都内病院勤務の内科医による病気解説ブログ -3ページ目

花粉症の治療

花粉症
昨今、ニュースでもスギ花粉情報を頻繁に取り上げるようになりました。
2月中旬から 5月上旬にかけて巷ではマスクをかけた方を多く目にします。
しかし残念ながら、花粉症はスギだけではありません。
5月から8月にかけては、イネ科の花粉、8月から11月に かけてはキク科の花粉が飛来します。
一概に花粉症と言っても、何に対してアレルギー反応を起こすか、血液検査(RAST) で調べことをお勧めします。
大抵の方が、ある時から異常にクシャミ、鼻水、鼻づま りを発症し、一定期間続くというのが始まりです。
目の痒み、皮膚の荒れ、痒みも伴う方も多くおられます。
アレルギーを抑えるお薬は皮膚科、耳鼻科共に同じです。
一度、花粉症を発症すれば、毎年その季節になると発症すると考えて良いでしょう。
予防として、毎年花粉の飛び始める約2週間前から抗アレルギー剤を内服しておくことをお勧めします。

水いぼの治療について

水イボ
イボといってもこのイボは普通のイボと違って伝染力があり、兄弟、姉妹、お友達の間で移っていきます。そのためプールに入れてくれない場合があるようです。
自然に治る場合も稀にあるのですが、やはり増えていく場合は取った方が良いというのが、私の考えです。
お出しする麻酔テープ(30~60分)を貼ってから治療すれば、とる時の痛みはほとんどありません。

爪水虫の治療はなかなか大変です。

水虫
外用剤と内服薬による治療です。
頑固な爪水虫は、定期的に爪を削りながら治療を行います。
一昔前に比べると現在の内服薬は格段に効く様になりましたが、最低でも4-6ヶ月の内服が必要です。
爪は案外柔らかい組織なので、水虫のカビが侵入します。
水虫は足の裏だけではありません。
最近ブーツを履く若い女性に意外とこの爪水虫が蔓延しています。
放置して置くと怖いのは、爪が変形して歩行に障害を来たす程になり、さらに治療に時間がかかってしまいます。
目安は爪が黄色く白く濁って来ます。これは手の爪にも足の爪にも発症します。

かゆみの対処法治療法

かゆみ (皮膚のアレルギー、カブレ、花粉症など)
痒みの原因は多種多様です。
しかし皮膚の乾燥、カブレ、体の内に原因のある皮膚のアレルギーなどに起因している場合が多いように思われます。
その他花粉症、ストレス、食生活の偏りにより肝機能が低下してしまって痒くなる場合もあります。
いずれの場合も皮膚はカサカサになり、荒れている場合が多く、当院の治療はまずステロイドの入っていない保湿剤を塗布していただくのが基本です。
それで痒みが収まれば良いのですが、痒みが残る場合は症状に適した強さのステロイド軟膏、プロトピック軟膏(免疫抑制剤)の塗布と抗アレルギー剤、漢方薬などの内服薬を処方をします。
しかし出来るだけ保湿剤と食生活面での工夫で治療するのが望ましいと考えています。

にきびの治療漢方もあります

ニキビ
【治療方法】
1.外用剤
  抗生物質、消炎剤の軟膏、クリーム、ローションなどを使います。
2.内服薬
  化膿している様な炎症の強いニキビに対しては、まずは抗生物質、消炎剤などを用いて
  落ち着かせます。ニキビの治療は長期戦です。だからと言って何時までも体に負担が
  掛かるかもしれない抗生物質を服用するのは感心しません。ある程度落ち着き出した
  時点で、各種漢方薬に切り替えて行きます。
3.漢方薬
  若い方には多少味に抵抗があるかもしれませんが、ほとんどの方が慣れておられます。
  漢方は元々煎じ薬のため基本的な飲み方は、お湯に溶かしてお茶の様にして、食間に
  飲むのが効果的です。
4.ケミカルピーリング
  皮膚に薬液を塗布し、その作用により皮膚の表面を一定の深さで剥がす治療方法です。
  ピーリングには、剥がす皮膚の深さの違いにより色々な種類がありますが、当院で行って
  いるのは皮膚の一番外側の角質層だけを剥がす方法です。
  従って、刺激やトラブルが少なく安全な方法です。
以上を単独あるいは組み合わせて治療を行います。