パライバ・トルマリン・キャッツアイ
左0.120ct 右0.11ct
ブラジル産

鑑別書付き

パライバ・トルマリン
0.087ct
ブラジル産

 

元々はブラジル・パライバ州から採れるということで

名づけられたトルマリンで、

独特のネオングリーンが非常に目を引くトルマリン。

世界的に大人気な色な事もあり、

非常に高いのが難点であり、

現在はパライバ州産以外の産地の物も、

発色要因が同じであればパライバトルマリンを

つけても問題がない様子。

ウォーターメロン・パライバトルマリン
0.22ct
ブラジル・パライバ州・サンジョゼ・ダ・バターリャ鉱山(オールドマイン)産

 

トルマリンのおまけとして

マジカルトルマリンを掲載しておきます。

バイカラートルマリン・キャッツアイ

 

バイカラートルマリン・キャッツアイ 
1.24ct 
ブラジル産

バイカラー・トルマリン・キャッツアイ 
1.79ct 
ブラジル産

 

最初に載せたバイカラートルマリン・キャッツアイのように

バイカラートルマリンは両方の色からキャッツアイが現れるのは

滅多になく、いつか持ちたいとずっと探して

下の2枚の物を見つけた。

ただ見ての通りかなり変則的なバイカラーで

2枚目の物は半々とは言えず、

下の物は上下バイカラーというかなりの荒業。

 

クロムトルマリン・キャッツアイ
2.97ct

ケニア産

クロム・トルマリン(レインボー・フラッシュ) 
0.55ct

ケニア産

 

化学組成などはルベライト参照のこと。

 

ほんの一時期だけ流通していたクロムトルマリン。

横方向に走るインクが多く、

キャッツアイも多そうではあるが、

キャッツが出る方向では一番の持ち味である

レインボーフラッシュが確認しにくいため、

ほとんどキャッツアイにされることはない。

またすでに市場からはほとんど姿を消してしまっているようで、

ここ数年姿を見ていない。

グリーントルマリン・キャッツアイ(ベルデライト)
0.82ct

産地不明

ベルデライト(グリーントルマリン)
0.94ct

アフリカ産

 

化学組成などはルベライト参照のこと

 

トルマリンの内緑色の物を、

ベルデライトと呼ぶ。

ただし昨今はインディコライト、ルベライトもそうではあるが、

別称であるベルデライト、などを使わず、

グリーントルマリンなど色名トルマリンで呼ぶことが増えている。

唯一の例外はパライバトルマリンであろう

インディゴライト・キャッツアイ
3.44ct

ブラジル産

インディコライト(ブルートルマリン)

0.6ct

ナイジェリア産

 

化学組成などはルベライトを参照のこと。

 

トルマリンのうち青緑色のものをインディコライトと呼ぶ

ただし青みの強い物、緑の強い物

ほぼ緑の物など様々で、

どこまでのものをインディコライトと呼ぶのかはは曖昧。

 

ルベライト・キャッツアイ(ピンクトルマリン・キャッツアイ)
1.857CT

産地不明

 

TOURMALINE
トルマリン
和名:電気石
硬度:7~7.5
分類:ケイ酸塩鉱物(含む元素は種類によって変化)
晶系:六方(三方)晶系/長柱状
化学組成:(トルマリンは種類によって科学組成が大きく変化)
     参考までに
   ルベライト(ピンク・トルマリン)
   NA(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH,F)4
   ベルデライト(グリーン・トルマリン)
   NaLi3Al6(BO3))3Si6O18(OH)
劈開:不明瞭
比重:3.0~3.2
屈折率:1.624~1.644(ルベライトなど)
    1.60~1.65(インディコライト、グリーントルマリンなど)
副屈折率:0.020
蛍光:なし(まれに弱いが持っていることも)
条痕:無色
主な色:赤、青、黄、ピンク、褐色、緑、黒、バイカラーなど多彩
多色性:あり(弱~強)

 

トルマリンの内

ピンク色の物をルベライトと呼ぶ。

 

