(上記URLより引用)
中国の最難関大学である北京大学の卒業生で、娘を東京の女子御三家(桜蔭・女子学院・雙葉)の一つに通わせている女性によると「北京大学に合格するよりも東大に入るほうがずっと簡単」だそうだ。
「まず学齢人口の規模が全然違います。そして中国人は全員が『鶏娃(ジーワー)』です。日本でそういう人は一部だけですから」。「鶏娃」という俗語は、極端に教育熱心な親のことを指す。
学問で官僚を選抜する「科挙」の伝統がある中国には、教育しだいで運命は変えられるという考え方が強く根付いている。
韓国では14世紀から19世紀末まで続いた李氏朝鮮において、科挙が採用されています。
国民は、良民、賎民(奴婢など)に分けられ、良民の中でも科挙によって選抜された両班(ヤンバン)が貴族階級として高い地位にありました。
日韓併合まで、奴婢階級は残り続けており、試験によって選抜された貴族階級の選民意識というものはより根深いのだと思います。
一方、日本は皇族との血縁が濃いほどに身分が高い社会が古代から20世紀まで続いています。
鎌倉時代以降、武士が力を持ち、武力で功を上げた場合に高い身分を持つようになっても、皇族・貴族との血縁を重視しています。
身分は出自で固定され、それが崩れ始めたのが明治の四民平等、教育改革以降ですが、庶民が学歴で評価されるようになったと言えるのは戦後の高度経済成長の頃からでしょうか?
それでも、伝統的な私学は士族、華族の子弟のための学校といって良いようなものですから、伝統的に血縁関係からくる縁故は強いと思います。
財閥系企業もその名残がありますけどね。学歴と言っても、そういう名家で質の高い教育を与えられた人たちが最初に帝国大学に学び、、、それが徐々に庶民階級の優秀な子供たちにも学機会が与えられるようになっていった・・・。
そして、みんなが行くから高校くらいは出ないとね、今では大学くらいはでないとね、というレベルにとどまるのが日本だと思います。
ぼやっとしたマジョリティとは認識レベルの違う人が大学受験、中学受験で躍起になるのだと思います・・・が、
そうしたからといって望み通りの結果にならないところが難しいところですね。
他の国でも同じような悩みを保護者は抱えているのでしょうかね・・・?