず書き出す。



知識の穴があれば、テキストをみて追加していきます。




この問題は6年生テキストに沿って選びました。

この後は中大兄皇子とか、桓武天皇が続きます。


最初は「型」を覚えるのが大事なので、呪文のように繰り返し口にします。


いつ、どこで、誰が、何をしたー。

目的は、結果はどうなった?




似たような型の問題をこなし、

さらに先に進んでいくと、すこし捻りを効かせた問題を用意します。

「誰が」の部分をブランクにして(考えさせる)、

「いつ」が平安時代

「目的」は政治の実権を握りたい

として、その他の部分を考えさせる問題です。


誰が=藤原道長

目的=政治の実権を握るために

したこと=娘を天皇に嫁がせた

結果・影響=天皇と親族になることで政治への影響力を強めた


*もうちょっとちゃんとした表現にしたほうが良いと思いますが、こんな感じ。




政治誌の中で、「民衆の成長」というテーマの問題がありました。



逃亡、暴力での対抗という手段から、

言論という手段で自分たちを守ろうとするようになった、これが民衆の成長です。




知識があれば、穴埋め問題はできます。


知識を活用することができれば、ある程度の記述はできます。


ただ、

時代を俯瞰するような問い、「変化」を起こした「動力」を問うような問題に対応する力をつけるには、時代を対比関係で捉えることができないと難しいと思います。

そういった捉え方ができるようになれば、国語で求められる論理的思考力も高まりますから、国語ができるようになると思います。