都内病院勤務の内科医による病気解説ブログ
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一人暮らしのうつ病対策について 

一人暮らしの、うつ対策について

 一人暮らしは、気楽で自由度が高い反面、“心の危機”を招きやすいたくさんの要因をはらんでいます。

 「一人暮らしのブルー」を招く要因とは何でしょう?私は、「孤独感」「不安感」「生活の乱れ」という3つのカテゴリに分けられると考えます。

●孤独感
・気軽に話せる相手がそばにいない
・心情の揺れに気付いてもらいにくい
・「いざ」というときに頼れる人がそばにいない

●不安感
・「~のために頑張る」という心の支えが少ない
・人生設計を見通しにくく、不安要因が多い

● 生活の乱れ
・自由度が高いために、生活が乱れやすい
・生活にメリハリをつけにくい

■孤独や不安より深刻な要因とは?

 上にあげた3つの要因のうち、「孤独感」と「不安感」については、ある程度覚悟をしている人が多いのではないでしょうか。気楽さと引き換えに、引き受ける“代償”のようなものだからです。

 また、この2つの要因だけなら、それほど深刻にはならないと、私は考えます。日頃から心身の健康を保ち、気分転換や発想の転換を取り入れる心がけをすれば、うつなどの心の病への加速を防ぐことができるからです。

 むしろ、最も注意すべきなのは、3つ目の「生活の乱れ」にあり、これが「孤独感」「不安感」を高めるもとにもなっているのではないか、と私は考えています。

■夜更かし、偏食し放題の生活を続けていませんか?

 一人暮らしなら、夜中何時まで起きていようが、毎日何を食べていようが、誰にも干渉されず、迷惑をかけることもありません。しかし、こうした生活の乱れが続いていくと、知らず知らずのうちに体調が不安定になってしまいます。

・朝の目覚めが最悪で、午前中いっぱいやる気が出ない
・食欲があまり湧かず、スタミナが続かない
・休日はいつまでも眠気が続き、外出する気力もない

 体の器質的なトラブルがない場合、上のようなプチ体調不良は、生活の乱れによって起こることが多いものです。

■人の出入りが少ないと住まいは乱れやすくなる

 また、生活が乱れ始めると、掃除をするのも億劫になり、とたんに室内の汚れが目立つようになります。そもそも一人暮らしだと、どう暮らそうが誰にも見られず、迷惑もかけないわけですから、自分の時間を掃除に費やすモチベーションを持ちにくいものです。

 しかし、そうして住まいが乱れてくると、他人を招くのが億劫になってきます。家は人の出入りが少なくなると、適度な緊張感を失います。すると、生活も住まいもますます乱れやすくなってしまいます。

 私は、このように生活と住まいの乱れがリンクしあうことによって、しまいにはうつを招く大きな要因になっていくのではないかと考えます。生活への充実感が低下するともに、生活自体も閉鎖的になっていくからです。

 しかし逆の見方をすれば、「一人暮らしのブルー」は、暮らし方と生活習慣を見直すことによって、ある程度予防することも可能だとも考えられます。

■「一人暮らし」のうつ対策とは?~(1)暮らし方

 では「一人暮らしのうつ」を防ぐための暮らし方は、どんなポイントを見直していけばいいのでしょうか? まずは基本として、以下の3つをお勧めします。

1)採光と換気に気を配る

 朝起きたら自然光を浴びることで、体が気持ちよく目覚め、一日のリズムが整います。なるべく窓辺を憩いの空間にするなどで工夫し、自然光をとりいれた生活を心がけることです。あまりにも日当たりが悪い部屋に住んでいる人は、できれば転居を検討したほうがよいでしょう。

また、外出時にも換気扇を回し、風通しのよい暮らしを心がけると、部屋の空気のよどみを防ぎ、快適な暮らしに近づけます。

2)2週間に一度は他人を家に招く

 かなりきれい好きな人でない限り、一人暮らしの家を掃除するモチベーションを保つのは大変なことです。したがって、家を快適な空間に保つために、“人の出入り”をよくすることをおすすめします。

