ムーンストーン・キャッツアイ 
4.50ct 
タンザニア産

 

MOONSTONE
ムーンストーン

和名:月長石
硬度:6.0~6.5
分類:珪酸塩鉱物(カリウムとアルミニウム珪酸塩)
晶系:単斜晶系(正長石)、三斜晶系(曹長石)/柱状
化学組成:K(AlSi3O8)
劈開:完全
比重:2.56~2.59
屈折率:1.518~1.526
副屈折率:0.008
分散度:0.012
蛍光:なし
条痕:白
主な色:半濁の透明、無色などで青白い光を放つ、
       他にもグレー、オレンジ、緑など様々
多色性:なし

ブルー・ムーンストーン
0.602ct、スリランカ産
蛍光X線分析結果付きの

「正真正銘・本物」のムーンストーン

 

「ムーンストーン」といえば曹長石(アルバイト)と

正長石(オーソクレース)が交互に重なり、

名前のとおり月の光にも似た青白い光を放つものです

しかし今現在市場に流通している

ムーンストーンのほとんどが、

実は別の宝石「ラブラドライト」

または「ペリステライト」です。

ムーンストーンがアルカリ長石系列、シラーを示すもの。
KalSi3O8
ペリステライトが斜長石(プラジオクレース)系列の中で

曹長石(アルバイト)に近く若干、灰曹長石を含む。
NaAlSi3O8
ラブラドライトが斜長石系列の灰長石(アノーサイト)の中で

イリデッセンスを示すもの。
CaAl2Si2O

組成も全然違うのに

同じ宝石として扱われているのは不思議ですが、

それくらい魅力的な宝石とも言えますね。

 

レインボー・ラティス・サンストーン・キャッツアイ
0.78ct

Mud Tank Zircon Field, Harts Range,

Central Desert shire,

Northern Territory, Australia産

 

Rainbow Lattice Sunstone(Orthoclase)

和名:日長石(正長石)
硬度:6.0~6.5
分類:珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)
晶系/産状:単斜晶系/塊状・粒状・板状結晶
化学組成:KAl2Si3O8
劈開:完全
比重:2.6
屈折率:1.51~1.54
蛍光:なし
条痕:白
主な色:無色~オレンジ色
多色性:なし

上記通常時

レインボーラティスサンストーンは、

1985年にオーストラリアの極一部で発見された石で、

2018年現在すでに絶産している宝石の一つ。

ヘマタイトやマグネタイトなどとイルメナイトを内包した

フェルスパーグループの一種で、

オーソクレース(正長石)の一種に分類されており、

何よりも特徴的なのは、

内包物が格子状(ラティス)に入ることがあり、

そこに光があたると虹色が現れ、

なおかつムーンストーンのようにシラーも現れることがある。

※追記※

最近タンザニアからも産出がある様子。

タンザニア産は地色が褐色~オレンジ色系な

物が多いようです。

 

 

上記写真の物は格子状の内包物はないが、

ピンファイアーのような虹色と、

シラーによるキャッツアイが現れること。

 

0.50ct

こちらは正統派のラティスである格子状に入った内包物と

虹色がキャッツアイのように出る物。

数十個あるなかからたった1個しかなかった

非常に珍しい物となる。

 

オーソクレース

1.08ct

マダガスカル産

ルチレィテッド・(クォーツ)キャッツアイ 
1.51ct 
ブラジル・バイア州産

 

QUARZ クォーツ

和名:水晶
硬度:7.0
分類:珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)
晶系/産状:六方晶系/塊状・柱状結晶
化学組成:SiO2
劈開:なし
比重:2.7
屈折率:1.54~1.55
蛍光:なし(インクルージョンしだい)
条痕:白
主な色:無色~白濁
多色性:なし

 

もはやクォーツ・キャッツアイの代表格である、

ルチレィテッド・クォーツは、

クォーツ内部に金色もしくは紅色のルチル(金紅石)を

含む水晶でパワーストーンとしてもおなじみの石。

ただしパワスト界では「針状結晶を内包する水晶」は

「ルチル・クォーツ」の名を冠する傾向があり、

実際には内部インクルージョンはルチル以外の鉱物

(トルマリンなど)の場合も多い。

なお元来は「クォーツ・キャッツアイ」の括りには、

タイガーズアイや岩石に近いクォーツアイト・キャッツアイも

含まれていたが、最近はクォーツ・キャッツアイの

くくりには入らなくなっている様子。

 

また他のクォーツグループとは違い、

ほぼ透明~半濁にキャッツアイが出る物は少なく、

はっきりとしたインクルージョンが見える物が多い。

レインボー・クォーツ

0.45ct
インド、マディヤ・プラデーシュ州、カーヴィー産

シトリン・キャッツアイ

14.30ct

ブラジル・ミナスジェライス・Pedreinba鉱山産

 

