ヘリオドール・キャッツアイ

(イエローベリル・キャッツアイ)

1.2ct

産地不明

ヘリオドール(イエローベリル)

1.11ct

ブラジル産

 

黄色~黄金色のベリルをヘリオドールと言い、

黄色系を日本人はあまり好まないので、

日本での認知度、人気共にあまり高くはないが、

世界的にみれば結構な人気である。

スター・ヘリオドール

2.49ct

ブラジル産

そしてこちらはエメラルド・キャッツのところでも少し触れたが、

ベリルグループでは非常に稀有な存在となる、

スター・ベリル

付いていたソーティングには

星が少し弱いため

「イエローベリル・キャッツアイ」となっていたが、

後日聞いた話だと

これくらい出ていれば十分にスターをつけても問題ないはず、

なんなら私から所長(鑑別所所長)に話通す とまで言ってくれた人もおり、

スターベリルとして問題のない物のようだ。

 

 

ゴシュナイト・キャッツアイ

9.59ct

ブラジル・ミナスジェライス産

ゴシュナイト

2.56ct

ブラジル・ミナスジェライス産

 

無色のベリルをゴッシュナイトと言い、

世間的な認知度は非常に低い。

キャッツアイの方は撮影に使用した光源のせいで青く写ったが、

実際には少し白濁がかった無色である

バイカラー・ベリル・キャッツアイ
7.01ct
Baha Braldu・Vally、Baltistan・Pakistan産

上記キャッツアイ強調写真

 

そもそもがバイカラーベリル自体凄まじく珍しく、

なおかつキャッツアイというとんでもない代物。

シャトヤンシー自体はど真ん中から少し右側

ちょうどアクアマリンのような青くなってる部分までにかけてだけ出現し、

左半分と青い部分にはシャトヤンシーは出ません。

そういう意味でもすごい面白い逸品ではあるが、

この子以外には見たこともなく、

探しても見つかる物でもない様子

アクアマリン・キャッツアイ
4.25ct

ブラジル産

 

ナチュラル・アクアマリン
0.80ct

タジキスタン・ザラトヤ・ゲルト・クルステル産

 

AQUAMARINE
アクアマリン
和名:緑柱石
硬度:7.5~8.0
分類:珪酸塩鉱物/アルミニウムとベリリウムの珪酸塩
晶系/産状:六方(三方)晶系/六角長柱状
化学組成:Be3Al2Si6O18
劈開:なし(不明瞭)
比重:2.72
屈折率:1.577~1.583
副屈折率:0.006
分散度:0.014
蛍光:なし
条痕:白
主な色:青、水色、ほぼ無色、青緑
多色性:弱~中

 

ベリルグループの中の青いものをアクアマリンと呼ぶ
同じ仲間のエメラルドの緑の起源はクロムとバナジウムですが、

このアクアマリンの青色の起源は鉄分に因るものです
このアクアマリンは上のデータでも書いたように二色性があり、

見る角度によって無色に見えたり青く見えたりする

 

現在の鑑別技術ではアクアマリンの加熱による改変と

天然未処理の違いを識別することが不可能で、

鑑別書には「通常加熱による色の改変がされる」という

表記が書かれる。

これはアクアマリンのような薄い青色の改変温度が、

比較的低温なため、内部インクルージョンに大きな差がでず、

未処理との差が大きく出ないため。

アクアマリン
1.32CT

産地ブラジル

 

エメラルド・キャッツアイ
0.4ct

産地不明

シベリアン・エメラルド
0.300CT

産地シベリア

 

EMERALD
エメラルド
和名:緑柱石
硬度:7.5~8.0
分類:珪酸塩鉱物(サイクロ珪酸塩)/アルミニウムとベリリウム珪酸塩
晶系/産状:六方晶系(三方晶系)/六角柱状、多角柱状
化学組成:Be3Al2Si6O18
劈開:不明瞭
比重:2.60~3.00
屈折率:1.577~1.583
副屈折率:0.006
分散度:0.014
蛍光:長波・短波ともになし~強(赤系、黄緑蛍光)
条痕:白
主な色:エメラルド・グリーン、黄色みや青みを噛む緑など
多色性:中~強(二色性)

 

ベリルグループの緑色の物を「エメラルド」といい、

ベリル族には水色のアクアマリン、

ピンク色のモルガナイトなど色彩が多彩

内部にひび割れをもつものや他の結晶、

または液体などのインクルージョンを含むものが多く、

ナチュラルでの完全透明でインクのないものは非常にまれでそのぶん高価になる。

基本的には普通に売っていて「ナチュラル」の表記がなく、

非常にきれいなものがあった場合は

合成エメラルドを疑ってかかっていいレベルにきれいなものはない

脆さの要因はエメラルドの着色元素であるクロムとバナジウムに起因。

ちなみにベリルグループはキャッツアイはそれなりに発現するが、

スターが現れる物が非常に少なく、

スターエメラルドともなると宝石商でも生涯に一度見れるかどうからしい。

エメラルド・キャッツアイ
0.78ct
コロンビア産

トラピッチェ・エメラルド
0.39ct

コロンビア・ムゾー産

トラピッチェ・エメラルド
3.17ct
コロンビア・ムゾー産

 

ロードナイト・キャッツアイ
1.34ct
Conselifeiro Lafayette,Brazil産

 

RHODONITE

和名:薔薇輝石
硬度:6.0
分類:珪酸塩鉱物(イノ珪酸塩)
晶系:三斜晶系/塊状、粒状、板状結晶
化学組成:(Mn,Ca)5Si5O15
劈開:完全
比重:3.5~3.7
条痕:白
主な色:ピンク色~紅色(黒色を伴う)
多色性:なし