 2週間に一度は誰かを家に招くようにしましょう。毎回メンツの違う複数の人を招いて、室内に適度な緊張感を漂わせるのがポイントです。

3)自分も他人も居心地の良い部屋作りを

 一人暮らしの場合、たいていは自分だけの趣味、快適さを追い求めた暮らしを志向するものです。しかし、その傾向が強くなりすぎると、住まいも生き方も閉鎖的で排他的になってしまいます。

 一人暮らしだからこそ、自分も他人も居心地良い空間を意識していきましょう。自分の家で他人と楽しい時間を共有することで、一人だけの暮らしでは得られない刺激や感情が湧いてきます。

■「一人暮らし」のうつ対策とは? ~(2)生活習慣

 生活習慣では最低限以下のポイントを心がけるようにしてみてください。毎日続けていけば、もっと楽しく、快適に暮らすことができます。

1)朝型生活」の快適さを知る

 生活の乱れを防ぐ一番効果的な方法は、ズバリ「睡眠」にあります。夜更かし生活を改め、早起きをするようにすれば、朝から体温がほどよく上昇して食欲も湧き、体調がよくなります。

2)1日1食は自炊する

 3食すべて外食、コンビニ弁当で済ませていませんか? 栄養の偏りは体調不良の誘因になります。1日1食は自炊しましょう。

 時間がない人は、「自炊なんて無理」と思うかもしれませんが、料理するときに1食分ではなく、たくさん作り置きして冷凍庫に保存しておくのがポイントです。また、作り置きを上手に利用すれば、来客時に手早く振舞うこともできます。

3)休日もメリハリのある生活を

 休日には、1日中家にこもっている、寝て起きた格好のまま過ごしている、ベッドから出ずに本を読んだりしている……こんな生活を続けていませんか?

 休日にゆっくり体を休めることも大切ですが、病気でない限りは必ず着替えて、1時間以上は外出しましょう。逆に、休日も仕事が頭から離れない人は、休日のスケジュール帳をつくり、仕事の時間に区切りをつけましょう。

高血圧とは

高血圧とは

 皆さんは血圧に2つの数字がある事は、もうご存知だと思います。心臓が収縮する時の血圧を収縮期血圧と言い、拡張する時の血圧を拡張期血圧と呼びます。


 高血圧とは、収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上の時を言います。
 

このうち軽症高血圧とは、収縮期血圧140~159または拡張期血圧90~99、中等度高血圧とは、収縮期血圧160~179または拡張期血圧100~109、重度高血圧とは、収縮期血圧180以上または拡張期血圧110以上の場合を言います。

収縮期血圧と拡張期血圧が異なる分類になった場合は、高いほうの分類に入れます。

 以上は、医療機関で測定した血圧の基準です。家庭で測定した場合はより低くなるので、収縮期血圧135mmHg以上あるいは拡張期血圧80mmHg以上を高血圧としています。

豚インフルエンザの危険性と鳥インフルエンザ



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<家禽ペスト>
豚インフルエンザ
(スワイン・インフルエンザSwine flu)

ブタ・インフルエンザに注意

2004年1月15日(木)