CITRINE シトリン
和名:黄水晶
硬度:7.0
分類:珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)
晶系/産状:六方晶系/柱状結晶
化学組成:SiO2
劈開:なし
比重:2.7
屈折率:1.54~1.55
蛍光:なし
条痕:白
主な色:黄色、オレンジ色、褐色

多色性:なし

 

黄色~褐色の水晶をシトリンと呼ぶが、

天然でこの黄色の物は滅多に採れず、

流通しているシトリンのほとんどが、

アメシストやスモーキークォーツを加熱処理した、

処理石であるが、

無色クォーツを放射線処理によって黄色くした、

処理石も存在します

 

キャッツアイ石のほぼ全てが

非加熱・未処理のシトリンである場合が多い。。

加熱処理過程でインクルージョンに変化が起こるため、

キャッツアイ効果が失われる場合がある為です。

これは他の宝石のキャッツアイにも言えることです。

(ただし絶対に未処理だとは言い切れません)

 

なお天然で黄色いシトリンも

山火事などがあって天然の加熱処理が起こった物で

ある可能性が非常に高い

 

非加熱シトリン

6.57ct

マダガスカル・イテレモ産

オレンジシトリン
3.8CT

ブラジル産
加熱処理石

レモン・シトリン
4.6ct

産地不明

照射処理石

バイカラー・シトリン

6.89ct

ブラジル産 

未処理

ローズクォーツ・キャッツアイ
8.7CT

産地不明

 

ROSE QUARZ
ローズクォーツ

和名:紅水晶、薔薇水晶(薔薇石英)
硬度:7.0
分類:珪酸塩鉱物(テクト珪酸塩)
晶系/産状:六方晶系/塊状・柱状結晶
化学組成:SiO2
劈開:なし
比重:2.7
屈折率:1.54~1.55
蛍光:なし
条痕:白
主な色:ピンク色、半透明ピンク色
多色性:なし

日本産紅水晶(ローズクォーツ)
0.30ct
福島県いわき市三和町合戸産

 

多用な石英群の中でも人気の高いピンク色の

愛らしい色合い。

その色合いから女性人気が高い。

水晶の中ではあまり水晶らしくない外見で

生成されることが多く、

多くは塊状で出るが、

稀に水晶らしい形状の物も存在はする。

塊状の物の多くは半濁系が多い様子。

ピンク色の要因は微量のチタンで、

白濁する原因はルチル(金紅石)の微細結晶を

含有することが主な要因。

このルチル微結晶は他の宝石でもキャッツアイの

要因になっており、ローズクォーツキャッツアイや

スターローズクオーツの多くは微細なルチル結晶が

含有しているようだ。

スター・ローズクォーツ

 

 

 

ブラックオパール・キャッツアイ

0.20ct

オーストラリア・ライトニングリッジ産

(石の後ろのは固定の粘土)

 

OPAL
オパール

和名:蛋白石
硬度:5.0~6.5
分類:酸化鉱物(含水ケイ酸ゲル)
晶系:非昌質
化学組成:SiO2・・nH2O
劈開:なし
比重:1.25~2.10
屈折率:1.37~1.47
蛍光:あり(青、緑、茶など地色により変化)
条痕:白
主な色:赤、茶、黒、オレンジなどのほか、遊色するものもあり
多色性:なし

 

世界各地で取れ産地ごとに大きく見た目が変わるため、

それぞれに良さがあり、いくつ集めても足りない。

しかも遊色の出る物は一つとして同じ発現がないので、

果てがない。

ハニーオパール

3.32ct、タンザニア・キゴマ産

オパール
0.3ct、産地不明

1.757ct、産地不明

コモン・オパール・キャッツアイ
1.25ct、産地不明

ハイドロフェーンオパール・キャッツアイ

ウォーターオパール・キャッツアイ

0.336ct 、オーストラリア産 

エチオピアオパール・キャッツアイ
1.22ct、エチオピア産

合成ウォーター・オパール・キャッツアイ
0.13ct、日本・京セラ製

ルビー・キャッツアイ
7.13ct
マダガスカル産
加熱処理・鉛含浸処理石

 

通常ルース

0.39ct
タンザニア・ウィンザ産

 

RUBY

和名:紅玉
硬度:9.0
分類:酸化鉱物(酸化アルミニウム)
晶系/産状:六方晶系/六角柱状(六角板状、斜方12面体)
化学組成:Al2O3
劈開:なし。ただし面に対しての角度によってはできることもある
比重:4.00~4.05
屈折率:1.762~1.770
副屈折率:0.008
蛍光:あり(赤・ピンクなど)
条痕:白
主な色:赤、赤紫、ピンク、赤褐色
多色性:2色性をもつことがある

 