トルマリンも多様な色彩を持つグループで、

ほぼ全ての色相が揃う石種の一つ。

後述するほかの色のトルマリンにも記載したが、

トルマリンは化学組成が変わってしまうので、

それぞれに名前があるのだが

ベルデライト(緑)、ルベライト(ピンク)、インディコライト(青緑)

ショール(黒)、ドラバイト(茶)、アクロアイト(無色)

この他エルバイト

チライサイト

ユーバイト

など細かくあるが、

こと宝石(ルース)、宝飾業界においては

最近は色名のトルマリンで流通していることがほとんど。

化学組成で分けた鉱物名で流通するのは

かろうじてインディコライトくらいであろう。

 

タンザナイト・キャッツアイ(ブルーゾイサイト・キャッツアイ)

5.21ct
タンザニア・メレラニ産

(8.4mm穴なし丸玉)

タンザナイト

 

 

 TANZANITE

タンザナイト

ZOISITE

ゾイサイト
和名:ゆう簾石(色によって変化。例:桃簾石、緑簾石)
硬度:6.5~7.0
分類:ケイ酸塩鉱物
晶系:斜方晶系
化学組成:Ca2Al3(SiO4)3OH

 

世間的には「タンザナイト」の名が定着していますが、

正式名称としてはゾイサイトが正しい。

ゾイサイトの内加熱することにより通常ルースにあるような

深い青紫の物がタンザニアから採れるゾイサイトに多く見られたので、

ティファニー社が「タンザナイト」と命名。

この為改変して青くなったゾイサイトをタンザナイトと呼ぶ方が正しいと言えるが、

タンザナイトの名の方が強く定着し、

非加熱未処理の他の色のゾイサイトに関しても

ファンシーカラータンザナイトとして多く流通している。

天然未処理でも青いゾイサイトも存在するため、

ナチュラルの青いゾイサイトはブルー・ゾイサイトと呼ぶべきではあるが、

こちらももはやナチュラルタンザナイトとして定着している。

 

ゾイサイトも非常に色彩が豊かでほぼ全ての色味の揃う石種の一つ。

欠点は青紫以外は小さい物が多い。

カラーレスゾイサイト・キャッツアイ

0.19ct
アフガニスタン産

カラーバリエーション豊富なゾイサイトではあるが、

無色のゾイサイトは赤色のゾイサイトについで非常に珍しい。

その上でキャッツアイなこれはこの子以外に見たことも聞いたこともない。

ゾイサイト色相環

 

スファレライト・キャッツアイ

3.00ct 
スペイン産

スファレライト

1.26ct

スペイン産

 

SPHALERITE
スファレライト
別名ジンク・ブレンド
和名:閃亜鉛鉱
硬度:3.5~4.0
分類:硫化鉱物/硫化亜鉛
晶系:等軸晶系/三角4面体、6面体、12面体など
化学組成:(Zn,Fe)S
劈開:極強(6方向に完全)
比重:3.90~4.10
屈折率:2.37~2.43
副屈折率:なし
分散度:0.156
蛍光:長波・短波ともにオレンジまたは赤
条痕:黄色~赤茶色
主な色:無色(極稀)、黄色、オレンジ、褐色、緑、白、灰色など
多色性:なし

 

なにより言うべきはそのファイアの強さ。
ダイアモンドの約4倍にもなりブリリアントカットを施されれば最強の宝石となるでしょう

しかし残念ながらこのスファレライトの硬度は約4。
しかも劈開も強くカットは非常に困難
ジュエリーにもおよそ耐えれるものではないのでコレクターの目を楽しませるのみのコレクターストーン。

 

ファイアが非常に強くファセットを刻むことこそ良さという

特性があるがゆえにカボションにされることは皆無に等しく、

スファレライト・キャッツアイは見ることすら難しい一品となっている。

この子以外は見たという話もあったという事も聞いたことがなく、

相当にレアになるだろうと思われる。

スファレライト

秋田県鹿角市・尾去沢鉱山産 
0.33ct(ラフカット未計測)

トパーズ・キャッツアイ

1.55ct

スリランカ・コロンネ産

 

