算数で40−60点(150点満点中)を取ることがなくなったのは成長ですが、
算数の学習時間を確保するために犠牲になった国語が酷語になりつつあります。
漢字、言葉ナビはなんとか時間を確保して勉強をした成果が出ているものの、やばいのは読解力。
読書量が減っている、レベルが上がる読書をせずにタブレットで漫画ばかり見ていることもあり、進歩していません。
むしろ、退化が顕著に出ています・・・。
具体的にいうと、
・時間が足りなくて選択肢問題を適当に選んだ
・読み込みの足跡が見られない(傍線を引かないなど)
・テストの記述問題を空白で提出する
そういうことをするから、復習テストでは偏差値50を下回ってしまいました。
論外です。
結果も悪いけど、テストの取り組み方がダメすぎる。
一体、今まで何を勉強してきたのか。
ピアノを習ってきているのに、舞台に上がったら緊張で1つも鍵盤を叩けない。
野球でハードなバッティング練習をして筋トレも行ってきたのに、本番の試合で1スイングもしない。
こんなの、1度も練習したこともない素人でも同じことできますよね?
トライしてみた結果、失敗するのは理解できますよ。
しかし、全くその足跡も残さないって・・・今まで何のために自分の時間を費やしているのか、もう少し考えてほしいものです。
それもこれも、算数や理科に時間を取られているがために国語が疎かになっているということ。
思うようにはいきませんが、改めて国語の読解力を叩き直していきたいと思います。
ただ一つの得点源が人並み以下になったら、やばいです
文章がちゃんと書けている、書けていない一例として、大学生の勉強会用のエントリーシート、履歴書を見せました。
過去にクローズドのコミュニティやらボランティアで添削していたもの、検索したら見つかるもの、書籍見本など、いろいろありますから・・。
良い例は、以下の2点がおさえられています。
・具体的事例がわかりやすく書けている
・抽象化して伝えたいこと、汎用的に応用できるポイントがわかるようになっている
ダメなものは、そうなっていないということです。
ダメな例を読ませて、一文ずつ何を言おうとしているか読み込ませます。
自己PR『私は忍耐力や義務感があります。・・・』
「はい、ではこの後の文章で、『忍耐力、義務感がある』ことを説明できているかどうか、文章を見てみよう。」
「2行目は、サークルやアルバイト先が厳しいって書いてある。
その次は、サークルの説明で、レベルが高いことが書いてある。それから、所属目的、役割の説明・・・。
んー、ここまで読んでも忍耐力があるのか義務感があるのかわからないね・・・。
その次は、アルバイトをする目的。最後に、逃げ出したくないって書いてるけど、
どこ見たら忍耐力とか義務感があるってわかるんだよ!
全然わかんないよ!!」
「最初に抽象化して簡単にまとめるのはいいと思うけど、具体例が書けてないね。具体化の仕方がおかしい。
そして、自分のPRをしないといけない書類なのに、自分のPRではなくてサークルとバイト先のPRをしている。
書いた文章を1行ずつちゃんと抽象化して見直すことができたら、こういう文章にはならないよ。
では、次。」
自己PR『私は縁の下の力持ちとリーダーシップを備えています。・・・』
「はい、ではこの後の文章で、具体的な事例などで読み手になるほどと思わせる内容か見てみよう。」
「最初は、クラブの中での自分の課題が書かれていて、目標とその理由を書いている。
次に、目標のためにやったことが書かれている。行動したことで他の人から感謝されているし、縁の下の力持ちだなってわかるよ。
それから、ゼミ長になって生かしたってあるけど・・リーダーシップがあるかどうかよくわからない。」
「では、次にこれを見て。」
「『問題発見能力と解決力』。
最初に目標、次に課題分析、そして仮説実践。時系列だね。それぞれに具体的な内容も書かれているから、問題発見力も解決力もあるとわかるよ。」
「『問題意識を形にしていく行動力』。
『・・・の必要性を感じ、企画しました。』・・・問題意識を持って、行動してるね。
次は・・、『なんとかを集めた、なんとかを実施した、なんとかを実施した。』・・・なんかすごくできる人みたいじゃん。
アピールポイントと具体例がちゃんと書けてるし、それに見やすい。読みやすい。
え?これパパが書いたの?」
「そうだよ。学生の時に書いた履歴書がパソコンで作られたものだから(当時ほとんど手書き)、まだパソコンで残っている。
すぐ近くにこれだけの文章を書ける親がいて、低学年の頃から文章の要約の仕方とか要素の詰め込み方とか教えられてるんだから、ちゃんと自分のものにしなかったらもったいないぞ😡
他の子は家庭教師つけたり個別指導受けたりして、これからどんどん国語ができるようになっていく。
いい加減な文章の読み方とか、マークの仕方、思いつきの文章作成とか、でたらめなことをやっていたら、あっというまに追いつけなくなるぞ!
大学生になった時に小学生にダメ出しされたくないならもっと丁寧にやらんかい!」
いくら目の前できっちりやらせても、授業やテストでずさんなやり方されたらどうにもなりません。
さて、最近見つけたこちらの本。
ビジネス書籍ですが、具体と抽象の間を考えさせるトレーニング実例が載っていて良いと思いました。
ただ、言っていることに真新しいことは何もなくて、昔からロジカルシンキングで言われていたことと同じです。
つまり、私がブログで書いている説明と同じ。
ただ、ブログでは誰かのために例題をたくさん並べることはしていないので、考える素材となる例題と解説が複数取り上げられているのは良いと思いました。
こういう問題はいいですねー。
「東京タワー、いちご、もみじ、救急車を2つに分類せよ」
「印鑑、手、思考、辞書を2つに分類せよ」
分類する基準、つまり、グルーピングするための抽象的な切り口を考える問題だということです。
これも良い。
「自然と富士山の間の抽象度の言葉を5つ挙げよ。」
それをするには、大人もある程度の論理的思考力は必要だと思います。
# それがなくては、相手ができた・できていないの識別ができないのだから、相手を鍛えるのは難しいのではないかと思います。
ただ、正解がわからなくてもひたすら問いかけることはできますね。
「一言で言うと、何?」「つまり、言い換えると何?」
「具体的には何?」「他に何か具体例ある?」