高病原性(強毒型)鳥インフルエンザHPAI(High Pathogenic Avian Influenza)は豚(ぶた)から人へ感染する可能性が大きいと警告されています。
すでに合併結合変異ウィルス(リアソータント・ウィルスreassortant viruses)がブタより検出された報告があります。
伝染性の強いA型インフルエンザinfluenza A virusにはH1タイプからH15まで15のサブタイプがありますが(解説1参照) , 全てのタイプが鳥インフルエンザウィルスとして存在します。
米国の疾病管理予防センター(CDC )は人間に大流行(パンデミックpandemics)の恐れがあるインフルエンザウィルスとして、                      
  1. 高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)タイプ
  2. 高病原性鳥インフルエンザA(H9N2)タイプ(注1)
  3. ブタ・インフルエンザ(スワイン・インフルエンザSwine flu)(豚が高熱と咳に見舞われる)
を挙げています。
鳥インフルエンザは豚を介して変異し、人間に感染するという学説が根強いからです。
1918年に新種ウィルスA(H1N1)によってスペイン風邪(Spanish flu)が大流行したのは、豚インフルエンザA(H1N1)タイプが流行した後だったそうです。
後の研究によって、このときの新種ウィルスの型が、1800年代前半に豚から検出され、保存されているウィルスと酷似していることが判明しました。
豚インフルエンザA(H1N1)タイプはその後も度々検出されています(注2)
昨年より大流行して死者が出ている、ベトナムの鳥インフルエンザA(H5N1)のケースでは(注3) 、ハノイ近郷の養豚場で、豚インフルエンザA(H1N1)が流行しているといわれ、これらブタからは高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)も検出されたそうです。
1998年には米国のノースカロライナ州の養豚場でインフルエンザに感染した豚と牧夫からA(H3N2)ウィルス(注4) が検出され、カナダを含む北米に拡がりました。
豚インフルエンザ(スワイン・インフルエンザ)は色々な型、種類の報告がありますが、それまではA(H1N1)ウィルスが主体で、人間への感染が見られませんでした。
CDCはこの豚インフルエンザから新株ウィルスの出現によるヒト・インフルエンザの大流行(パンデミックpandemics)が始まる可能性を警戒していました。
 実際に今年、2004年のインフルエンザ・シーズンでは、新しい株のA(H3N2)ウィルス(A/Fujian/411/2002-like viruses約80%、A/Panama/2007/99-like.約20%)が米国やヨーロッパ北部を中心に大流行しています。
A(H3N2)の新株がパンデミックと呼べる規模になるかどうかは、現在のところ不明ですが、アジアでは鳥インフルエンザA(H5N1)と豚インフルエンザA(H1N1)がブタの体内で合流変異して、新たなウィルスを合成(リアソータント・ウィルスreassortant viruses※次回解説)し、パンデミックとなる可能性も否定できません。
ハーバード大学分子細胞研究所Department of Molecular and Cellular Biologyでは、かねて(2002年)より、鳥やブタが感染するタイプのウィルスと、これまで人間が感染しているインフルエンザウィルスの類似性を指摘しています。


グレリンと摂食障害の効果 100人の日本人寒川賢治先生

グレリン(Ghrelin)の発見とその新しい機能の解明
寒川 賢治 

研究所生化学部では1999年12月に新しい成長ホルモン分泌促進ペプチド、グレリンを発見、構造決定に成功した。また、2001年1月にグレリンが中枢性に強力に摂食を促進するという新しい機能を明らかにした。一方、グレリンは循環調節系にも機能し、最近臨床応用に向けての研究が開始されているので、これらの研究の概要を紹介したい。

●グレリンの発見(Nature 1999, 402: 656-660)
成長ホルモン(GH)の分泌は、これまで視床下部ホルモンであるGHRH(促進)とソマトスタチン(抑制)によって制御されていると考えられていた。一方、GHS受容体(GHS-R)と呼ばれるオーファン受容体を介した機序も存在することが示され、その内因性リガンドの探索が世界中の多くのグループにより永年行われていたが、これまで成功していなかった。