 

ほとんどが不透明な結晶だが、

極めて稀に透明な結晶が産出することがある。

不透明な物は酸化マンガンの黒い染みがあることもある。

こちらはその典型的なロードナイト

ロードクロサイト・キャッツアイ

0.56ct 
北海道・十勝産

 

RHODOCHROSITE
ロードクロサイト
別名インカ・ローズ

和名:菱マンガン鉱
硬度:3.5~4.0
分類:炭酸塩鉱物/カルサイトグループ
晶系:六方晶系(菱面体晶系)/菱面体、塊状、粒状、鍾乳状
化学組成:MnCO3
劈開:完全・強(菱面体方向(3方向)に完全(73°))
比重:3.4~3.7
屈折率:1.786~1.840
副屈折率:0.201~0.220
分散度:551nmと410nmに吸収バンド、535nmと565nmに吸収ラインを持つ
蛍光:長波・短波ともになし。稀に長波ピンク短波赤
条痕:白
主な色:ピンク、濃ピンク色、黄灰色、褐色、各色の縞状など
多色性:中~強(二色性)

ロードクロサイト

0.33ct

中国・広西・チワン族自治区産

ロードクロサイト

0.27ct

ペルー・オヤン・ウチュチャクア産

ロードクロサイト結晶

重量未計量
ペルー・オヤン・ウチュチャクア鉱山産

 

硬度的に非常に脆いので宝石には不向きではあるが、

非常に人気のある宝石の一つ。

薔薇の花を意味する「Rhodo」を冠する3大ピンクストーンの一つ。

ちなみに他の2つはロードライト・ガーネットとロードナイトです

別名のインカ・ローズのほうは主産地がインカ帝国のあったアルゼンチンなため呼ばれる。

市場に出回るルースの大半は酸に対する補強の意味と、

ヒビを埋め目立たなくする目的でエメラルドと同様、

オイルや樹脂による含浸処理およびコーティング処理をされていることが多い。

レインボー・アンデシン・キャッツアイ

0.57ct

マダガスカル産

 

ANDESINE

和名:中性長石
硬度:6.0~6.5
分類:珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)
晶系:三斜晶系/短柱状
化学組成:固溶体の為省略
劈開:完全
比重:2.7
条痕:白
主な色:赤色、灰色、無色、白色など
多色性:なし

 

アンデシン

0.36ct

チベット産

 

アンデシンは斜長石固溶体系列の中で、

中間に位置する組成を持っており、

一般的に言われる「アンデシン」は

通常ルースに見られる赤色だが、

本来は無色や白色の物となる様子。

これもフェルスパーグループの例に漏れず、

詳しく検査しないとどれとは正確には言えない。

ピンクシラー・レインボームーンストーン・キャッツアイ

0.83ct

インド産

ラブラドライト・キャッツアイ

3.146ct

アフリカ産

ラブラドライト・キャッツアイ

5.13ct

インド産

オレンジムーンストーン・キャッツアイ

6.0ct

産地不明

スペクトロライト・キャッツアイ

5.08ct

フィンランド・ユレマー産

 

LABRADORITE

和名:曹灰長石
硬度:6.0~6.5
分類:珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)
晶系:三斜晶系/塊状
化学組成:固溶体の為省略
劈開:完全
比重:2.5~2.6
屈折率:1.56~1.57
蛍光:なし
条痕:白
主な色:グレー、オレンジ、緑など様々
多色性:なし

 

一般に言われる「ラブラドライト」は青い閃光を示し、

虹色の遊色を持つ物をさす場合が多いが、

実際には固溶体なため様々な物がある。

総じてややこしいフェルスパー族の為、

詳しい検査を行わないとどれがどれと正確にはいえない。

今まで掲載したムーンストーン、サンストーンも

「フェルスパー・キャッツアイ」として載せてもよかったかと悩む部分もある。

サンストーン・キャッツアイ

1.99ct

産地不明

 

 

SUNSTONE(OLIGOCLASE)

和名:日長石(灰曹長石)
硬度:6.0~6.5
分類:珪酸塩鉱物(カリウムとアルミニウム珪酸塩)
晶系:三斜晶系(正長石)/塊状
化学組成:(Na,Ca)Al2Si2O8
劈開:完全
比重:2.6
屈折率:1.54~1.55
蛍光:なし
条痕:白
主な色:灰色、白色(赤鉄鉱による赤色の反射を持つ)
多色性:なし

 

実はサンストーンもややこしい長石の一つで、

一般に言われるサンストーンは上記オリゴクレース系列の、

微細な赤鉄鉱の反射による赤い輝きを持つ物 なのだが、

ここ最近はオレンゴン・サンストーンに代表されるような、

地色が橙色~赤色の物もサンストーンと呼ばれている。

このオレンゴン・サンストーンはラブラドライト(曹灰長石)に

分類されているので、実は違う種類となる。

実は写真のサンストーンキャッツアイもこのラブラドライト型の

物だろうと推測できるが、

正確な検査を行っていないのでよくわからない。

また、バイトウナイト(亜灰長石)のオレンジ色系の物も

サンストーンと呼ばれることがある。

さらにアンデシン(中性長石)の真っ赤な物も、

サンストーンとして流通していることがあるため、

詳しく検査しないと分からないことが多い。

サンストーン

1.50ct

タンザニア産

スター・サンストーン

4.21ct

タンザニア産

オリゴクレース

1.04ct

ブラジル・ミナスジェライス産