白地図への書き込みも進めていこうと取り組んでいますが、
それだけでは暗記中心で社会がつまらない勉強になります。
そもそも社会なんて暗記しなくていいものだと思ってるし...。
1月にも書きましたが、テーマに沿ったイラストを描かせて自分の頭で映像化すること、自分で描いた体験を記憶させていこうという取り組みを始めました。
あわせて、「なぜそうなるのか?」を論理的に考える癖をつけていくことで、記憶も定着していきますし、大事なポイントは外しにくくなります。
話の映像化の元々のヒントはこちらです。
「話の絵画化」こぐま会
まず、SAPIXで取り扱ったテキストを見ながら、
簡単なクイズを出して会話することで娘が抱くイメージを確認、引き出していきます。
青森と聞いてイメージできるのは何?
りんご!それから、寒い、涼しい。あとは..トンネル、青函トンネルとか。沈没した船。森。
りんごってなぜ育つの?どういうところで育つの?
涼しいから。あと、平らなところよりもちょっと斜面になってる方がいい。
それは何で?
斜面の方が太陽があたるし、日当たりがいい方がいいから。水がたまらない方がりんごにとってもいい。
どうして?
薄くなるから?カルピスと同じで、甘くなくなる。
多分そういうことだろうね。
ブドウも同じで、斜面で作ったブドウの方が味も濃くなるし酸味も高くなって酸っぱくなる。日当たりが良くて、水捌けがいいから、水分が少なくなる。水は植物が育つためには必要だけど、果実が熟すときに多すぎると水っぽくなる。りんごは水分が多いから必要だと思うけど、多すぎたら水っぽくなると思う。
ちなみに、ワインも値段が高いものは斜面で作られているブドウからできていて、斜面の下の平地で作られてるものの方が安いよ。
(* ブルゴーニュの Grand Cru, Premier Cru などは斜面の日当たりの良い場所に畑がありますし、イタリアで xxx Classico と言われる DOCG もたいていそうなっています。セオリーとして、世界中で定着している考え方です。日当たり、水捌けの良さから果実が成熟しやすくなります。糖分や酸は果実中の水分が多いことで希釈されますから、収穫前に晴れた日が続いて乾燥していれば凝縮度が上がり、逆に大雨を吸った果実は水っぽくなります。)
へーー!
青函トンネルってなんでここにできたんだったっけ?
船が沈没したから。
なんで沈んだんだったっけ?
・・風が強くて。。忘れちゃった。
OK. トンネルが作られた直接の原因は台風だったと思うけど、昔から風がきつくて厳しい場所だったね。このトンネルはどことどこを結ぶの?どういう字を書く?
わかんない。生還?
青函トンネルは、青森と函館をつなぐものだから、その漢字を取ってきてる。
函館の"だて"って変わった読み方? "かん" とか "やかた"じゃないの?
ハコダテ以外ではあまり使ってるの聞いたことないな。語源はアイヌに関連するかもしれないね。そういう本読んでみる?
シャクシャインとか?読みたーい。
(よく知ってるな・・。JG入試でもアイヌが題材になってたから読ませてみよう)
ところで、風が強い場所となにができる?
・・・風力発電!
正解。そもそも風が強くなるのはなぜ?
・・・なんでだろう。。海が動くから?
そうだね。じゃあ、北から流れてくる海流は暖かい?冷たい?
冷たい
南からくる海流は?
暖かい
それがぶつかったらどうなる?
わかんない
リビングのドア開けてみな。廊下の冷たい空気が入ってくるけど、頭と足どっちが先に冷たさを感じる?
手と足が冷たい。頭はあんまり。
そう、空気は冷たいと重くなるから、冷たい空気は下に流れてくる。お湯を沸かしたら湯気が上るでしょ。火を燃やしている時は上に熱い空気がくる。そうやって空気が広い範囲で動くと風になる。
*実際はこれが函館の語源だそうです↓
室町時代の享徳3年(1454年),津軽の豪族 河野政通が宇須岸(ウスケシ:アイヌ語で湾の端の意)と呼ばれていた漁村に館を築き,この館が箱に似ているところから「箱館」と呼ばれることになりました。この館跡は今の基坂を登ったところです。明治2年(1869年),蝦夷が北海道となり,箱館も函館と改められました。
まずこれを見ろ。
長くなりました。
そんな会話の後に、テキストを参考にしながら、
自分のイメージをまとめたものがこちら。右のページのノートは特に何も指示していませんが、自分でテキストを抜粋して書き込んだようです。
青森に先立って描いたのが「海流の影響」をテーマにしたもの。
重視すべき10程度のテーマをあらかじめ設定しました。
順当に進めていけるかどうかわかりませんが、
全都道府県を手掛ける時間もないと思うので、地理を理解するための基本概念を取り上げたいと思います。
・日本列島の近くには、暖流と寒流が流れています。
赤道付近で温められた海流は暖流、
・どんな魚が運ばれてくるか (カツオ、マグロ、ニシン、ぶり)
・海流がぶつかるところをなんというか (三陸沖、潮目)
・海流の影響で寒いところ、暖かいところはどのあたりか、
娘は絵が得意なので、こういう感じで取り組ませていくのは楽しいようです。
自分で参考資料(テキスト)も読み込むし、
イラストにした部分は重要な要素なので、勉強にもなってとても良いと思います。
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