生化学部ではGHS-Rの安定発現細胞系を用い、細胞内Caイオン濃度の上昇活性を指標として、GHS-Rに特異的な内在性リガンドを胃組織から精製、構造決定することに成功した。この新規リガンドはアミノ酸28個からなり、3番目のセリン残基が脂肪酸(n-オクタン酸)でアシル化修飾された特徴的な構造のペプチドである。この新規ペプチドは強力なGH分泌促進活性を有し、3番セリンの脂肪酸修飾はその活性発現に必須である。我々はこのGH分泌促進ペプチドを“グレリン(ghrelin)”と名づけた(ghre は grow(成長)の印欧基語であること及び、GH-releasing peptideに因み)。GHの分泌は主に脳の視床下部により調節されていると考えられていたが、消化管である胃からのグレリンの発見により、新たな分泌調節系の存在が明らかになった。また、胃から分泌されたグレリンは、血中ホルモンとしてGH分泌の調節に機能することが解明された。

●グレリンは強力な摂食促進作用を持つペプチドである(Nature 2001, 409: 194-198)
一方ごく最近、グレリンが強力な摂食促進作用を持つことが明らかになった。グレリンは脳内の視床下部弓状核のニューロンでも産生され、またグレリン受容体は脳のさまざまな部位で発現しているので、GHの分泌刺激のほかにも種々の中枢生理機能にかかわっていると考えられていた。グレリンをラットの脳室内に投与すると、摂食が促進されて体重増加をもたらし、この効果は、遺伝的にGHを欠くラットにも見られる。逆にグレリン抗体を投与すると、摂食が強く抑制される。グレリンの脳室内投与後に、ニューロン活性化の指標となるFosタンパク質の発現が、神経ペプチドY(NPY)産生ニューロンやアグーチ関連タンパク質(AGRP)産生ニューロンを含む摂食制御に重要な複数の脳領域で起こる。NPYやAGRPに対する抗体を投与すると、グレリン誘発性の摂食行動は消失する。グレリンはNPY遺伝子の発現を増強し、レプチンで誘発される摂食低下を抑えることから、グレリンとレプチンは摂食行動に関して拮抗的に作用するといえる。このように、グレリンは摂食行動の生理的信号物質であり、成長ホルモンの分泌と摂食を増進して成長を制御する機能をもつと考えられる。グレリンの機能をさらに調べることにより、摂食の生理的機構の解明や摂食障害の治療へと結びつくであろう。

●グレリンは循環器系でも機能する
グレリンは循環器系にも作用することが最近明らかになっている。グレリンを心不全モデルラットに2週間投与を続けると、体重の増加や心機能の改善が認められる。また、グレリンの健常者への経静脈的投与は、血中GH濃度の上昇と共に血圧の低下(約10 mmHg)を生じ、さらに心拍数を変化させずに心係数、拍出量の増大が認められる。生体内分子であるグレリンがこのような生理作用を有することから、当センターの高度先駆的医療・研究専門委員会及び倫理委員会の承認のもとに、「グレリン投与による心機能不全改善及び、エネルギー代謝是正効果の臨床評価」の研究が心臓血管内科において最近開始されている。

草なぎ剛の今後はどうなる?「SMAP」の草なぎ剛容疑者、公然わいせつ容疑で逮捕

草なぎ剛の今後はどうなる?「SMAP」の草なぎ剛容疑者、公然わいせつ容疑で逮捕

 TVドラマ「僕の生きる道」(2003)、映画「山のあなた 徳市の恋」(2008)など数多くの話題作に出演している人気アイドルグループ「SMAP」の草なぎ剛容疑者が、23日、公然わいせつ容疑で逮捕された。

 警視庁赤坂署によると、23日午前3時ごろ、港区赤坂9の同区立檜町公園で、1人で全裸になっていて、酔っぱらいながら「裸になって何が悪い」などと発言をしていたという。草なぎ容疑者は現在、赤坂署に勾留(こうりゅう)されている。

 草なぎ容疑者は、映画やドラマ、CMなどで活躍して「SMAP」のなかでも演技派俳優と知られている。地上デジタル放送のCMキャラクターとしてお茶の間に登場しているほか、9月5日公開の「BALLAD 名もなき恋のうた」も控えているだけに、各社の今後の対応が注目される。
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