うつ病はどうしておこるのか
どうして起こるの?/発症の誘因となる危険因子
うつ病がなぜ起こるのかについてはまだよくわかっていませんが、さまざまな研究から少なくとも単一の原因から起こるのではなく、いくつかの原因が複合的に影響して発症すると考えられています。特に、うつ病になりやすい遺伝的素因やストレスを受けやすいまじめな性格など、本人がもつ生物学的要因や心理学的要因が素地としてあり、それに外的なストレスなどの環境要因が作用することで発症が促されると考えられています。ただし、同じような性格や気質、同じようなストレスを受ける環境にあるからといって、すべてがうつ病になるわけではありません。したがって、うつ病になりやすい人とそうでない人がいるとも言えます(ストレス脆弱性仮説)。
遺伝的素因が発症に関与しますが、あくまでも原因の1つにすぎません
血縁のある親族にうつ病の人がいると家族内に発症しやすいことから、うつ病の発症に遺伝的要因が関与していることがわかっています。親子・兄弟の近い親族にうつ病の人がいると家族内発症は1.5~3倍多くみられるとされています。一卵性双生児の研究でも片方が発症するともう片方が発症する確率は25~93%と高く遺伝的要因の強さが示唆されますが、遺伝的要因はあくまでも発症リスクを高める原因の1つであり、さまざまな原因が複合的に絡み合ってうつ病が発症すると考えられています。高血圧や糖尿病などと同様、うつ病になりやすい体質が遺伝すると考えておけばよいでしょう。
いくつかの脳画像研究から脳の形に異常があることが報告されています
いくつかのうつ病の脳画像研究から、脳の形に異常がみられることが明らかにされています。特に、前頭葉、小脳、大脳基底核の萎縮が共通所見として報告されています。しかし、それらの異常がうつ病の発症にどのように影響しているかなどについてはまだわかっていません。
うつ病になりやすい気質があることが知られています
うつ病の人にはある一定の性格傾向や気質があることが知られています。うつ病になりやすい性格には、おおまかに執着性格、メランコリー親和型性格、循環気質、自己愛性格の4つがあります。
執着性格
仕事熱心、凝り性、完璧主義、正直、几帳面といった気質がみられ、正義感や責任感が人一倍強いため周囲からの信頼が厚い優等生タイプです。しかし、まじめすぎて融通がきかないといった面もあり、頑張りすぎる性格ゆえに適度に休むことができず、うつ病になりやすくなります。
メランコリー親和型性格
生真面目さという点で執着性格と同じですが、それに加えて秩序や調和を重んじて人と争うのを好まず、義理がたく、他人への配慮に富み、人に頼まれると断れない性格がみられます。このタイプの人は人に気をつかいすぎてストレスを溜め込みやすいため、うつ病になりやすくなります。
循環気質
躁うつ病の人に多いとされる性格です。社交的、善良、親切という基本的な性格に加えて、活発で陽気な気質がある場合には躁に傾きやすく、物静かで柔和な気質がみられる場合にはうつに傾きやすいとされています。
自己愛性格
軽症うつ病にみられる性格で、未熟で自己愛の強いタイプです。他人への依存心が強いのですが、他人への配慮はなく、失敗すると自分を責めるのではなく、他人や他のことのせいにします。物事が自分の思いどおりに進まないと気がすまず、その葛藤がストレスとなってうつ状態になります。
喜ばしいことがうつ病を引き起こすことがあります
一般的にうつ病は悲しい出来事やストレスフルな環境によって引き起こされますが、必ずしもつらいことや悲しいことだけがきっかけとなるのではありません。例えば、昇進や栄転、家の新築、子どもの進学や独立など、喜ばしいことによってもうつ病が引き起こされることがあります。つまり、たとえ喜ばしいことでもこれまでの生活環境が変わってしまう「日常生活上の変化」があると、それがきっかけとなることもあるのです。
- 職場環境・内容の変化、栄転、昇進
- 社内のいじめ、不当な評価、仕事上の失敗
- 失業や退職、出向、転勤、定年
- 家の新築、引っ越し
- 結婚、離婚、出産
- 子供の養育、子供の自立、子供の進学、合格、就職、結婚、独立
- 家庭内のトラブル
- 更年期障害、病気、近親者の死別
診療所レベルの検査機器の説明
1.12誘導心電計心電図は手足にクリップ電極を、胸にシール電極を貼って心臓の電気活動を計測する機械です。
心臓病を発見する第一の手がかりとなります。
2.胸部X線検査
当院ではデジタル撮影を行っております。フィルム現像の必要がありませんのですぐに結果を提示できます。
3.ホルター心電計(24時間心電図)
日常生活の中で心電図の変化を確認するために約1日装着していただく装置です。病院で装着しますが、 入浴、シャワー以外の日常生活は可能です。
4.心エコー図検査
心臓の大きさや動き、弁膜症、心不全の程度などを超音波で診断する装置です。皮膚にゼリーを塗って 器械を当てて検査を行います。
5.血圧脈波検査四肢の血圧と脈派を同時に計測することで動脈硬化の程度や血管の閉塞程度を計測することができます。
結果は血管年齢として結果をわかりやすくご説明させていただきます。
6.頸動脈脈エコー検査
超音波で頸動脈の動脈硬化の程度を計測することができます。
7.呼吸機能検査
息切れが肺に問題がないかどうかを検査することができます。肺年齢として結果をわかりやすくご説明させていただきます。
8.ペーシング付き除細動器
命に関わる不整脈に対して緊急治療を行います。
当院では世界標準の心肺蘇生を行えるよう常にスタッフにトレーニングを行っております。
Q3.生活習慣病とは何ですか?