インペリアル・トパーズ(NN)

1.83ct

ブラジル・ミナスジェライス・オーロプレト産

(NN)ブルートパーズ

2.75ct

ブラジル・ミナスジェライス産

 

TOPAZ
トパーズ
Fタイプ
和名:黄玉
硬度:8.0 ヌープ硬度1250
分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)/アルミニウム・フッ素の水酸塩鉱物
晶系/産状:斜方晶系/柱状結晶、(大結晶のことがある)、卓状結晶、塊状
化学組成:Al2SiO4F2
劈開:完全(底面に平行な1方向)
比重:3.56~3.57
屈折率:1.610~1.620
副屈折率:0.010
分散度:0.014
蛍光:LW淡青白色SW同弱
条痕:無色
主な色:無色・淡青色・青・淡緑色・黄色・褐色
多色性:青色石は三色性(淡ピンク・青・無色)

OHタイプ
和名:黄玉
硬度:8.0 ヌープ硬度1250
分類:珪酸塩鉱物(ネソ珪酸塩)/アルミニウム・フッ素の珪酸塩鉱物
晶系/産状:斜方晶系/短柱状、長柱状、塊状
化学組成:Al2SiO4(OH)2
劈開:完全(底面に平行な1方向)
比重:3.50~3.54
屈折率:1.629~1.637
副屈折率:0.08
分散度:0.014
蛍光:LW・帯赤褐色、SW・淡白濁
条痕:無色
主な色:黄色・黄金色・オレンジ色・帯褐黄色・黄褐色・ピンク・濃ピンク・稀に赤
多色性:三色性(黄色・褐黄色・帯ピンク)

 

世間的にはトパーズと言われているが2種類存在し、

OHの代表はインペリアル・トパーズ。

Fタイプの代表はブルー・トパーズ(トリーテッド・トパーズ)でしょう
違いはF(弗素(フッ素))が優勢かOH(水酸基)が優勢かです。

 

Fタイプは非常に大きな結晶が採れる事もあり、

宝石の中では比較的安価であり、

大きな結晶が得られるために様々な改変も行われている。

黄色いトパーズが加熱によって、

より価値の高いピンク色に変化するのを発見されたのはなんとおよそ250年も前、

1750年のことでパリの宝石商が発見したそうです。

非加熱ブルートパーズ・キャッツアイ

4.84ct
Rondonia Brazil産

非加熱グリーントパーズ・キャッツアイ

8.61ct
ブラジル・ミナスジェライス州・メディナ産

(上記通常時撮影)

カメラが緑色と相性が悪く黄色く写っているが、

なんとも言えない不思議な色あいの緑色です。

レインボートパーズ・キャッツアイ

4.72ct
ブラジル・Padre Paraiso産

トパーズ原石

7.03ct

滋賀県大津市田上山(自己採取品)

 

ペツォッタイト・キャッツアイ

0.53ct

マダガスカル産

上記シャトヤンシーなし状態

 

2002年にマダガスカルで発見され、

当初はラズベリー色のベリル ということで

ラズベリル として名前が仮につけられ1年間ほど流通していたが、

2003年に新鉱物としてベリルの亜種として認められたため、

この鉱物を鑑定したペツォッタ氏の名前から

ペツォッタイト と命名された。

今現在もこのペツォッタイトがベリルの仲間として扱うか微妙なところで

人によってまちまちではあるが、

どちらにせよベリルの亜種という認識ではあるので

双方ともに間違いではない。

全体的にインクルージョンを多く含んでいるために

シャトヤンシーを発現する物が多く、

通常のルースを探す方が難しい石の一つ。

採掘量もさほど多くない為に、

キャッツアイの方も多くは0.1ct前後のものがほとんどで、

0.3ctを超える物は大きいと言える。

ペツォッタイト・キャッツアイ

0.08ct

マダガスカル産

ペツォッタイト・キャッツアイ

0.10ct

マダガスカル・アンバドビダ・サカヴァラナ鉱山産

 

最後にオマケでベリル一族集合写真