元漫画少女の雑記帳 -30ページ目

リアル/井上雄彦


井上作品といえば「バガボンド」と「スラムダンク」が特に人気が

高いようですが、私としてはこれが一番評価が高いです。


絵はもちろん上手で綺麗だけど、感情表現など秀逸だと感じるし、

まあ、長くなるだろーなーというまったりとした話の進ませ方だけど

面白いから気長に付き合うか~、思わされています。

ちなみにコミックは年一冊(毎年秋)発行なので、「ほんに、まったりだのう」

と感じていただけるでしょうか?


スラムダンクは1度読んでまた繰り返し・・・とは残念ながら思えません

でしたが、こっちはとにかく深いっ!

だから一体何度読み返してしまったことか・・・。



そうやってこの作品を特に読み込んでいた頃(6月上~中旬)に

この「リアル」が私のリアルにもなってしまいましたxxx



「リアル」はなんらかの事情で足が不自由となり、車椅子生活を

している人たちの車椅子バスケットの物語です。

上の絵でいくと


左の子(野宮)は、バイクの事故で自分は助かったのですが、後ろに

乗せていた女の子を一生歩けない体にしてしまいました。


真ん中の子は、自転車を盗んだところを持ち主に追いかけられ、

逃げていた時に車道に突っ込んで大型車に轢かれて脊椎を

損傷し、二度と歩けなくなりました。

まあ・・・こいつ(高橋)は元々や~~~なヤツでしたが、

そこらへんは絶対読むことをおすすめします。

根性が曲がった理由が明らかになっており、泣かされます。


右の子(戸川)は元々短距離走の選手でしたが、骨肉腫という

病気で片足を切断し、車椅子生活をしています。



で、上に触れた「私にとってもリアル」ですが・・・6月下旬に

転倒したら背骨が折れてしまいました。

脊椎損傷・・・やばかったそうです。

脊椎損傷の怖さはこの漫画でよく読んでいたし、現在は

甲冑のようなギブスしていますが(やっと外泊許可が出て

ソッコーで帰ってきた次第です)、入院中に沢山の車椅子の

人たちと知り合ったし、夕方には時々病院内の体育館から

「ダムダム」とボールが跳ねる音が聞こえてきます。

毎日リハビリにも通っていますが、この「リアル」で見ていた

斜面台の実物も・・・そして最初のうちはこれを使うと失神すると

漫画に描いていたけど、つい何日か前に実際に失神してしまった

人を見ました。

ちなみに私はあと1ヵ月は入院です。

ただ近いうちに甲冑のような重いギブスからコルセットという

装具に変わるようです。

わきの下から下腹部までの長くて重くて刺さると痛くて臭い(泣)

ギブスももうあとちょっと。コルセットは柱にしがみついて装着して

ドレスを着て舞踏会に出るわけじゃないのでラクになるかな。



なんか長くなってしまったので適当にここで一旦切ろう。



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7月下旬は「プルートゥ」6巻、そして待望の
「チェーザレ」5巻が出ます。
楽しみ~~~~なのに私は入院中で歩くのは制限され中・・・。
ああ・・・・。

今は病院の売店で買える「モーニング」を毎週買うようになりました。
いよいよ来週号から「チェーザレ」が再開。
その次くらいから「バガボンド」も再開。
この雑誌は「買い」かも。

スラムダンク そのよん



ストーリーとしては、たった4ヵ月の話が通常コミック版にして

31巻も続くというながーーーい話。

こりゃ雑誌掲載中に読んでた読者はさぞ長くゆったりと

感じたことだろうと思った。

読む前は31巻もあるんだから、高校一年生からスタートなら

最終回は高校卒業とかかな?なんて勝手に考えていたんだけど、

まさか完結時で夏休みだとは・・・!