サファイアと同じ鉱物コランダムの内、

赤い物をルビーと呼ぶ。

最近は改変によって得られた赤いコランダムを

「レッドサファイア」として売っていることもある。

 

ルビーもサファイア同様スター(アステリズム)が、

発現しやすい宝石でスタールビーは比較的よく見られるが、

サファイア同様スターの方が価値が高い為に、

ルビー・キャッツアイは皆無に等しいほど見つけることは

出来ないものになっている。

 

2.62ct

ミャンマー産

 

SAPPHIRE
和名:青玉
硬度:9.0
分類:酸化鉱物(酸化アルミニウム)
晶系/産状:六方(三方)晶系/六角両錐状、樽型状、重積状
化学組成:Al2O3(+Fe+Ti)
劈開:なし(ルビーと同様に面に対しての角度によってはあり)
比重:4.00
屈折率:1.762~1.770
副屈折率:0.008
蛍光:なし~あり(弱~強蛍光。青いサファイアには認められず。青以外では確認)
条痕:白
主な色:様々な色相の青、無色、ピンク、黄色、緑、紫、黒、変色など様々で赤以外
多色性:あり(弱~強)

通常ルース

 

鉱物「コランダム」の内赤以外をサファイアと呼び、

赤いコランダムをルビーと呼ぶが、

どこまでがルビーなのかはっきりとした定義はない。

そのためここまでピンクなのにルビーなの?と言う物や、

ここまで赤いのにピンクサファイアなの?という物も

しばしば見受けられる。

赤以外のあらゆる色が存在し色調も様々で、

通常は単にサファイアと呼んだ場合は、

青いサファイアのことを指す。

 

どの宝石においても言えることだが、

スター(アステリズム)が出る石は方向をしっかり計算して

カットを施すとキャッツアイが出来上がる。

ただし世間ではスターのほうが価値が高い為、

スターにできる物をわざわざキャッツアイにすることは

皆無に等しく、必然的にスターがある石は

キャッツアイが市場に出回ることは滅多にないため、

サファイアキャツアイもそうは簡単に見つけることは出来ない。

ブラックサファイア・キャッツアイ
0.48ct
タイ・カンチャナブリ産

目をしっかり出す為光源が強いので、

全体青く写りましたが、

ブラックサファイアのキャッツアイです。

10年探してもサファイアのキャッツは、

この2つしか見つけることが出来ませんでした。

 

3.20ct 

メキシコ・ソノラ産


硬度:6.5-7.5
分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)
化学組成:Ca3(Fe、Al)2(SiO4)3
 

メキシコ産のレインボーガーネットは

アンドラダイトとグロッシュラーが

混在したガーネットであることが判明しています。

結晶内部には、

アンドラダイトに近い(鉄が多い)層と

グロッシュラーに近い(アルミニウムが多い)層が

相互に積み重なっており、

その積み重ねの繰り返しの周期幅が1ミクロンよりも短く、

かつ、その周期幅が一定の部分で、

光の干渉現象が発生し七色の閃光が出現。

 

通常ルースは持っていませんが

さらに珍しい

スター・レインボーガーネット

5.62ct 

メキシコ・ソノラ産

を掲載しておきます。

 

2004年に発見された日本産レインボー

奈良県の天川村産のレインボーガーネットも存在し、

奈良県産レインボーガーネット・キャッツアイ

0.73ct

通常ルース

天川村のレインボーガーネットは

アンドラダイトに近く、

メキシコ産のものとは組成が異なっているそうです。

 

このほか所持はありませんが

アメリカ・ニューメキシコ産のレインボーが存在します。

デマントイド・ガーネット・キャッツアイ
0.35CT

ロシア・ウラル地方産

 

Demantoid Garnet
和名:灰鉄磐石榴石(翠石榴石という場合もある)
硬度:6.5-7.5
分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)
晶系/産状:等軸晶系/斜方12面体・偏菱24面体
化学組成:Ca3Fe2(SiO4)3
劈開:なし
比重:3.8
屈折率:1.86~1.89
分散度:0.057
蛍光:なし
条痕:白
主な色:緑色

通常ルース

原石

 

 

アンドラダイトガーネットの亜種になり、

緑色が非常にきれい。

黄色は「トパゾライト」

黒色は「メラナイト」と呼ばれる。

 

微細なアスベストインクルージョンにより、

馬の尻尾に見えることから

「ホーステイル・インクルージョン」と呼ばれる物を

内包していることで知られるガーネット。

ただしホーステイルはロシア産に顕著に出るものの、

他産地ではそれほど発現しない様子。

このキャッツアイもホーステイルインクルージョンに由来し、

そのため少し湾曲したシャトヤンシーになる。

 

同じウグランダイトグループの緑のガーネット

ツァボライトガーネットとは発色要因が異なり、

ツァボライトはバナジウム着色(一部鉄要因)であるが、

デマントイドはクロム着色という違いがある。