生活習慣病はかつて成人病とも言われていた高血圧症、糖尿病、高脂血症などが該当します。これらの疾患は喫煙、肥満、運動不足、過食、ストレス、飲酒などの生活習慣と密接に関わっていることから生活習慣病と 言われるようになりました。これらの疾患の特徴は自覚症状が少ないことから動脈硬化の原因となり、 自覚症状がないままに徐々に進行し、症状が出たときには重症化していることも少ないことから「(沈黙の殺人者)サイレントキラー」 とも言われています。
これらの疾患は薬物治療は有効ですが、生活習慣の改善が第一です。
京橋ハートクリニックでは診断・治療だけでなく生活習慣の改善を含め総合的なアドバイスを行って参ります。
Q4.高血圧症と診断されればどのようなことが必要ですか?
血圧は様々な要因で変化します。一日の中でも運動やストレス、緊張などにより上昇することがあります。まずは安静にしていただいて、血圧を測定したり、家庭で計測していただいた血圧を参考にして治療が必要か判断します。
高血圧と診断されれば適度な運動や減塩などの生活習慣の改善が必要な一方で、二次生高血圧症といって特定の病気が隠れている場合も ありますので血液検査や超音波検査などで確認が必要です。特に原因がなければ減塩や運動などで改善する場合もあります。
薬物療法は副作用がないことを確認しながらその方にあった処方を行います。
Q5.糖尿病と診断されればどのようなことが必要ですか?
糖尿病は高血圧と同様に生活習慣の改善が重要です。糖尿病の治療は、食事療法、運動療法が無効の場合に、 薬物療法を考慮します。糖尿病は心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化による病気だけでなく、網膜症という目の病気や糖尿病性腎症という腎機能障害、 糖尿病性壊疽、足のしびれや感覚障害などの神経障害といった様々な病気の原因となります。
糖尿病は症状がないことが多いことから早い段階で食事指導、減量指導、運動療法に加え、適切な薬物治療を行うことが必要です。
糖尿病の治療にはその方のタイプによって治療の内容が異なります。綿密な血液検査を行うことで適切な治療を選択します。
尚、薬物療法を行っていても食事や運動療法の継続は必要です。
Q7.高脂血症と診断されればどのようなことが必要ですか?
高脂血症は糖尿病や肥満などに合併することが多く、高血圧症や糖尿病と同様に生活習慣の改善が必要です。食事療法、運動療法が無効の場合に、薬物療法を考慮します。いずれにしても早期発見早期治療をおすすめします。
Q7.動悸がします、どうしたらよいですか?
脈拍は発熱やストレスなどでも早くなります。動悸が起きたときはまずそのときの心電図を確認することが必要です。めまい、息切れ、胸の痛みなど症状が強い場合はすぐに医療機関を受診してください。
症状だけでは、治療が必要な動悸かどうかの判断ができません。治療も不整脈の種類だけでなく、その方の心機能や腎機能、 肝機能など様々なことを考慮して治療を行うことが必要です。受診の際に、動悸が止まっているような場合は ホルター心電図という24時間記録可能な心電図を装着していただくことも診断には有用です。
Q8.ワーファリンの内服が必要と言われました。
ワーファリンは血液をかたまりにくくする内服薬です。弁膜症で手術を受け人工弁を装着された方や心房細動、心機能が低下した方などはワーファリンが必要です。
ワーファリンはビタミンKを阻害することにより血液を固まりにくくするお薬です。
1日1回、飲み忘れのないように内服してください。ワーファリンはビタミンKを大量にとると効果がなくなってしまいます。
そのため納豆やクロレラ、ビタミンKの入ったビタミン剤などは避けていただくようお願いいたします。
また薬によってはワーファリンと相互作用がある場合がありますので必ず医師または薬剤師にご相談ください。
また内服していただく薬の量はその方によって様々です。薬が効きすぎることがないように定期的な血液検査が必要です。
当院では迅速キットを使用してすぐに投与量の調節をすることが可能です。お気軽にご相談ください。
Q9.心不全といわれました。
心不全は弁膜症、心筋梗塞症、心筋症、高血圧症、不整脈など心臓のあらゆる疾患によっておこります。また、過労や塩分・水分過多、内分泌疾患や腎機能障害などが増悪因子となります。
従って心不全といわれた場合は心疾患の正確な診断はさることながら、増悪因子への対応が必要で、 それによって治療が若干変わってきます。
当院では詳細な問診と綿密な検査によりテーラーメードの治療を目指しておりますので、ご相談ください。
Q10.狭心症の疑いといわれました。
狭心症は一般的に心臓を栄養する冠状動脈という血管が動脈硬化により狭窄し、 血液が流れにくくなることにより起こりますが、異形狭心症といって、血管のけいれんによる狭心症もあります。それぞれ、詳細な問診と検査が必要です。動脈硬化は食生活の欧米化に伴い、日本でも増加しています。
心臓カテーテル検査やカテーテル治療の経験を生かして積極的な診断と専門病院との連携により 早期診断早期治療を目指しております
にきび・にきび跡のさまざまな治療法
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アトピー治療のさまざまな治療法
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