「リアル」では主要人物たちの生い立ちや家庭環境、性格形成

などもかなり細かく描かれており、こっちもかなり長くなりそうな雰囲気

ではあるけど、「スラムダンク」の方はそういうのにはほんの少ししか

触れられておらず、時間やページを割いているのは試合のシーン。


んでその試合のシーンが多いからこそ、先ほど触れた人物描写の

違和感も目立っていたんだな~と・・・。


・・・と、「バガボンド」「リアル」を先に読んでしまった者としては

どうしてもこの2作品の魅力である『描写の深さ」は浅く感じて

しまって、その分サラサラと読めてしまったわけだけど、

(この作品が今でもナンバーワンだと思う方は多いと思う。ごめん)

この作品があるからこそ、現在進行中の作品たちの深みが

あると思うし、もし今後「スラムダンク」の続編が出たら

物凄い神作品になると思いました。

そういう意味でも作者にとって漫画家として特別な作品

なのは間違いないと思う。

(「リアル」にもスラムダンクのアニメのシーンも出てくるし。)



作品そのものについては、高校生になって好きな女の子に

振り向いて欲しいがために初めてバスケットをやった主人公・

花道の成長物語。

驚異的にノンリアルに上手になっていく。

初めて数ヶ月で試合にも出るようになって活躍していく。

驚異的な強さで県レベルから全国レベルに成長する。

たった4ヶ月間で。。。

そこらへんは少年誌掲載の漫画だもん。結局は主な対象が

子供なんだから、大人が今更読むと浅く感じるのは仕方ない。

だけど今でも強く支持されるだけの魅力が大きい作品だと思う。


写真を漫画にするという事テクニック、描写の深さ、絵の繊細さ

と自然なリアルさ・・・全てこの作品があったからこそなんだろうな。


うむむ、これはただのヒット作・出世作じゃないや。



とにかく全31巻、楽しく読めました。



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・・・・・なんじゃこりゃ・・・・。








スラムダンク そのさん



さてさて前置きが長くなってしまったけど、人気作のコレを

「バガボンド」などの後に読んだ珍しい人の感想っつーのも

案外あまりないかも・・・?という事でご容赦を。



さて、「スラムダンク」についてですが、最近の絵の綺麗さ、

繊細さ、話や人物描写の深み・・・そんなのに先に触れて

いたから、初期の絵やストーリーは・・・・

うーん・・・流石少年向けだなあと感じてしまった。

絵も荒削りな部分もちまちま目立った。


バスケットをしているポージングも、いかにも写真などを

そのまま写したのか、「漫画」じゃなく浮いた絵もチラチラと

見つけた。

胴体と頭のバランスが全然違ってたり。

(いかにも漫画っぽい顔立ちの少年のシーンは特に

体と顔のアンバランスさが目立った。)

そりゃ顔は「漫画」なのに体つきは実際の人間なんだから

そりゃバランスおかしくなるわな。


でもそういう違和感も後半になってきて、絵もシャープに

綺麗になっていきだすと、どんどん消えていった。

いかにも写真を見ながら描いていますというぎこちなさが

消えて自然になっていく。

これってすごいなと感じた。


そしてあまりにも「写真を見ながら描いてまっす」という

絵が違和感がありすぎたタメか、盗作・トレース疑惑?を

感じた読者もいたようで「検証サイト 」なるものも見つけたけど

そこで挙げられてた絵は読んでいて、違和感を感じた絵が

多かった。ちなみに私はバスケは特に興味はない。

バスケの雑誌なんて読んだこともない。

だからそれだけ違和感・不自然な部分があって、それを

読者たちがそう感じたんだろなと。


そういう違和感・不自然さが描きなれる内に消えていって

自然なボージングになっていってるのも見て

作者も登場人物たちと一緒に成長していった記念作じゃ

ないかなと感じたのでした。

だからただの人気作・出世作だけじゃないぞ・・これ。




スラムダンク そのに


「バガボンド」の宮本武蔵というキャラクター。

彼の原点は初めは「スラムダンク」の主人公・桜木花道だと

単純に考えていた。


でも違った。


後半になるにつれて、どんどん「おれが武蔵の原型だ」と

言わんばかりに個性がより強烈になってくる人がいる。

顔立ちもどんどん「ムサシ」に変貌していく。


「宮本武蔵」は実在の人物だし小説等の本も沢山あるし

ドラマにもなってる。

色んな創作者がムサシという人物を作り上げてきた。


井上雄彦氏の造る「武蔵」は、きっとこの「彼」を動かして

いた時にむくむくと育ってきたんじゃなかろうか~?と思った。

武蔵が育ってきてる?と感じ始めた位から、この「スラムダンク」の

主要キャラクターも奥が深く深くなってくる。

主人公をどんどん食っていく。

もしかしたら主人公は桜木じゃなく、こっちの彼?と思わされた位に。



片や主人公である桜木も、「リアル」の原型に一役買っていると

感じた。


「リアル」もバスケットを題材にはしているが、「スラムダンク」の

彼らとは全然違う世界。

その「全然違う世界」の案内役である健常者の主人公と

車椅子バスケの選手のふたり。

このふたりは花道が原点かなあ~と感じた。


「バガボンド」(5/23に28巻が出る。九州は26日位か。ちっ)

「リアル」(年一冊しか出ない。8巻は秋だなあ・・・)

この進行中の2作品の原点であるこの作品は、今でも

かなり人気も評価も高いみたい。


古本屋さんやオークションでの値段も立派にそれを証明して

いると思う。


(んで関する同人誌もスゲー多い。検索するとあの「大奥」の

よしながふみ氏も発行していた。

・・・しかし同人誌の内容はファンブック的な物なら読んで

みたいけど、ホモ化した物しか見つけられなかった。けっ)



更にアニメにもなったようだし、映画にもなったそうだ。

すごいよなあ。


個人的には「バガボンド」「リアル」・未来の作品が

人気や売り上げなどで「スラムダンク」を超えるような

作品を楽しみにしたいなとは思った。


この井上雄彦ってすごいや。


正直大人気作の「スラムダンク」より、現在進行中の2作品の

方が絵も洗練されているし、話や心理描写の深みも

キャラクター構成の深みもかなり違う。

そういう意味でも「スラムダンク」があったから、今があるんだな。

原点なんだなあと思った次第です。







スラムダンク/井上雄彦 そのいち


井上雄彦氏の「バガボンド」がたまたまセットで激安だったので

(確かに一部ボロボロのヨレヨレであった。しかしうちに来て

さらにボロボロボロのヨレヨレヨレになった。へへへ・・・)

お試しで読んでみて、その絵の上手さや話の面白さで

この人の作品を読むようになった。


「バガボンド」の途中で同じく連載中の「リアル」を手に取り

正直・・・バガボンドよりこっちの方が好きかもしれん・・・と

思った。

その「リアル」は車椅子バスケットの話。

そしてバスケットといえば「スラムダンク」がとても有名で

未だに作者の代表作として人気が高いとの事。


それでまずは古本屋さんで価格帯や在庫などを覗いてみて

驚いた・・・。



たっけえ!!!



元々のコミック版・全31巻は経年劣化している物が多く

ヨレていたり茶色に変色している上に多数在庫がある。


普通のそうなるとセットで激安♪で手に入っていた。


だけど・・・この「スラムダンク」はというと、そういう他の本なら

一冊10円コーナーにあるような状態の悪い本でさえ

「200円」という値段がつけられており、100円のコーナーで

すら数少ないし、あっても「買い取りません」と拒否られる位の

状態の悪い本がやっと。


最近出た完全版という大判の物になると、これまた高い。

高いのにそれでも全24巻。


手が出せねえ・・・・。流石に。


それで借りて読んでみた。



これは一気に読めた。


「バガボンド」は一気に読むとかなり消耗する。

でもこっちは結構サラッと読めた。元々少年誌掲載なだけ

あってか分かりやすい。


で、思った。


「バガボンド」と「リアル」の原点だなあ。

この「スラムダンク」を深く深く掘り下げたら

今連載中の上記2作が出来たんだなと。